青年と少女のマルチプル・オンラインⅡ 作:グラハムさんとピンクマ
グラハム「、、、今だ!」
残存しているホルスタービット全てを前方に展開させ、対物散弾を受けると全壊した。そしてその爆発で小規模の黒煙が広がる。
不正者C「、、、っ」
その小規模の黒煙が広がっていくのを見た途端、敵の1人は後退した。
不正者A「?、、、ごはっ!?」
後退しなかったもう1人は、黒煙からの銃撃に油断し倒される。
グラハム「ナイスカバーだ、エディ」
エディ「良かった」
不正者C(あいつで間違いなさそうだ)
黒煙が薄まり、グラハムの背後にはリロードしているエディがいた。グラハムはこのためにわざとホルスタービットを全壊させたのだ。
不正者C「くらえ」
最後の敵がまたもや対物ライフルを構える。
ルイス「させないわ!」
不正者C「!、、、007」
直様ルイスに対物ライフルを向けようとするが遅い。ルイスはビームサーベルで銃口を切断し、敵の腰部を斬りつける。
不正者C「くっ」
致命傷を負っても敵は下がらず、ルイスにフォトンソードを振り下ろそうとする。
ドォンッ!
だが、ルイスが攻撃される寸前にエディがヘカートⅡで敵の頭を撃ち抜き、相手を行動不能にした。
ルイス「ありがと」
エディ「無事で良かった!」
ルイスはグラハムとエディのもとへ駆け寄る。
ルイス「それにしてもこいつら何だったの?」
グラハム「この世界を壊そうとした奴らだ。そして、最後に倒した奴は殺人犯」
エディ「よく分かったね」
グラハム「このくらいならざっと集中するだけで感じ取れるようになるよ」
エディ「それが少し異常だということに気づいて」
しまった、また当然のことかのように話してしまった。
ルイス「こんな会話になった時いつも言ってるけど、イノベイターになっちゃったものは仕方ないわ」
グラハム「そうだね。あっそういえば、2階に狙撃されてたけど大丈夫だったの?」
ルイス「ん?あぁ、いきなり私の顔の横を掠めて天井に弾が当たって崩れてきたから、体が埋もれてしまったのよ」
下手すればヘッドショットじゃないか。
グラハム「危な、、、本当に無事で良かった」
ルイス「ホントにね」
数分後、グラハムのホーム前…
エディ「もう少しだけここにいちゃ駄目、、、?」
ルイス「駄目、明日も早いんだから」
グラハム(姉か)
エディ「仕方ないか。明日人、また今度ね」
グラハム「うん、明日も頑張って」
エディはしょんぼりしながらグラハムに手を振りログアウトした。
ルイス「、、、明日人」
、、、ルイスも気づいているか。
グラハム「大丈夫、バレないように録画してくれ」
ルイスは瞬時に移動する。
グラハム「はぁ、、、他にもいたのか。出てこいよ」
階段の方へ目を向けると、階段の裏から人が出てきた。
謎の男「君が、繊月明日人だな」
グラハム「、、、」
グラハムはドラケLハブーブを取り出す。
圏内は安全じゃないってのは前に学んでいるからな。
謎の男「明日の夜、この世界に来い」
男はシステムウィンドウを開くと、グラハムに12桁の数字を見せる。
グラハム「これは、シード値か」
謎の男「待っているぞ」
そう言って謎の男は姿を消す。
グラハム(う〜ん、少なくともあの人自身からは殺気が感じられなかった。利用されてるな、、、)
ルイス「今の奴、殺す気は全くなさそうだったわね」
グラハム「やっぱり?」
ルイス「えぇ。そしてあいつ、明日人が殺した医師の助手だったかしらね」
グラハム「そんな人いたっけ?、、、あ」
確かに居た。病院で初めて仮想世界へログインした日にいた手術師さんだ。
グラハム「いたな」
ルイス「いたでしょ?ってことでそろそろ離脱しなきゃ咲月に心配されそうだし行くわ」
グラハム「あっうん、付き合ってくれてありがとう」
数分後、明日人の家、ダイニングにて…
ログアウトし、自分の部屋から出ると凛が皆の洗濯物をたたんでいた。
いつもごめんね。
凛に紅茶を出してから、さっき仮想世界であった出来事を話す。
凛 「阪田さん、まだいたんですね」
明日人「あの人、『さかた』さんって言うんだ?」
凛 「はい。おそらくですが、殺した医師のもう1人の方だった気が」
明日人「そうそう、凛も会ったんだ」
凛 「会ったと言うよりは、『見かけた』が正しいですね。名札から名前を知っただけなので会話も特になくて」
明日人「そっか」
相手のことをもっと知りたいと思ったけど、会話も特にないなら仕方ないか。
凛 「それで、明日その世界に行くのであれば、私もついて行ってもいいですか?」
明日人「心強いけど、相手の考えがまだ読めない以上、連れて行くのは控えたいな」
凛 「明日人さんも危険ですので後方待機でならどうでしょう」
明日人「確かに、、、うん、なら明日よろしくね」
凛 「了解です」
凛を巻き込みたくなかったけど、後ろにいるならいざと言う時に逃がせるし問題な、、、いやスティラが逃げるとは思えないな。
明日人の部屋…
明日人「ふぅ、、、」
明日人は自室へ戻るとすぐにベッドへ寝転んだ。
明日人(このシード値、また何か無事じゃ済まない気がする。今からレベル上げ、、、間に合わないな。もう自分の今ある技術で対抗するしかないな)
そう考えつつ、左手の薬指につけているアメジストの指輪を眺める。
明日人(異常なく帰還できますように)
凛にかかればいくら大怪我しても治療してくれそうだが、気をつけるに越したことはないだろう。
さて、今度はどんな世界、出来事が待っているのだろうか。
ピンクマ「ごめんなさい!投稿ペースダウン!」