神の名を持つライダーはヒーロー志望   作:Katarina T

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11話

「なんだよ…あれ、」

 

爆豪は突然姿の変わった静時を見て、困惑したように呟いた。

 

 

爆豪は、黒霧に飛ばされた後、同じ位置に飛ばされたであろう切島と待ち構えていたヴィラン共を持ち前の戦闘センスを生かし全員再起不能にした。

その後、クラスメイト達に当てがわれているヴィランが雑魚なことを悟ると、先にヴィラン共の出入口である黒霧を捕縛した方が良いと考え切島と共に黒霧を探していた。

探している中で、静時と脳無が戦っている場面に遭遇し、加勢しようと考えたが両者の戦いに圧倒され、二人は動けずただ戦いの様子を見ていることしか出来なかった。

 

静時が脳無の攻撃を受け、壁に激突したところで爆豪は我に返った。

 

(なにやってんだよ……俺はっ…!)

 

ただ呆気に取られていた自分が許せないのか拳を強く握り締め、歯を食いしばった。

切島も同じタイミングで我に返ったのか吹っ飛ばされた静時を心配して急いで助けに行こうと走り出した。

 

その時……静時は立ち上がった。

 

「なっ!?ありえねぇ…」

 

爆豪は驚いた表情を浮かべ、静時を見た。

先ほどの攻撃は、死んでいてもおかしくない程の威力だった。仮に死んでいなくても絶対に立ち上がることなどできるはずがない。

…それほどの攻撃を受けてもなお静時は立ち上がり、いまだ敵と戦おうとしていた。

 

「クソが!!」

 

爆豪と切島は今度こそ加勢しようと静時たちの方に走った。

……だが、次の瞬間妙な音楽と声が鳴り響くと静時の姿が変わり、二人はもう一度足を止めてしまった。

 

それは変化した静時、『仮面ライダークロノス』から発せられる途轍もない存在感によるものだった。

 

「あれって…壇……なのか…?」

 

切島は何が起きているの理解できないのかクロノスの方を指さしながらそう呟いた。

爆豪も突然起こったことにまだ頭の整理がついておらず、ただただ困惑している。

 

そんな中――――再び両者の戦闘が始まろうとしていた。

 

 

 

 

「あぁん……なに…それ…」

 

死柄木は姿の変わった静時に少し驚いたような眼を向けたが、直ぐにどうでもよくなったのか退屈したような雰囲気で脳無に命令を下した。

 

「まぁ、どうでもいいか……脳無さっさと奴を殺せ……」

「グオオオオオ!!!」

 

死柄木の命令を聞き脳無は雄叫びを上げながら静時に、『クロノス』に向かって襲いかかった。

脳無は、クロノスに接近すると右腕で拳を作り、フルパワーの右ストレートをクロノス目掛けて放った。

その一撃は、先ほどの静時では絶対に耐えられず、それどころか仮にオールマイトであったとしても食らえばただでは済まない威力を持っていた。

 

そんな一撃をクロノスは、

 

 

―――――よけることなく、左手で軽々受け止めた。

 

拳を受け止めた瞬間激しい衝撃波と突風が巻き起こった。が、クロノスはピクリとも動かなかった。

 

クロノスには、100トン以下の攻撃を安全に受け止める機能がある。その為、脳無程度の攻撃では、ダメージを与えるどころか動かすことさえ出来はしない。

 

脳無の攻撃を受け止めたクロノスは、お返しとばかりに右手で脳無の腹を殴った。

すると脳無の体はくの字に曲がり、吹っ飛んで壁に激突した。

 

「……は?」

 

死柄木は、たった今起こったあまりの光景を理解できず、一瞬呆然となり、次の瞬間には先ほどのようにイライラとしながら首を掻きむしっていた。

 

「おい、脳無、何やってんだ。さっさとあのガキを殺せ!」

 

脳無は再度クロノスに向かって襲い掛かってきた。

クロノスは少しの動揺も見せず、脳無の攻撃をいなしながら、脳無に拳を振るっていく。

 

 

本来脳無には、そもそもの高い耐久性に加え、自身に与えられた『ショック吸収』により、今の緑谷の全力のSMASH!でもダメージを受けず、仮に何らかの方法でダメージを与えたとしても『超再生』によって回復してしまうというかなりの耐久力を誇っており、今のオールマイトでは、倒すのに300発以上の攻撃を加えなければならない程の怪人だ。

 

 

……だが、今回は相手が悪すぎた。

クロノスのパンチ力は、110トン。先ほどのエナジーアイテムを使った生身の静時の全力パンチとは比較にならない程強力だ。その上、クロノスには攻撃が命中する度にパンチ力が10%ずつ上昇するという機能がある。

そんなクロノスの攻撃を脳無の耐久性と『ショック吸収』如きで耐えられるはずがない。

 

 

クロノスの攻撃をたった数回受けただけで脳無はボロボロになり膝を付いた。

 

そんな脳無を前に、クロノスは腰の『バグルドライバーⅡ』のBボタンを二回押した。

 

 

 

『決め技!』

 

『クリティカルクルセイド』

 

 

 

そのような声がなるとクロノスを中心に巨大な時計が足元に投影され、時計の針が反時計回りに回転した。

その針に合わせるようにクロノスは脳無に向かって回し蹴りを繰り出した。

まるで審判の時を刻むかのように回転した時計の針はクロノスの回し蹴りが脳無に当たったところで停止した。

 

――――その針はⅫの数字を指していた。

 

 

『終焉の一撃!』

 

 

脳無の『ショック吸収』でも防ぎきれず、『超再生』でも回復が追い付かないクロノスの必殺技を食らった脳無は爆発し、床に倒れ、二度と動くことはなかった。

 






なんか面白い小説ないかな~
(日経ランキングすいーー)

29位 神の名を持つライダーはヒーロー志望

( ゚д゚)


いつも読んでくれている皆様ほんとにありがとうございます!!!もうめっちゃニヤニヤしてました。
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