宵闇夜桜魔   作:紅鎌 神邪

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家族紹介!

やあ、皆さん初めまして。僕の名前は、夜桜 魔八(まや)。今日は(うち)の家族の紹介を始めるよ。

 

まずはこの武器を研いている最中のお兄ちゃん!

姿は見たまんま筋肉マッチョ。

 

「うん?どうしたの魔八。」

 

「ううん、何でもないよ。」

 

名前は辛三っていうんだ。家族思いで人見知り。でも頼りがいのある優しいお兄ちゃんなんだ!

 

「辛三様、御茶ですよ。少し休憩なされれば?」

 

「ありがとう殺香。でも大丈夫だよ。」

 

部屋に入ってきたのは、この屋敷でメイドとして仕えている切崎 殺香さん!

グルグルの目に超似合うメイド服。完璧だね。

 

「あら魔八様、どうなされたのですか?」

 

「ん、あっそうだ!四怨姉ちゃん、今部屋にいる?」

 

「はい。多分…仕事中(・・・)かと思いますが─」

 

「わかった!ありがとーじゃーねー!」

 

「?はい、お役に立てたなら…。」

 

俺は急いで四怨姉ちゃんの部屋へ直行する。

危ない、殺香さんのことを変な目で見ていたなんて言える訳ない……

さてと、着いた部屋の扉には『シオンのへや しごとちゅう』と書いてある。

 

「あっホントだ。姉ちゃーん、入っていいー?」

 

(この声は……)魔八かー良いぜ、来なー。」

 

姉ちゃんから許可を得たのでドアを開けて入る。

そこで見た光景は積み重ねているゲームのケース、暗い部屋の中 に一つだけ点いているテレビの明かり。そして髪はボサボサで栄養ドリンクを飲みまくりながらゲームをする四怨姉ちゃんの姿があった。

明らかに目を悪くするやつだ。今やっているゲームはぷよ〇よの似たゲームだ。なんて斬新な…

 

「あっ、痛て─って!?凶一郎お兄ちゃん!?」

 

何かに躓いたと思ったらまさかのこの家の長男の凶一郎お兄ちゃんがゲームのコントローラを持って倒れていた。

 

「あー、兄貴か?四徹したら気ィ失ったわ(笑)」

 

「はわわ……」

 

すると、凶一郎お兄ちゃんが何か話そうとしていた。

 

「ま、やか…」

 

「魔八だよ。大丈夫?お兄ちゃん。」

 

「げ、ゲームには…気をつけろ……」

 

「お兄ちゃあああん!!」

 

「はいはい、死にました死にましたっと。」

 

 

 

 

「はあ…凶一郎お兄ちゃんには呆れるよ…」

 

「ははは、でも四怨姉ちゃんのためでもあったんだよ?」

 

「長男特性が出ただけでしょ……」

 

今は七悪お兄ちゃんの部屋に凶一郎お兄ちゃんを運び入れたところなんだけど…そうだそうだ。二人の説明いくね。

まずは凶一郎お兄ちゃん。鋼蜘蛛(はがねぐも)という細く長い糸の使い手で夜桜家トップの力を持ってるよ!でも六美お姉ちゃんが大好きなシスコンさんだよ。

続けて七悪お兄ちゃん。七悪お兄ちゃんはいつもニコちゃんのバケツを頭に被っている一個上のお兄ちゃんだよ。背が大きくて俺の1.5倍はあるかな…。

 

「まぁ良かったよ、気絶程度で。明日任務なのに──」

 

「七悪!嫌五ここに来なかったか!?」

 

「「あっ、太陽お兄ちゃん。」」

 

「魔八も居たのか。」

 

この急いで勢いよくドアを開けてきたお兄ちゃんは、アホ毛が生えていて左目に傷痕を縦に付けている、六美お姉ちゃんの旦那さんの朝野 太陽お兄ちゃん。どうやらあの傷は事故によってできた傷痕らしくて両親と弟を亡くしちゃたんだって。でも今は吹っ切れて元気に過ごしてる俺の尊敬するお兄ちゃんだよ。

