青年と少女のマルチプル・オンラインⅡ   作:グラハムさんとピンクマ

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第四章 表と裏
第21話「再び迫る脅威」


 

戦いが始まって5分、グラハム達4人は体中に多数の切り傷を負って徐々に追い込まれていた。

 

 愛衣 「ぐ、、、っ、なんなの!」

 

愛衣は足に力が入らなくなり、その場から動けなくなる。

 

 栞菜 「はぁっ、はぁっ、、、ごふ、、、っ!」

 

栞菜がその場で血を吐き出し、立ち上がらなくなる。

 

ラファエル「2人は限界のようね」

 

グラハム「クソったれ、、、」

 

絶望的な状況でもグラハムは夜空の剣と白夜の剣を握り直す。

 

ラファエル「往生際が悪いわね」

 

まだ戦おうとするグラハムにとどめを刺す為、ラファエルはダッシュで近づき剣を振り上げる。

 

ウリエル「グラハムさんッ!」

 

 エディ「くっ、、、!」

 

エディが足止めにドラケLハブーブを撃つもことごとく回避や剣で弾かれてしまう。

 

 エディ「何て動き、、、っ」

 

グラハム(動けっ、動かないと皆ここで、、、っ!)

 

ヴーーーッ!、ヴーーーッ!

 

ラファエルの剣がグラハムに振り下ろされる瞬間、施設内にけたたましい警報音が鳴り響く。

 

グラハム「!?」

 

ラファエル「っ」

 

ザシュッ、、、!

 

剣に迷いが出たコンマ数秒をグラハムは見逃さず、体を捻ることにより右肩を犠牲にして生き延びる。

 

グラハム「うぐぅぅぅぅ、、、ッ!」

 

ラファエル「運の良いことね」

 

グラハム「何を───」

 

警報音がなり続ける中、グラハム達プレイヤーは強制ログアウトによりその場から姿を消す。

 

ラファエル「何かあったの?」

 

ラファエルが振り向くと、そこには黒髪の男がいた。

 

????「奴らの世界の方で侵入者が現れたそうだ」

 

ラファエル「それだけでこの警報を?」

 

????「俺達に処理させたいんだろ」

 

ラファエル「劣等種が」

 

ラファエルが剣を納めると、グラハムの斬れた右腕から落とした夜空の剣を拾い、この場に1人残されたウリエルに近づく。

 

ウリエル「お姉様、、、」

 

ラファエル「痛め付けられたくなければ来なさい。本当の姉にも会いたいんでしょ?」

 

ウリエル「は、はい、、、」

 

どういう意図でわざわざ会わせてくれるのか、ウリエルは知る由もなかった。

 

 

同時刻、明日人の部屋・・・

 

 

強制ログアウトから目覚めた後、明日人は体を起こして自身の体がおかしくないかを調べていた。

 

明日人「外見問題無し、体の痛みも問題無し、、、クソ、やられたな」

 

梶原さんと北さんと手を組んで奴らの施設内に入るまでは良かった。けどその後ルイ──いや、ラファエルと名乗る奴に圧倒的に押し潰されていった。あの力はどこから、、、仮想世界だからと言われればそれまでだが、他に何かあるはず。

 

明日人「一先ずそれは置いて、咲月は大丈夫かな」

 

明日人はベッドから立ち上がり、ドアノブに手をかける。するとまだ力を加えていないのに開いていく。

 

 咲月「ひゃっ!タイミングぴったり」

 

咲月だった。どうやらドアノブを触るタイミングが偶然重なったみたいだ。

 

明日人「体は大丈夫?結構斬られてたはず、、、」

 

 咲月「私も無事じゃないかなと思ったんだけど、特に痛みとかはないよ」

 

明日人「それなら良かった、、、」

 

ペインアブソーバーは弄られていないのか。また大事にならなくて良かった。

 

 咲月「これからどうしたらいいのかな」

 

明日人「ん~、、、こうして一旦は無事にログアウトできたことだし、まずは昼ご飯を食べながら考えよう」

 

凛や瑠璃を助ける事には変わりはないが、それがどれだけ続くか分からない。

 

 咲月「ところで、あの時の警報って何だったのかな?」

 

明日人「さぁね、あの時は切羽詰まってたから、、、ん、待て」

 

明日人がふと思い返す。そして血の気が引いていくのを実感した。

 

明日人「今更だけど、まさかウリエルはあの場所に取り残されたままか、、、!?」

 

 咲月「そ、そうだった!皆ログアウトしたけどウリエルちゃんは、、、!」

 

明日人「切羽詰まっていたせいで頭から抜けていた、、、再ログインできるか?」

 

再度マルチプル・オンラインにログインしようとするも、アクセスが拒否される。

 

明日人「駄目か、、、クソッ」

 

他に手段がなく、行き詰まっていると

 

ピロンッ

 

その時、明日人のスマホに2件の通知が届く。

 

明日人「誰、、、これは」

 

メールの相手はこれまで連絡が途絶えていた阪田からであった。

 

 




ピンクマ「えぇっと、明けましておめでとうございます」
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