青年と少女のマルチプル・オンラインⅡ 作:グラハムさんとピンクマ
学校…
月曜日、また長い1週間の始まりだと実感しつつ、明日人は自分の席でボ〜っとする。
小春「おはよう、、、」
すると小春が挨拶をする。
最近一緒に遊べてないな、忙しいみたいだから仕方がないけど。
明日人「おはよ。元気ないね」
小春「休日も休む暇なく動き続けたから、、、」
明日人「無理しないようにね。後で何か奢るよ」
小春「ありがとう」
そして小春は席へ座る。(明日人の右隣)
、、、あの子はどうしてるのかな。
仮想世界、石造りの部屋…
少女 「ん、んん、、、」
スティラ「あ、おはようございます」
少女が目を覚ました時、スティラは簡単な朝ご飯を作っていた。朝ご飯と言っても午前10時を超えているけども。
スティラ「簡単なサンドイッチを作ったのですが、もう食べますか?」
少女 「いいの?」
スティラ「勿論です」
そして皿にサンドイッチを3つ乗せると少女に持っていく。
少女 「ありがとう、お姉さん」
スティラ「いえいえ。ところで、あなたの名前は?」
少女 「私は、〘ウリエル パラッツォ グルニエ〙です」
ごめんなさい、覚えきれないわ、、、。
スティラ「ウリエルさんですね、私はスティラです。早速ですが、昨日はどうしてあの場所に?」
ウリエルは青く長い髪を耳にかけるとサンドイッチを一口食べてから話す。
ウリエル「家を出ていったお姉様を探しに行ってたの。1週間前から捜し始めて、持っていた食べ物が底をついた翌日にお姉さん達が助けてくれたわ」
グラハムさんが気づいてなければ危なかった。
スティラ「あなたを見かけることができて良かったです。もしかして、ご親戚方も捜索を?」
ウリエル「、、、いいえ」
ウリエルは活気のない声で言う。
お姉様はね、誰よりも強く、優しい人なの。私もそんなお姉様が大好きだった。でも、周りの人はお姉様を良く思っていない。その理由については詳しくないのだけれど、偽りの罪を被せられたみたい。お父様やお母様も罪を疑おうとせずにお姉様を攻める。
こんな酷い仕打ちを受けてるのにも関わらず、お姉様はいつも通りに人々と接する。、、、失踪したのはその数日後だった。私が捜そうと必死なのに対し、皆は何事もなかったかのように過ごしている。
スティラ「そんな、、、」
よほど悲しいのだろう、ウリエルは涙をポロポロ流す。
ウリエル「だから私、お姉様の傍にいてあげたいと、必死に、、、っ」
スティラ「もういいですよ、話して頂きありがとうございます」
スティラは辛い話を止めさせ、ウリエルを抱き締める。
スティラ「私もあなたのお姉さん捜しに協力します」
ウリエル「、、、いいの?」
スティラ「はい、素敵なお姉さんを見つけなくては──」
パリンッ!ザクッ!
スティラ「ゔっ!?」
突如窓ガラスが矢によって射抜かれ、スティラの右腕に刺さる。
ウリエル「スティラさん!」
スティラ「だ、大丈夫です、、、。毒矢などではなければ、、」
早く矢を抜かなければならないが、襲撃者が向かってくるのが見えた為ひとまずこの場から離れる。
スティラ「ウリエルさん!あの小さな窓から外へ出て下さい!あなたなら通り抜けられるはずです!」
ウリエル「うぅん、逃げないわ」
そしてウリエルは腰に下げていたグリップを手にする。
ウリエル「私は誇り高き騎士だから」
するとそのグリップから金属の刃が出た。スティラは少し驚くが、意識を外の襲撃者に戻す。
スティラ「逃げなさいと言っても逃げないでしょうね」
そう言ってスティラも左手で剣を抜く。
ウリエル「もちろんよ」
スティラ「では、ご協力お願いします」
2人は覚悟した上で、玄関の鍵を開け飛び出した。
スティラ「1人目っ!」
襲撃者A「何!?」
スティラは太陽炉の力で孤立している襲撃者へ急接近し、断末魔を出させずに斬り捨てた。
襲撃者B「何だあの動き!」
襲撃者C「怯えるな!あの女の右腕はまだ金属矢が刺さったままだ!」
スティラ「利き手ではなくても扱えます!」
ザシュッ!
矢が刺さっているにも関わらず、スティラは2人目も倒した。
襲撃者B「くそっ」
ウリエル「背後から失礼しますわ!」
スティラに気を取られている敵の背後に周り、心臓を貫いた。
襲撃者E「卑劣な!」
ウリエル「卑劣なのはあなた方です!」
心臓から剣を引き抜くと、華麗な剣技で敵を3人まとめて仕留めた。
スティラ(綺麗な剣筋、、、)
襲撃者D「よそ見を!」
スティラ「くっ!」
ガキンッ!
敵の接近に気づき剣で防御するも、流石に左手一本では力の限界があり、徐々に押し負けていく。
ウリエル「スティラさんっ!」
スティラ(このままじゃ押し切られるわね、、、)
カンッ!
斬られると思ったが、剣の鍔迫り合う音が聞こえると同時に敵の圧力がなくなった。
ウリエル「っ!」
????「俺が不在の時に、2人に手を出すんじゃねぇよ」
襲撃者D「お、お前、、、どこから!?」
馴染みのある声が聞こえ顔を上げると、夜空のような表面を持つ武器を前に構えた青年がいた。
スティラ「グラハムさん!?」
グラハム「あとは俺に任せて」
グラハムは刀身を煌めかせ、地面を蹴り突撃する。
ピンクマ「スティラ視点が主体になったね」