青年と少女のマルチプル・オンラインⅡ 作:グラハムさんとピンクマ
ザシュッ!
ルイス「───っ!」
エディ「くっ!」
エディは背負っているスティラを降ろすのが間に合わず、ルイスへの攻撃を許してしまった。
ルイス「、、、」
エディ「っ!ま、待って!」
シュン───
ヒューマノイド コンプリートは突如斬ったルイスを回収し、何処かへ転移してしまった。
エディ「そ、そんな、、、」
スティラ「うっ、また、来ます、、、っ」
エディと小屋の間にヒューマノイドが出現する。
スティラまで連れて行かれる訳には行かない。私はスティラを背負い直し走る。明日人とウリエルちゃんのことも考えて正反対に離さなきゃ、、、。
スティラ「っ、気配が、消えました」
エディ「えっ」
スティラがそう言って苦しまなくなった為、後ろを振り返ると、丁度ヒューマノイドが倒れ込んでたところだった。そしてさらにその後方には、、、。
グラハム「はぁ、はぁ、、、っ!」
エディ「明日人っ!」
グラハム「遅、かったかっ」
数分後・・・
ウリエル「お姉様が、連れていかれた、、、折角会えたのに」
小屋に戻り、今の戦闘の全てを明日人とウリエルちゃんに話す。
グラハム「クソ、また守り切ることができなかった」
エディ「それは違う。明日人は十分頑張ったよ」
スティラ「そうですよ、こんな事を言うのは駄目かもしれないですけど、今回は何かとタイミングが悪すぎました」
スティラの言う通りだ。最初に襲撃者が寄ってきたせいでヒューマノイド達が。
グラハム「最初に襲ってきたって言ってた襲撃者、もしかするとあれも最初から俺達を狙っていたのかもな」
エディ「え?」
グラハム「いや、何となくなんだけど、この世界は去年病院で会った奴らのテリトリーだからモブの襲撃者に何かしらの探知機能が備わっていてもおかしくないなと思って」
エディ「確かに、、、」
スティラ「それなら、既にこの地域中にいてもおかしくありませんね」
グラハム「まさに袋の鼠ってやつかな」
エディ「それならもうここに留まるのは危険だね、、、」
明日人の考えが当たってるならしばらくは転々と移動しないとすぐに襲われてしまう。
スティラ「そういえば阪田さんって人は?何かしら助けてくれないのでしょうか」
グラハム「俺もそう思って電話とか入れてるんだけど、全く出てくれないんだ」
ウリエル「、、、」
これからどうするべきかしばらく沈黙が流れる。
グラハム「、、、もう23時だったのか。とにかく一旦ログ──」
エディ「明日人?」
すると明日人は私とスティラに小声で話す。
グラハム「しまった、ウリエルはどうしよう。皆一斉にログアウトする訳にはいかないし。そもそもウリエルにログアウトとかの事を話していいのか、、、」
スティラ「それなら私が残りますよ」
グラハム「いいの?」
スティラ「はい、私は構いません。明日人さんと咲月さんの家の家事はできなくなりますが」
エディ「その事は全然気にしないでいいよ!むしろ2人きりで任せていいのかな」
スティラ「任せて下さい。何よりお二人は明日も学校ですので」
そうだった。というか今日はまだ月曜日、明日は6限まであるし。
グラハム「じゃあごめん、お言葉に甘えるよ」
私達は小声を止め、ウリエルに話しかける。
グラハム「ウリエル、俺と咲月は追手が来てないか様子を見てくるからスティラと小屋から離れてどこかへ移動してもらっていいかな?」
ウリエル「えっ、でもそれだとお二人が、、、」
グラハム「大丈夫、戦闘を回避する方法がいくつかあるから」
ウリエル「そ、そうなのですか?」
グラハム「あぁ、だからスティラと一緒に逃げて」
ウリエル「分かりました、、、無理しないで下さいね」
明日人がだいぶ無理矢理な言い訳してるけど何とか聞いてもらえたみたい。
グラハム「スティラ、改めてよろしく」
スティラ「了解しました」『再度ログインした時はまた脳内通信をお願いします』
こうして一先ず、私と明日人はウリエルに見られないようにログアウトした。
現実世界、リビング…
咲月「ちゅっ、明日人、、、っ」
明日人「んっ待って咲月っ、嬉しいけどめっちゃハズいから、、、っ」
咲月「だって声優業から帰ったのにまた明日人に何かあって離れるなんて嫌だから、、、」
明日人「わ、分かった!ごめんっ、もう無茶とかしないから!」
そう言っても明日人はいざその時となれば無茶するからなぁ。
咲月「本当?まぁもう夜遅いし、このくらいで終わりにするね」
明日人達の為に私ももっと鍛練とかしなきゃな。
ピンクマ「2025年初投稿」