青年と少女のマルチプル・オンラインⅡ   作:グラハムさんとピンクマ

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第12話「背水の陣」

 

 

グラハム「GGOで集団ログアウトしたって奴らだな、、、?」

 

射線的に3人撃っていて、弾が切れたら別の3人が攻撃してるような感じだ。そして更に後方に2人、兵のストックと言うべきか、1人が負傷したら交代で出るということだろう。

 

スティラ「グラハムさんっ!」

 

銃撃音で周囲の音が聞き取りずらい中、スティラが話しかける。

脳内通信を考えたが同じように聞き取りずらいという理由で逆に気が逸れてしまうだろうな。

 

スティラ「このままじゃ別方向から───」

 

バンッ!

 

スティラが言った矢先に、入り口の鍵がハンドガンで壊されたようだ。

 

ウリエル「得体の知れない攻撃ばかり、、、っ」

 

グラハム「くっ、先手を打つ!」

 

グラハムはビームサーベルを手にし、扉越しに相手の体を貫く。

 

 不正者「あぁっ!?」

 

どうやら一撃で1人倒せたようだ。だが、、、。

 

ダダダダダッ!!

 

グラハム「ぐっ!」

 

相手も同じように扉越しに射撃してきた。グラハムは数発食らったがすぐにGNフィールドで防ぐ。

 

ウリエル「このままじゃ後がないわ!」

 

 ルイス「分かってる、くっ、どうすれば、、、」

 

ウリエルの言う通り、このままじゃ本当に皆死ぬかもしれない。やるべきことは決まってるだろう。

 

グラハム「俺がGNフィールドを展開して飛び出すから、皆はその隙にここから、、、路地裏のマンホールの中に向かうんだ」

 

グラハムはさっと紙に適当な地図を書き、エディに渡す。

 

 エディ「え、、、?」

 

グラハム「咲月も十分戦える能力を持っているのは分かってる。けど、ここで俺が動かなきゃ意味がないんだ」

 

そしてすぐに飛び出そうと玄関に体を向ける。するとそのグラハムの手をルイスが引っ張り止める。

 

グラハム「っ?」

 

 ルイス「バカね、あんたはいつも1人で背負い過ぎなのよ」

 

スティラ「私も行きます。私だって、疑似太陽炉ですがGNフィールドを展開できます」

 

ウリエル「あなたは私の命を救って下さり、お姉様とも再開させてくれました。今ここで恩返ししますわ」

 

グラハム「皆、、、」

 

皆はこの状況から逃げる気はないようだ。

 

 エディ「明日人、、、」

 

最後にエディが口を開く。

 

 エディ「私も一緒に戦う。死ぬのは正直怖いとは思うけど、明日人と死ねるなら本望かな」

 

グラハム「咲月、、、本当に俺は、1人で悩んだりする癖を辞めたほうがいいな」

 

仲間をもっと信頼する、あの時俺は考えただろ。

 

グラハム「行こう、この戦況から切り抜ける!」

 

 エディ「うん!」

 

壊れた扉から外へ、GNフィールドを展開して飛び出す。それに続き、スティラも疑似太陽炉でGNフィールドを展開する。

 

グラハム「スティラの右腕はまだ回復し切ってない、無理はしないで!」

 

スティラ「分かりました」

 

グラハム「エディはスティラとウリエルの援護に専念、俺とルイスは前線で食い止める!」

 

 ルイス「分かった」

 

グラハム「絶対に打開する、、、フルブラストッ!」

 

グラハムはストレージから夜空の剣と白夜の剣、ルイスは腰にぶら下げていたグリップを手にし、刃を振り抜く。

 

 

下水道…

 

 

 阪田 「くそ、何で明日人君の元に組織の関係者達が、、、」

 

グラハム達が戦いだした一方、阪田は裏でグラハム達の権限を最高位に上げようと試みる。

 

バンバンッ!

 

 阪田 「あがッ!?」

 

すると背後から何者かに撃たれた。この場所は第三マルチプル・オンラインのNPCにも知られていない場所、つまり今ここにいるのは組織の関係者の1人だ。

 

 関係者「ようやく見つけたぞ」

 

 阪田 「くそ、、、」

 

そして阪田はグラハムに何も権限を与えられずに意識を失った。

 

 

数十分後、地上のグラハム達…

 

 

グラハム「はぁ、、、っ!」

 

ザクッ!

 

 ルイス「、、、ふっ!」

 

ザシュ!

 

不正者はこれで全員か?

グラハムとルイスは敵の返り血を浴びながらそれぞれ最後の不正者を倒した。

あとは、3人、、、。片手直剣2人と細剣1人だ。

 

スティラ「グラハムさん!来ます!」

 

グラハム「ぐ、、、っ!」

 

ガキンッ!

 

前から来る斬撃を双剣をクロスさせて受け止める。

 

 ルイス「はぁっ!」

 

ルイスはシューティングスターでグラハムを襲う敵を狙うもかわされる。

ルイスも直剣系で別武器のソードスキルを使えるんだな。剣が軽くて応用しやすいんだろう。

 

シュッ…!

 

 ルイス「く、、、っ!」

 

もう1人の敵はシューティングスターからのカドラプル・ペインでルイスを攻める。そして合計五連撃中一撃がルイスの肩を浅く切る。

 

グラハム「ルイス!」

 

キンッ!

 

すぐに加勢しようにも先程避けた敵がグラハムを足止めする。

 

グラハム「ぐぅぅぅ、、、ッ!」

 

こいつら、今までの奴らよりパワーが段違いだ。

押し負けそうになるところで突如敵がグラハムを押し退けた。

 

スティラ「これさえ避けるか、、、」

 

スティラがトランザムを終了させ呟く。どうやらスティラがトランザムで横やりを入れてくれたようであった。必死になり過ぎて周りが見えなくなってしまった。

 

 ルイス「まさかこんなに追い詰められるとはね」

 

スティラ「逃げようにも追撃されるでしょう」

 

正直手はないに等しい。

 

スティラ「、、、私が今ある全ての力を使って相手します。そうすれば皆さんは遠い場所に行けるでしょう」

 

 ルイス「駄目。スティラだってこの世界で生きてるのよ」

 

相談している間にも敵エースが攻撃を仕掛ける。

 

グラハム「GNフィールドで防ごうにも、奴らの武器はしっかり対GN粒子装備、素直に受け止めるかパリィをするかじゃないといけないけどジリ貧だ。こうなったら、、、」

 

グラハムは双剣を両サイドに振り、敵を一気に下がらせる。

 

グラハム『一気に説明する!』

 

グラハムはすぐにスティラとルイスに脳内通信で呼び掛ける。2人は驚くもすぐに聞き取る。

 

グラハム『俺がトランザムで奴らを食い止める!2秒後に下がるんだ!』

 

猶予が少なすぎるが、2人は息ぴったりで後退した。

 

グラハム「トランザムライザーソード!」

 

そして極太の粒子ビームが敵3人を巻き込む。

、、、手応えあり、だな。

 

 ルイス「上手くいったかしら」

 

グラハム「間違いなく3人に直撃する感覚はあった」

 

これで上手くいってたらいいんだけどな。

 




ピンクマ「お待たせ!」
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