神の名を持つライダーはヒーロー志望   作:Katarina T

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3話

雄英の入学試験が終わり数日がたち、雄英から合否を告げる手紙が届いた。

 

「おお、ようやく届いたな」

 

静時はちゃんと合格しているのかという若干の不安を感じながら手紙の封を開け、中の小型の円形の機械を机の上に置いた。すると機械から光があふれ、スクリーンのように映像を映し出した。

 

『私がぁぁぁ投影された❕❕❕』

 

映像に映し出されたのは黄色いスーツ姿で白い歯を見せながら笑う№1ヒーローオールマイトだった。

 

『やあ❕初めまして壇 静時君!私はオールマイトだ❕』

 

「すげえ、自己紹介だけなのになんちゅうパワフルさだ」

流石に知っていたこともあって驚きこそしなかった静時だが、そのパワフルさに若干圧倒された。しかし、映像越しとはいえ生のオールマイトと話せていることに嬉しさも感じていた。

 

『さあ早速だけど、君の合否を発表しよう❕❕』

 

オールマイトのその言葉にはっとなり、ドラムロールがなる中オールマイトの次の言葉を緊張して待った。

 

『おめでとう‼ 筆記試験は90点❕❕ 実技は108ポイント!!文句なしの合格だ❕❕』

『実は実技試験の与えるポイントは仮想敵を倒したことで得られる以外にもう一つあってね❕ それは救助レスキューポイント❕これは受験者たちには内緒で受験者たちが行った救助活動に対するポイントだ❕❕』

『壇少年❕ 君は試験の合間に他の受験者がピンチの際手助けを行っていたね❕君の行動はとても素晴らしかった❕ 今回のような試験の中、他人のことを気に掛けることが出来るものは少ないからね❕❕』

『極め付けはあの巨大敵に立ち向かっていく行動さ❕❕君があの巨大敵をぶっ飛ばした時は他の教師たちも驚いていたよ❕❕ハッハッハッ❕❕』

『ということで、壇少年にはヴィランポイントが58ポイント❕❕レスキューポイントが50ポイント❕❕合計108ポイント❕❕主席合格だ❕❕』

『さあ、来いよ少年❕❕雄英、ここが君のヒーローアカデミアだ❕❕』

 

そこで映像は終了した。

 

(……ふぅ、何とか合格できた)

(しかし、これはまだ始まりでしかないんだ……)

(できる限り早くコントロールできるようにしないと)

(……クロノスの力を)

 

静時は合格できたことに安堵の息を吐くと同時にこれからのことを思い気を引き締めた。

その手に『仮面ライダークロニクルガシャット』を持ちながら…

 

 

 

時は進み雄英登校の初日、静時は必要な荷物を鞄にしまい雄英の校門前に立っていた。

 

(ほんと広いし、でかいな)

 

静時は様々な個性に対応するため扉などが巨体なつくりになっている雄英に驚きながら自分のクラスである1-Aに到着した。早い時間に出たこともあって中には人があまりいなかった。静時はクラスメイトに適当に挨拶をし、自分の席に座り教室を眺め時間をつぶすことにし、しばらくの間ボーっとしていると突如二人の男子生徒の言い合いが聞こえてきた。

その二人とは、片やツンツン頭に鋭い目つき、完全に不良のような少年に、片や髪をキッチリ整え眼鏡をかけ、如何にも優等生な少年。 爆豪勝己と飯田天哉 これからクラスメイトになる二人であった。

 

(この言い合いが起こるということは)

 

静時は入り口の方に視線を向けるとそこには 麗日お茶子 と 緑谷出久 の姿があった。

その後、飯田天哉が緑谷出久に気づき、先の実技試験についての謝罪や自己紹介を行っていると

 

「友達ごっこがしたいなら他所へ行け」

 

一見すると芋虫のように寝袋に入った男性が突然現れた。

 

「はい、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」

「担任の相澤消太だ。早速だがこれ着てグラウンドに出ろ」

 

(わかっちゃいたけどホント唐突だな)

 

静時は相澤先生に言われるまま少し困惑しているクラスメイトと共に雄英の体操着に着替えてグラウンドに向かった。

 

 

 

 

「これからお前らには個性把握テストを行ってもらう」

 

校庭にクラスメイトが全員が集合すると、相澤先生はこういった。

唐突にテストを行うことに対して疑問の声を上げるクラスメイト達に

 

「雄英は自由が校風の学校だ。それは教師にも言える。俺から言わせればヒーローを目指すなら悠長な行事に参加する余裕はないし、合理性に欠ける。」

 

と相澤先生は言った。皆とりあえずその言葉に納得し相澤先生の話を聞いた。

 

「お前達も中学の頃からやってるだろ、個性禁止の体力テストを。平均を成す人間の定義が個性の存在によって崩れて尚それを作り続けるのは非合理的、まあこれは文部科学省の怠慢だけどな。実技入試トップは壇だったな。お前、中学の頃のソフトボールの最高記録は」

 

「76メートルです。」

 

「なら、今度は個性を使って投げてみろ。思いっきりな。円の中にいる限り何をしようが構わない」

 

相澤先生から計測用のボールを受け取りながらエナジーアイテムホルダーから二枚のメダルを取り出す。

 

「なんだそりゃ、どっから出した!」

「突然出てきたように見えたけど」

「ああいうアイテムを作る個性なのでしょうか。……しかしあれで一体何を?」

 

突然出したアイテムにクラスメイト達は驚いたり、興味深そうにこちらを見ていることを感じながら、静時は二枚のメダルを自分の体に投げた。

 

『マッスル化!』  『マッスル化!』

 

(さて、いくか!!)

 

エナジーアイテムの効果が発動したことを感じながら、右腕に力をため、一気に右腕に持っていたボールをぶん投げた。

 

「おっりゃぁぁぁ!!」

 

ボールは爆風を伴いながらも、一気に空へと向かって飛翔して行き、かなりの先で落ちた。

 

相澤先生は持っていた端末を皆に見せるように掲げた。

 

―――『1005.7m』

 

(二枚で結構飛んだな…)

静時が出た数字をみて考えていると、クラスメイトは個性を使ったテストに対して騒いでいた。

 

「すっげー!1000m以上も飛んでんじゃん!」

「メダルを自分に投げた時、聞こえた声からしてあのメダルは一種のサポートアイテムのようなものでしょうか?」

「てか個性思いっきり使えるんだ!! さすがヒーロー科!!」

「なんだこれ! すげー面白そう!」

 

そんな彼らをみて相澤先生は

 

「……面白そうか。ヒーローになる為の3年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのか。」

「よし決めた、このテストのトータル成績最下位はヒーローになる見込みなしと判断して、除籍処分にしよう」

 

「「「えええええええっっっっ!!!??」」」

 

突然の除籍処分宣告にクラスメイトは驚いていた。

 

「これから3年間雄英は全力で君達に苦難を与え続ける。更に向こうへ……Plus Ultraさ」

 

(いや、ホント自由すぎでしょ…)

 

 

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