神の名を持つライダーはヒーロー志望   作:Katarina T

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7話

戦闘訓練が無事に終わった翌日、静時は先日と同じように雄英へ向かっていた。

 

「ん?あれは」

 

静時が校門に目を向けると、そこにはカメラなどの取材器具を持った大勢のマスコミが押しかけていた。

 

「ああ、そういやそうだったな。」

 

彼らは、オールマイトが雄英の教師をしていることを何処からか聞きつけ、取材にやってきたのである。

オールマイト個人に会えるならそれが一番よし、会えなくても実際にオールマイトの授業を受けた雄英生に話を聞けるだけでも得だ。と考え、今日も今日とて校門前で騒ぎながら登校する生徒を待っているのだ。

 

「やれやれ、面倒だな。」

 

静時は一度物陰に隠れ、エナジーアイテムを自分に投げた。

 

『透明化!』

 

透明状態となった静時はうまくマスコミに気づかないよう間を通って雄英に入り、また物陰に隠れ透明化を解き、教室へ向かった。

 

 

無事に教室にたどり着いた静時は、自分の机に向かった。

朝のホームルームで相澤先生は、昨日行われた戦闘訓練のVTRと成績を見たうえで、爆豪には行動について、緑谷には、個性の制御について、それぞれ注意した。

注意をした後、相澤先生はホームルームの本題を話し出した。

 

「ホームルームの本題だ。急で悪いが本日君らには、」

 

(((また臨時テスト……)))

 

初日のことがあって、皆緊張した表情で次の言葉を待った。

 

「学級委員長を決めてもらう。」

(((学校ぽいの来た~~)))

 

相澤先生から出された通常の学校のような行事にクラスメイト一同はほんわかとした雰囲気になった。

 

「はいはい!俺やりたいです!!」

「俺も」

「ウチもやりたいっす」

 

クラスメイトの皆は一様に委員長がやりたいのかほぼ全員が手を上げながら自分がやりたいことを主張した。

 

「静粛にしたまえ!!」

 

そんなか飯田の声が響いた。

彼は委員長とは、責任が重大な仕事であるが故に、やりたいものがなれるのではないと発言し、ここは投票によって決めるべきと提案した。(そんな飯田の腕が誰よりも高く手を上げていたが)

皆は、飯田の提案に対して、まだ会って間もないことや全員自分に入れることなどの理由で難色を示していたが、飯田の説得と相澤先生から許可が下りたこともあり、委員長は投票で決めることが決まった。

 

(投票か…まあ誰でもいいちゃいいけどな)

 

皆の投票が終わった。

結果としては、緑谷が三票 八百万が二票で、緑谷が委員長 八百万が副委員長に決まった。

飯田は自分に一票入っていることに驚き辺りを見回していた。

そう静時は飯田に投票したのだ。

 

(実際、飯田が一番向いているのには違いないからな)

 

 

 

その後の昼食の時間、突然緊急事態を知らせるベルが校内に鳴り響いた。

生徒たちの中にはヒーロー科だけでなく、サポート科や普通科の生徒たちも大勢いる。いや、寧ろヒーロー科の人数より圧倒に人数が多いのだ。

そんな彼らは、当然いきなりの事態になにが起こったのかわからず、パニックを起こしていた。

静時は、直ぐに校門付近に目を向けるとそこには、朝校門前に立っていた大勢のマスコミとそれを相手にしている相澤先生とプレゼントマイク先生の姿があった。

今回の騒動は、マスコミが無断で雄英の敷地内に潜入したことで起こったことである。

一先ずそのことを確認した静時はパニックになっている生徒を落ち着かせようとするが、あまりの人の多さにうまく立ち回ることが出来なかった。

 

そんな中、飯田が生徒たちの頭上を回転しながら飛んだ。

クルクルと回転しながら飛んでいき通路の入り口付近でぶつかり停止すると、そこにいる全員に聞こえる声で、

 

「大丈夫です!!落ち着いて!!」

 

まるで非常口マークのような格好でそう言う飯田に生徒は落ち着きを取り戻したのか、パニックが収まった。

 

 

 

マスコミ関係者は警察に連れられて行き、今回の騒動は幕を閉じた。

緑谷は、今回の飯田の行動に自分より委員長が向いていると思い委員長を飯田に譲った。

クラスの皆も飯田の行動を見ていたのだろう、飯田が委員長を務めることを歓迎した。

皆が和気あいあいとしている中、静時は、

 

(ただのマスコミがこの雄英に侵入できるはずがない。)

(つまり何者かが先に侵入したということ)

(本当は起こって欲しくなかったけど、今回の騒動が起こったってことは起こる確率が非常に高い)

(雄英において最初の事件――――――USJ襲撃事件が)

 

自分の心配が当たるという妙な確信があった。

 







今回静時君何もやってないな…
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