慌てて七悪兄ちゃんが、太陽お兄ちゃんにガスマスクを手渡しする。ここの部屋は、七悪兄ちゃんが色々な実験をしていて時に致死量のガスを出すから、ガスマスクが必要なんだ。

 

「来てないけど…どうしたの?」

 

「来てないか…いや、また書類にサインせずに逃走しちゃってさ。多分六美がもうそろそろ『冬ごもり』を起動すると思うから始まったら気をつけて。」

 

「うん、わかったよ」

 

「太陽お兄ちゃんも気をつけてね。」

 

「ん!」

 

グーサインをしたあとにすぐに駆けていく太陽お兄ちゃん。

また嫌五お兄ちゃん絡みか…

すると、ゴゴゴ…という音が邸中に響いた。『冬ごもり』が起動したんだなとすぐに気づく。

揺れが止まると『冬ごもり』を起動させる理由になる張本人がするっと七悪お兄ちゃんの部屋にガスマスクを付けて入ってきた。

 

「いやー、起動しちまったかー。」

 

そう嫌五お兄ちゃんだ。

嫌五お兄ちゃんは、猫耳の生えたフードを被っていて黄色い髪でいつも目を隠しているおちゃらけな性格のお兄ちゃんだよ。特技は変装。

 

「嫌五お兄ちゃん、太陽お兄ちゃんが探してたよ。」

 

「あー、太陽?大丈夫大丈夫。さっき来たばっかでしょ?なら全然イケるって♪」

 

「誰が全然イケるって?」

 

「ん~太陽がここから出たんなら…まだ……」

 

「「……」」

 

嫌五お兄ちゃんの後ろに立っているのは、ロングでストレートの黒い髪に白いチャームポイントの髪の人がこの夜桜邸の当主 夜桜 六美お姉ちゃんだ。がお兄ちゃんの肩を掴んでいた。

そのまま外に連れてかれてしまった嫌五お兄ちゃん。哀れだと正直に思ってしまった。

それから七悪お兄ちゃんの部屋を後にして今向かっているのは道場だ。そこには、二刃姉ちゃんが茶をたてていた。

 

「……二刃姉ちゃん~。」

 

「……」

 

今は集中してるので自分の声が届いていなかった。

しゃーない、今始まったっぽいからゴリアテとじゃれ合うかな。

ゴリアテを探していたら、いつの間にか玄関まで来てしまっていた。

 

「あれ?ゴリアテ~!」

 

呼んでも出て来ない。何でだろう。『冬ごもり』もあるから屋敷内に居る筈なんだけど…。

探してもしょうがないので屋敷内に戻る。

そだ、二刃姉ちゃんの説明を。

二刃姉ちゃんは白髪のツインドリルで幼女体型の次女だよ。『しだれ組み手』の継承者でとても強いお姉ちゃんなんだ。

でも何でなんだろう…ゴリアテがいなくなるなんて……。まぁ、見つからないだけだけど。

ゴリアテを探してから数十分屋敷内歩いていた。すると部屋の中からガサゴソと物音がしていた。その部屋の中を見てゴリアテなのか呼びかけてみた。

 

「ゴリアテ?」

 

「…マヤ?」

 

居たのは黒い犬耳のアイさんだった。アイさんというのは、僕が中学校の行事を優先していた時に他の兄妹たちが攻めた『タンポポ』での幹部「虹花」に所属していたらしい。それでまだ幼いというところから内閣諜報室(ヒナギク)が保護下にしたんだって。ヒナギクも忙しいので、この夜桜屋敷に来たという訳らしい。

 

「アイさんか。ゴリアテ何処に行ったか知ってる?」

 

「うーん。朝からゴリアテは見てないよ。」

 

「そうか…ありがとね。」

 

手を振ってアイさんと別れる。本当にゴリアテは何処へ行ったのだろうか…。

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