宵闇夜桜魔   作:紅鎌 神邪

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修羅の過去話が出ましたね。なので、修羅のことを出したいと思いましたので書かせてもらいました。


アイさんとの夜桜家の休日

「えんそくいきたーい!」

 

「遠足ねぇ、良いじゃない。」

 

 アイさんの唐突発言。そういやここ最近、兄妹みんな任務任務で大忙しだったな。

 六美姉ちゃんはどうやら賛成。そうなると、太陽兄さんも賛成する。勿論、凶一郎兄さんもだ。

 

「そうだね、明日にでも行こうかね。」

 

「いや、今日でも良いんじゃねーのか?」

 

「私はパース。」

 

「四怨行こうよ。きっと楽しいよ。」

 

「私はインドア派なんだよ。」

 

「遠足かぁー、父さんや母さんとよく行ったっけ。」

 

「光ともよく行ったな。懐かしい…」

 

 みんなそれぞれ話して行く予定の方に向かっている。それなら僕もみんなと行くに決まっている。

 すると、凶一郎兄さんが、仕切り始めた。

 

「満場一致したな。それと二刃、今日何か予定でもあるのか?」

 

「旧い友人とお茶会さ。だから私の参加は難しいね。」

 

「ふむ、明日は明日で二刃以外は任務で忙しいからな。」

 

凶一郎兄さんが悩み出した。珍しい。アイさんの為に頑張って考えている。

 そんな時、僕が一つ良い提案を思いついた。

 

「それなら、その友人さんと遠足に行かない?」

 

 

 

 

 駅前で二刃姉さんの旧い友人を待つらしい。人混みで動くのがやっとでここまで来るまでが疲れる。

 

「ふー!たー!ばー!ちゃー!んー!!!」

 

 ちょこんと黒いリボンを頭に付けた黒服の女の人が二刃姉さんに思いきり抱きつこうと飛んできた。

 しかし、二刃姉さんはサッと避ける。その娘は地面とキスすることになった。

 

「痛いよ~二刃ちゃん~(泣)」

 

「痛かったらそこまで元気にしてないよ。」

 

「もう~冷たいんだからー。」

 

 女の人が周りを確認すると、先程までまるで顔の周りからハートがいっぱい出てるような笑顔だったのに、僕らのことを目視すると、無表情になった。

 

「なーんで、二刃ちゃん以外の人達が来てるのかなー?」

 

「言っただろう?今日はみんなで遠足だって。」

 

「むぅー…確かに言ってたケドさ…まぁ、来てしまったもんはしょうがないか…」

 

 むむむ…と難しい顔になる女の人。何か見たことあるんだけど、思い出せない。

 

「えーっと、どなた様でしたっけ…」

 

「あれ?魔八くんだよね。修羅だよ、しゅ~らっ。」

 

「……あー!修羅ねぇか!」

 

「懐かしいなぁ~、よくオムツとか返ったっけね。」

 

「えっ!?」

 

 そんなことなんて覚えてないよ…。

 まぁいいや。修羅ねぇは、あしゅらグループの総帥の役職に就いてて、身体が武器で造られているんだ。修羅ねぇの両親が修羅ねぇの身体を改造したという悲惨な過去を持っている。

 

「それで?今日はどこに行くの?」

 

「あぁ、それならアイさんが行きたい所へナビしてくれるんだ。」

 

「アイさん…?」

 

「わたしアイさん!しゅら?おねぇさん!よろしくおねがいします!」

 

「よろしくね~。アイさんって大神犬だよね?」

 

「「「!?」」」

 

 唐突に質問してくる修羅ねぇ。それでも二刃姉さんが冷静に教えてくれる。

 

「アイさんはね…修羅と同じで実験された子なんだよ。」

 

「!?」

 

 ハッと気づいたように口に手を当てる。するとすぐに慌てて謝る。

 

「ごめんね!アイさん!何も事情も知らずに聞いちゃって…」

 

「ううん、大丈夫だよ。」

 

