五等分の料理人   作:マスターM

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花火大会3

ドドーン、パパーン、ドォンドォン。

次々と花火が打ち上がる。

 

「ダメスマホも全然つながらないし・・・頑張って宿題も終わらせたのに・・・なんでこうなるの・・・」

二乃はスマホを手に、唇を噛んで俯きながら言う。

紫水がどう声をかけようと悩んでいると、二乃のスマホに着信が入る。

 

「四葉?もうどこにいるの?え、時計塔?うん、わかった。迎えに行くからそこで、あ・・・」

四葉からの電話は途中で切れてしまい、ツーツーという電子音になる。

 

「四葉は時計塔にいるみたい。らいはちゃんも一緒に」

「よし。俺が迎えに行こう。二乃はここで待っていてくれ。下は人が多いから2人で動くよりはいい。それと二乃はここから一花達を探してくれ。俺の番号を教えるから、誰か見つけたら連絡してくれ」

「分かったわ。皆をお願い」

「任された」

紫水が四葉を迎えに行くと言い、二乃には屋上から一花達を探すように言い、連絡先を交換して紫水は階段を3段飛ばしで降りていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プルプルプルプル

 

『五月を見つけたわ。さっきの焼きそばの屋台から南に行ったかき氷屋の近くにいるわ』

「了解!」

二乃からの連絡で、時計塔に向かっていたが方向転換しかき氷屋に向かい全速疾走した。

 

 

 

「いた!五月!!」

「!紫水君!!よかったです!!!」

紫水が五月を見つけ声をかけると、五月は半べその状態からパアーと顔があかるくなり、紫水に駆け寄った。

 

「よかったです!!さっきまでいた上杉君が急にいなくなり心細かったんです」

「上杉と一緒だったのか?」

「はい一花を探していたようですが・・・」

「駄目だ上杉に繋がらない。仕方ない一花は上杉に任せて俺達は時計塔に向かうか」

「時計塔に?誰かいるのですか?」

「四葉とらいはちゃんがいるみたいだ。行くぞ五月」

五月から上杉が一花を探していると聞くと、上杉に電話してみるが繋がらなく、仕方なく時計塔に向かった。その時はぐれないよう紫水は右手で五月の左手を握った。

 

「は、はい///」

五月は赤くなりながらしっかり握り返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いた!四葉!らいはちゃん!」

「紫水さん!五月!よかったです!!」

「紫水さん!五月さん!」

「2人とも合流できて良かったです!」

合流できて安心していると再び紫水に着信が入った。

 

『紫水大変よ!!三玖が髭のおじさんに連れ攫われてるわ!!駐車場の方に向かっているわ』

「なぁ!?分かった直ぐ向かう!!皆二乃はあのレストランの屋上にいる。俺は三玖を助けに行ってくる」

「わかりました三玖をお願いします」

三玖が危ないと知り、二乃のいるレストランを教え、紫水は全力で駐車場に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いた」

三玖を見つけた紫水は、三玖の手を掴んでいた手を掴んだ。

 

「その手を離してもらおうか」

「シスイ・・・」

「なんだね君は?」

「誘拐犯に答える必要はない」

「誘拐?何を言ってるんだ君は?私は彼女の所属している芸能プロダクションの社長だ」

「芸能プロダクション?三玖所属していたのか?」

髭のおじさんに誰か聞かれるが、誘拐犯に言う義理はないと言うと、髭のおじさんは何を言っているか分からない顔をして芸能プロダクションの社長だと言った。

紫水は三玖が所属しているか聞く。

 

「ううん、私は違うよ。この人私の事一花と勘違いしてるみたい・・・」

「成程な・・・。あんたコイツは一花じゃなく妹の三玖だ」

三玖は否定し、一花と勘違いしていると言うと紫水は納得し、説得を試みる。

 

「何を言っているんだ君は?その顔は見間違いようがない!うちの大切な若手女優から離れなさい!って、ええっ!?一花ちゃんが2人ー!?」

言い切った瞬間紫水達の後ろにいる一花を見て驚いた。

 

「わかて、じょゆう・・・?」

紫水も三玖も一花と一緒にいた上杉も、狐につままれたような顔で一花を振り返った。

一花はバツが悪そうに、赤くなった顔を手で隠している。

 

 

 

一方屋上では四葉達が二乃に合流した。

 

「四葉、五月、らいはちゃんよかった!」

「後は一花と三玖と上杉さんだけですね」

「三玖は紫水君は任せましょう。大丈夫ですよ紫水君なら三玖を助けてくれる筈です」

「お兄ちゃんは普段は頼りないですが、ここぞというところでは頼りになるので大丈夫ですよ」

後の姉妹と、紫水、上杉が必ず来ると信じて空を見上げた。

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