平凡な朝の上空に3台のドローンにつき、一人乗っているブランコみたいなのが飛んでいる。その下には、有名な企業が営んでいる会社のビルが佇んでいる。その会社に乗り込もうとしている一家が上空に潜んでいた。
「魔八、四怨ここがアジトだね?」
「うん。調べたらここだった。」
「間違いないね。昨日の防犯カメラやPCのソフトの履歴などで、ここの会社がヒットしてるから、間違いない。」
「りょーかい。」
今回の任務では、辛三お兄ちゃんと六美お姉ちゃん、アイさんと殺香さんは、お休みだ。
辛三お兄ちゃんは、深手を負ったので六美お姉ちゃんと殺香さんが看病している。アイさんは、それのお手伝い役。
今回は忘れ物をしていない。出かける前に確認したもの。
「姉ちゃん、ノルマのタイムは?」
「そうだね…3時間だね。」
「聞いたかみんなー?3時間だぞー」
「「「了解ッ!」」」
「それじゃあ3時間後に夜桜邸に集合で──一時解散!」
二刃姉さんが大きく手を叩くと、僕達は任務を開始するために上空から飛び降りた。
屋上から10m程になると、凶一郎兄さんは鋼蜘蛛という頑丈な糸を使って、二刃姉さんは合気で風を起こして着地。四怨姉ちゃんと嫌五兄ちゃんはドローンと分身した嫌五兄ちゃんを土台として着地。僕と太陽兄さんは七悪兄ちゃんに掴まって普通に着地した。
すると、大きく警報がなる。
「はい!再び解散だよ!」
みんなバラバラに行動する。四怨姉ちゃんは屋上で嫌五兄さんの分身が守って護衛する。
「ちょっ!嫌五!こんなのいらねぇって!」
「カッコいい俺の
「チッ、しゃーねーな!気ィつけろよ!」
「あいよ…♪」
内部に潜入は成功。今回の任務を確認しよう。
1.辛三お兄ちゃんのできなかった任務を兄妹でこなす。
2.辛三お兄ちゃんを負かした奴を見つける。
3.できるだけの情報を四怨姉ちゃんに解析してもらう為の時間稼ぎ。
この三つが今回の任務だ。だから絶対に終わらす。それにしても、この会社…表社会では、普通の営業マンの筈なのだが、なぜこんなにも力任せな人達が居るのだろうか。
「はぁー!!」
「…よっと。」
「うがあっ!?」
ナイフを持って突進してきた奴を上手投げをし、足と腕を絡ませて拘束する。少しだけの情報でも聞き出す為にだ。
「ここに夜桜 辛三が潜入した筈だ。覚えてるか?」
「ああ、覚えてるぜ。」
「でも負けたよね、夜桜 辛三は。」
「負けたな確かに。で、何を聞きたい。」
「夜桜 辛三を倒したのは誰だ。」
「……」
突然黙る男性。なぜ黙る。言えないことでもあるのか?
僕が次の質問をしようとした瞬間にとてつもない殺気を感じた。
直ぐに男性からの拘束を解いて、この場から離れる。目の前に居たのは、白い無印の仮面を付けた黒スーツの男だった。右手には大きな鎌を持っている。
無印仮面が出てきた時に、拘束されていた男性が興奮するように、無印仮面の応援をし始めた。
「来たか!殺っちまえー!!あん時みたいによぉ!キノはがぁ!!!?」
「ッ!?」
応援していた男性の頭から思いきり大鎌を振り落とす。男性は勿論死んだ。
目の前で起きたことに信じられない。仲間な筈だ。仲間にこんな残虐なことは普通しない。
「て、テメェ…!同じ仲間じゃないのかよ!?」
「……仲間なら殺してはいけないのか?」
「ッ…!!クソ野郎…!!」
僕の堪忍袋の緒が切れた。仲間を大切に出来ない奴は許さない。八重を構えて撃とうとしたら、凶一郎が僕の肩を掴んだ。
「凶一郎兄さん…!」
「殺害する任務はない筈だ。落ち着け。」
「でもアイツ…!辛三お兄ちゃんを…!!」
「! なるほど、アイツがか…辛三を倒した強者というのは……」
凶一郎兄さんが静かになる。動いたかと思うと、僕の体に鋼蜘蛛を巻き付けて外に投げた。
「ちょっと…!凶一郎兄さん!!」
「任務は終了した。お前らは先に家に帰ってろ。」
どんどん落ちていく体。降下中に絡まっていた糸が解かれて、急降下する。下には、二刃姉さんが居て合気を使い、ゆっくりとキャッチする。
「お疲れさん。さて帰るか。」
「待ってよ!凶一郎兄さんが一人だけで残ってるんだよ!」
「ああ…アイツは死なないよ。何てったて、長男だからね…」
◆
「さて、魔八も居なくなった所で…」
凶一郎は、ニヤリと笑うと鋼蜘蛛がこの部屋の中に無数の糸が張られた。
「弟の仇と行こうか。」
「…仇、ね。面白い!」
大鎌を上に投げると蛍光灯が消えて、周りの電気も全部消えた。
暗闇の中、凶一郎から仕掛けた。無印仮面も直ぐに大鎌を抜いて対処する。
「フハハッ!いつもの雑魚よりも強いことは確実だな!」
「…!フッ、お前…あの快楽殺人の犯人だな?」
「おお…手合わせだけで分かるとは流石は夜桜だな!」
「…なぜ夜桜の名を知っている。」
「ん~?なぜって…おりゃあ、タンポポの残党だぜ?」
無印仮面の背中から蜘蛛の脚が出てくる。パラソメイニンの濃度が高くなる中、壁に亀裂が入った。それでも動じない凶一郎。
「鬱陶しい。」
「があァ…!!? 」
糸を網状にして、無印仮面の横を通り過ぎる。その瞬間に無印仮面の仮面は割れ、大鎌も持ち手から切断される。そして血を吹いて倒れた。
何が起きたのか分からない無印仮面は凶一郎に問う。
「夜桜長男…!あんたこそ、躊躇ねぇじゃねかーか…!!」
「不運な男だ。相手を間違えたな。」
そう言って、無印仮面を拘束して引きずりながらこの場を後にした。
凶一郎兄さんの戦闘シーンっていつ見てもカッコイイよね。