青年と少女のマルチプル・オンラインⅡ 作:グラハムさんとピンクマ
町中…
襲撃者D「死ね!」
グラハム「そんな力技でっ!」
ザシュ!
襲撃者D「がはっ、、、」
グラハム「、、、次だ!」
『第3マルチプル・オンライン』。阪田さんによると、殺すことを躊躇わないAIを厳選する為、この世界の75%が殺人鬼に設定された世界。
グラハム(こんだけいれば、人造人間を備えた戦争ができてしまうだろうな)
そんなことを思い返しながら、グラハムは2人3人と殺していく。
残念ながら俺自身も、殺すことに躊躇いがなくなってきている。
襲撃者K「動くな!」
グラハム「っ!」
一旦立ち止まり、大声を出した奴を見ると、そこには捕らえられた少女が襲撃者と共にいた。
ウリエル「くっ、離しなさい!」
襲撃者K「お前は黙っていろ!」
グラハム「その子を傷つけるな!」
グラハムは剣を下ろし、最低限抵抗しないようにする。
襲撃者K「今だやれっ!」
少女を捕らえている奴が声を出すと後ろから2人が斬りかかってくる。
グラハム「流石殺人鬼、やることは卑劣だな」
腕一本でも動かすと奴が少女に手を出しそうなので、後方にGNフィールドを展開する。
ジジッ!
襲撃者F「何!?」
後ろの2人も倒してしまいたいが、俺が動くと少女が危ない。
俺1人ならの話だが。
チャリッ!
襲撃者K「うぐっ!?」
スティラ「離れろっ!」
スティラはフックショ、、、チェーンシューターから射出されたワイヤーを少女を捕まえた襲撃者の首に巻き付け、無理矢理引き剥がした。
相変わらずチェーンだかワイヤーだかややこしい。
そして引き剥がした力によりウリエルを捕らえていた男が窒息死した。
襲撃者F「リーダーが死んだ」
どうやら今スティラが倒した男がリーダーだったようだ。
グラハム「これでもまだやるか?」
グラハムは残りの殺人鬼達に剣を向ける。
襲撃者F「一旦引くぞ!」
1人が撤退と叫び、残りもぞろぞろと逃げていく。
グラハム「、、、はぁ」
剣に付着した血を一振りで飛ばすと、ストレージにしまう。そしてスティラと少女の元へ駆け寄る。
グラハム「2人共大丈、、ってスティラの右腕が、、、。すぐ治療するよ」
スティラ「はい、ありがとうございます。でもグラハムさん、学校は?」
グラハム「あぁ、今日は2時限だけだった」
スティラ「そうでしたか」
たまたま2時限だけの日で助かった。通常授業なら絶対にスティラ達のピンチに対応できない。
グラハム「うん。君も戦ってくれてありがとう」
ウリエル「いえ、それよりも昨晩助けて頂いたことに対し、礼を言います。ありがとうございます」
グラハム「いやいや、君が無事で良かった。あっえと、、、俺はグラハムエーカー、君は?」
ウリエル「あ、ウリエルです」
グラハム「ウリエルか、分かった。ここで立ち話するには寒いし、取り敢えずあの部屋に戻るか」
スティラ「そうですね」
石造りの部屋…
部屋へ戻ると、割れた窓ガラス、倒れた椅子などと散らかっていた。
グラハム「窓ガラス、もう適当に板で塞いで大丈夫?」
スティラ「逆に板あります?」
グラハム「棚に取り付けられてるこの板が丁度良さそう」
そう言ってグラハムはリビングの端にある棚のニ段目の部分から板を取り外す。
グラハム「ひとまずこれで。そして話を戻そう、部屋に戻りながら聞いたけど、ウリエルはお姉さんを探してるんだってね。俺も協力するから色々教えてくれる?」
ウリエル「はい。髪は私と同じ青で、目が桃色の色をしています」
グラハム「、、、ん?」
ウリエル「それと、私と同じローブを覆っているはずです」
グラハム「、、、」
グラハムはふと考えた。
ウリエル「?」
スティラ「グラハムさん、まさかの、もしかしたらなんですけど、、、」
どうやらスティラも気づいたようだ。
青色の髪で桃色の目をした人なんて1週間前まで近くにいた。というか2日前に会った。
グラハム「ウリエル、おそらくもうすぐ会えるよ」
ウリエル「そ、それはどういうことかしら!?」
ウリエルは気が高まりお嬢様口調になる。
グラハム「心当たりがあるってだけで確定ではないんだけど、明日その人に会ってみるよ」
この子は瑠璃の妹なのか。確かに顔立ちが似ているようにも見える。となると、ここが瑠璃の生まれ育った世界、、、。
ウリエル「私も直接行くというのは、、、?」
グラハム「あ〜あれだ、その、俺達は旅人で、山を越えて来たから、、、行くなら俺1人でさっと行かなきゃいけないんだ」
くっそ適当な誤魔化しだけど信じてくれるか?
ウリエル「、、、確かに1人の方が迅速に行動できますね。分かりました」
良かった、信じてくれた。
グラハム「ありがとう。じゃあ早速行ってくるよ」
スティラ「気をつけて下さいね」
グラハム「もちろん」
そしてグラハムは外へ出た。
、、、さっきの死体達を横目に見ながら。
街の外…
グラハムは街の外で出てすぐの所で足を止めていた。
グラハム「取り敢えず出てみたけど、丁度良い場所ないかな」
なるべく影が多く人目では分からない場所を探すが、辺りは少しだけでこぼこした岩があるのみで、簡単には見つからない。
ヒュンッ!
すると突如、矢がグラハムを目掛けて飛んでくる。
グラハム「危な、、、っ!」
丁度歩き始めた時に飛んできたので避けることができた。
グラハム「誰だ!」
地面に刺さった矢を見て予測し飛んできた方角を見ると、街の人々の服装とは異なる近未来的な装備を身に着けた男が5人いた。
????「捕縛対象は彼だな」
????「すぐに終わらせましょう」
そして5人はクロスボウを構える。
グラハム「大丈夫だ、この人数ならまだやれる方だ」
グラハムは右手に夜空の剣、左手にRE-45を装備した。
グラハム「ターゲットを殲滅する!」
足場の悪い岩の地面を蹴り、太陽炉の力をも利用してグラハムは突撃した。
ピンクマ「失踪するわけには…する時は言うね(?)」