五等分の料理人   作:マスターM

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ごとぱずのフレンド募集してます。

タブレット ID 47748359


林間学校3

「東雲君こんな感じで大丈夫?」

「もう少し大きくても大丈夫だ」

「東雲、チリチリって音鳴ってるけどもう火から離しても大丈夫か?」

「ああ、熱いから気をつけろよ」

カレーリゾットオムライスを食べた後、各班に分かれカレーを作っている。

その際紫水にアドバイスを聞き、紫水は的確にアドバイスする。

 

 

 

 

 

 

 

「そーれ!」

掛け声とともに斧が振り下ろされ、パキッと子気味いい音を立てて薪がまっ二つに割れる。

 

 

 

「あっはっは、これ楽しいですね!」

「四葉それ位で大丈夫だ」

四葉の背たけほども薪が積まれていて、紫水がこれ以上薪は要らないと言った。

 

 

 

「これ、もう使った?片付けておくね」

一花が作業台の計量カップを手に取ってニコッとする。

 

「は、はい!」

歩いて行く一花の後ろ姿にぽーっとなるクラスメイトの男子達。

美人でスタイル抜群で気がきいてーまさしく高嶺に咲く一輪の花。

 

「俺の部屋も片付けてほしいぜ」

「俺も」

(上杉から聞いたが、一花の部屋の方が片付ける必要があるみたいだけどな)

男子達の話を聞き紫水はそう思った。

 

 

 

「そろそろ煮込めてきたかな?」

「あと30秒で15分です」

「五月今火を止めて5分寝かせば一番美味いぞ?」

「分かりました!」

カレー係の女子達がぐつぐつ煮える寸動鍋の番をしており、タイマーをセットしたスマホを凝視しながら言う五月に今火を止めて、寝かすと美味いと紫水が言うと、五月は直ぐ火を止めた。

 

 

 

 

「なに入れようとしてるの?」

その近くでは三玖の班のカレーが出来上がりつつあった。そんな中三玖が手を持つおたま目を留めて言う。

 

「お味噌・・・隠し味」

「三玖斬新だが自分のだけにして、少量ずつ入れて、味見してみろ」

「わかった」

紫水は三玖に自分のだけ尚且つ、少しずつ入れるように言うと、頷いた。

 

 

 

「男子飯盒は大丈夫?」

「ああ、東雲の説明で覚えた」

「そう。カレーの方は?」

「大丈夫、二乃の作り完璧だったよ」

二乃の班は特にトラブルはない。

 

「二乃の班は大丈夫ぽいな」

「ええ。紫水の説明で、焦げ焦げのご飯にならなくってよかったわ」

二乃は自身が作ったカレーに焦げ焦げのご飯が出なくってホッとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の晩肝試しが始まった。紫水は先生に頼まれて、崖に人がいかないよう、その注意喚起の看板の前で参加者の誘導をしていた。

 

「この先崖だから、こっちな」

「わ、わかった」

「あ、ありがとう」

紫水の案内に男女ペアは返事をして、出口に向かった。

 

「結構ビビってるな。上杉と四葉かなり気合入れて脅かしてるな」

紫水が気合たっぷりの上杉と四葉の様子を思い出し苦笑する。

 

 

 

「あれシスイ君?」

「あ、シスイ」

「一花に三玖か。上杉と四葉に脅かされたか?」

次に来たのは一花と三玖だった。

 

「私達は知ってるからそこまで驚かなかったよ」

「・・・うん」

普段通りの一花と違い、三玖はどこか上の空だった。

 

「この先は崖だから、こっちな」

「ありがとうシスイ君」

「ありがとう」

紫水の案内に礼を言って進む一花と三玖。

 

「上杉と四葉。一花と三玖。と、いう事は二乃と五月が一緒の可能性が・・・」

「もういやですぅ~~~!」

紫水がペアリングを考えていると、泣き叫びながら普段からは考えられないスピードで走るさる五月。あまりの速さに紫水はポカンと見送ってしまった。

 

「待ちなさい五月!」

その後ろを二乃が追う。

 