 少しだけ寂しそうに応えるアイさん。やっぱり、タンポポの人たちを失ったことが哀しいんだろうな…。

 涙が目に潤っていたが、すぐに腕で涙を拭く。そして、元気を取り戻すと、

 

「行こっか!遠足に!」

 

 

 ◆

 

 

 アイさんのプランでは、遠足というよりもハイキングだった。

 「胸零山(きょうふざん)」…ネーミングセンスがさ…いやいや、これは突っ込んだらいけないアレだ。触れないでおこう。

 現在、その胸零山の真ん中だ。頂上までは後少し。その中で一番最初にダウンしたのは…

 

「けんご~、たすけろ~」

 

 四怨姉ちゃんだ。先頭で二刃姉さんと修羅ねぇが歩いていて、凶一郎兄さんが六美お姉ちゃんに日傘を差してくれているのと反対に、太陽兄さんを坂道から落とそうとしている。六美お姉ちゃんが止めてと説得している。そして、四怨姉ちゃんが求めている嫌五兄ちゃんはというと、「イイよー」と簡単に了承した四怨姉ちゃんをおぶった。

 おんぶされたことに驚き顔を赤くする。

 

「ちょっまっ、なんで…///」

 

「姫様抱っこの方が良いかい?」

 

「……このままで…オネガイシマス…///」

 

「Roger,My sister」

 

 姉弟でイチャついていた。なかなか良い絵面で微笑ましいです。

 二人の様子を見てアイさんが羨ましそうに僕に頼んで来た。

 

「まやー!アイさんもアレして欲しい!」

 

 どうしてもと言うのだから、快く受ける。

 

「わかったよ。」

 

 アイさんが上りやすいようにしゃがみ込む。よじよじと僕の背中に上っていき、肩の方まで来たのでゆっくり立ち上がる。

 するとアイさんは嬉しそうにしていたのでおんぶして正解だったと思う。

 

 

 ◆

 

 

「着いたー!!!」

 

「へ~、ここが頂上か~」

 

 感動を見せるアイさんと修羅ねぇ。

 ここまでの道のりが長かった。途中、太陽兄さんをからかって遊んでいた凶一郎が足を外して坂道から転がり落ちるというハプニングが起きた。

 それでも太陽兄さんが凶一郎が投げた鋼蜘蛛を掴んで元いた場所までみんなで引き上げたんだ。特に、修羅ねぇが背中から出てきた機械で凶一郎兄さんを救ったから結構楽に助けれた。

 こんな感じに色々なハプニングがあったけど、どうにかして頂上まで登りつめることができたのだ。

 

「アイさん、ここで何するんだい?」

 

「えーっとねー!おべんとー!」

 

「わかったよ。辛三~!持ってきたお弁当広げるよ~!」

 

「分かったよ、姉ちゃん。」

 

 辛三お兄ちゃんが背負っていたリュックの中から10個分のお弁当箱が出てきた。一つ一つ六美お姉ちゃんの手作りだ。さらに、一つ一つに僕たちの名前が書いてあった。

 

「たべていい?」

 

「良いわよ。」

 

「いっただきまーす!」

 

 アイさんが一番乗りに弁当を食べる。がっつく勢いだったけど、徐々に落ち着いてきた。

 

「え、修羅の分もあるの。」

 

「いらないならあげなーい。」

 

「いるいる!だからお弁当没収しないでー!」

 

 そんなこともあって、無事下山できた。お弁当が食べ終わるまで修羅ねぇは二刃姉さんにベッタリだった。アイさんは下山中に眠くなってきたから辛三お兄ちゃんに抱っこしてもらいながら下山した。アイさん、朝からはりきって計画を立てて準備していたから疲れたんだろうな。

 

「お疲れ様、アイさん。」




修羅って辛三から下の姉弟に会ったことあるのかな?こんな感じで良いのか...賛否両論、分かれますね...。
一つ分かることは、ふたしゅらとけんしおは尊いということだ。
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