五等分の料理人   作:マスターM

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試験前

「美味い」

二乃が作ったポーチドエッグを一口食べ紫水は言った。

 

「でしょう?二乃の料理の腕は凄いんだから」

「なんで一花が自慢げなのよ・・・」

紫水の言葉に何故か一花がドヤ顔でいい、二乃が呆れながら言った。

 

「それにしても一花が休日のこんな時間に起きてるなんて、珍しいですね」

「五人の中じゃあドベだけどね。三玖もいつの間にかベッドからいなくなってたし」

「三玖を探しに行ったっきり、四葉も帰ってこないわね・・・」

五月、一花、二乃が言った。

 

「・・・彼は?」

五月はボソッと言った。

 

「さあ?まだ寝てるんじゃない?」

「アイツ、本当に泊まったのね。紫水はともかくアイツが襲ってこないか不安で安眠できなかったわよ」

「二乃は紫水君の事を信用しているんですね」

「まあ紫水は自立しているし、大人ぽいからね。そう言う五月だって紫水の事信用してるんじゃないの?」

「そうですね。紫水君の事は信用できます。ご飯も美味しいですし」

「・・・五月らしいわ・・・」

二乃と五月のやり取りを一花はニヤニヤしながら聞いていた。

 

「二乃も勉強参加すればいいのに。あんがい楽しいよ?」

「お断りよ。それに勉強なら紫水にみてもらってるからいいわよ」

一花の誘いに二乃がベーッと舌を出していった。

二乃の言葉を聞きさらに笑みを深めた一花。

 

「五月も二乃みたいに素直になればいいのに」

「誰が素直よ!」

一花の言葉に二乃がくいかかった。

 

「どうも彼とは馬が合いません。この前もいさかいを起こしてしまいました・・・ささいなことでムキになってしまう自分がいます・・・私は一花達のようにはなれません・・・」

すると一花の目がきらりん!と光った。

 

「なれるよ、五月だって!」

一花が五月の後ろに回り髪をいじりだす。

 

「ほら三玖のできあがり!」

「一花髪の分け目逆だぞ」

「紫水の言う通りよ。あと五月!もっと寝ぼけた目をして!」

髪をいじられ終わった五月を見て、紫水が分かれ目が逆だと言えば二乃が同意しさらに寝ぼけた目をしろと言った。

 

「私で遊ばないでください!紫水君ものらないで下さい!!」

五月からの抗議を無視して、一花は二乃にたくらむような笑顔を向けた。

 

「丁度三玖もいないし、これで騙せるか試してみようよ」

「え?マジで?だったら服も変えなきゃ」

「あの~・・・」

盛り上がっている2人に五月が控えめに声をかける。

 

「大丈夫!アイツにアタシ達の区別なんてできるわけないでしょ」

二乃がは完全に面白がっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと二乃と五月を残して図書館に向かった紫水、上杉、一花、四葉。

 

「フータローくん。私うっかり筆箱忘れちゃった。私達先に始めてるから。忘れ物取ってきてくれる?」

一花の言葉に紫水は上杉と五月の溝を埋めようとしているのを感じ援護をする。

 

「一花と四葉とやってるから早く行って来いよ」

「・・・ああ!行ってくる!」

そう言い上杉はマンションに向かった。

 

「知っていたのか?」

「うん。見ればわかるよ。あの2人似た者同士だからね。私にできることはやってみるけど、フータローくんにしかできないこともあるよ。勿論シスイ君しかできないこともあるよ」

「一花はしっかり長女してたんだな」

「それフータローくんにも言われたよ」

一花に小声で話しかけると一花は頷いた。

 

「さあ先に始めるぞ」

「うん」

「はい!」

紫水達は勉強を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで五月とは上手く行ったのか?」

『ああ、どうにかな』

夜紫水は上杉に電話して五月とちゃんと話せたか聞いた。

 

「来週も泊まり込みか?」

『ああ。効率度外視で一夜漬けだ!』

「そうか。来週はこっちの仕事だから参加はできないが・・・寝過ごす事がないよう朝食を作りに行こうか?」

『そうだな、あいつ等にも聞いて決めよう。まあ東雲が朝食作ってくれるって言えば喜んで許可しそうだな』

「ふっ。そうだな」

紫水は上杉に来週も泊まりでするのかと聞くと、上杉は頷き紫水は寝過ごす事が無いよう朝食を作りに行くと言い、上杉は五つ子達に聞くといいと直ぐに許可を出す五つ子達の姿が浮かび、紫水は口角をあげた。




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