「はっ!?おい!その先は崖だ!!」

紫水は急いで五月と二乃を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「五月待っちなさいよ・・・」

二乃の前には我武者羅に走る五月がいる。すると二乃の目に看板が映る。その文字を見て二乃は足に力をいれ走る。

看板には『危険!!この先崖あり』と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ・・・はあ・・・」

五月は我武者羅に走っていたが、日頃から走る事のない五月のペースは段々と落ちていく。

 

「あ・・・」

「五月!!」

夢中で走っていた五月は、目の前に広がる漆黒に足を止めようとするが、勢いを止められず、その漆黒に落ちそうになり、追いついた二乃が五月の腕を掴むが、踏ん張る事が出来ず落ちそうになる。

 

 

 

「五月!!二乃!!」

五月を掴んでいる二乃の反対の腕を紫水が掴み引っ張るが、遠心力で2人と位置が逆転する。紫水は2人が地面に足を付けたのを見ると、掴んでいた二乃の腕を離す。そのため紫水は漆黒に落ちていく。

 

 

 

「紫水!!?」

「紫水君!!?」

二乃と五月が崖を覗くが、見えるのは暗闇のみ。

 

「そんな・・・紫水君が・・・」

五月は自分のせいで紫水が落ちた事にショックを受け呆然となる。

 

「レスキューに連絡を・・・」

二乃が携帯を取り出し、レスキューに連絡をしようとするが・・・

 

「こんな時に圏外なんて・・・」

そう圏外となっていた。

 

「五月!急いで戻るわよ」

呆然となっている五月の肩に手を置いてそう言う。

 

 

 

「に、二乃・・・紫水君が、紫水君が・・・」

「ッ!しっかりしなさい!!ここでうじうじしていても紫水を助けられないわよ!アタシ達がいまする事は一刻も早く救助を呼ぶ事!いいわね!!」

「はい!」

目尻に涙を溜めうわ言の様に言う五月に二乃は正面に回って五月の目を見て言うと五月は涙を拭き返事をした。

取り敢えず電波を確保する為宿泊棟を目指す二乃と五月。途中上杉と四葉と合流し4人で棟を目指す。

 

「二乃電波は?」

「まだ圏外。四葉アンタが先に棟に向かって行きなさい。先生達の紫水の事教えてレスキューを呼んでもらって」

「わかりました!」

五月が二乃に電波を聞き、二乃は携帯を見るが未だ圏外だった為、四葉を先に行かせレスキューを呼ぶよう言うと、四葉は棟に向かって走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

崖から落下中の紫水は、落下速度を抑えるためパルクールをしようとするが、掴まる所がなく、どんどん落ちていく。

 

(地面が見えない・・・掴むところもない。まさにピンチだな・・・)

ピンチにも関わらず紫水は鼻に全神経を集中させ、地面の匂いを嗅ごうとしていた。

 

・・・スンスン・・・ッ!?

「(地面まで15メートル!右側に太い幹!残り5メートル、4、3、2、1!)ここ!」

極限の集中状態で紫水の嗅覚は覚醒した。地面までの距離を感じ取り掴まる所を把握しタイミングよく掴み落下速度を軽減させた。

だが完全には止められなく、着地した時に右足を捻ってしまった。

 

「ぐっ・・・。捻ったか。だが全身打撲よりもましだな・・・」

そう言い紫水は手頃な石の上に座った。

 

「二乃と五月は大丈夫だろうか・・・勢い余って頭をぶつけていないといいが・・・」

紫水は上を見ながらそう呟いた。

 

「おーい大丈夫か!?」

少し目を瞑っていた紫水の耳にレスキュー隊の隊員の声が聞こえ目を開く。

 

「レスキューの人ですか?助かりました。右足を捻ってしまったみたいで・・・」

「見せてみなさい」

紫水の言葉を聞いて隊員は紫水の右足に触れる。

 

「よくあの高さから落ちてこれですんだな」

「いやー地面の匂いと、減速で右足の捻りですんでよかったです。最低でも全身打撲、最悪死を覚悟してました」

「匂いって・・・」

地面の匂いと聞き隊員は呆れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿泊棟に連れられて来た紫水は教師陣から心配とありがたいお説教をいただいた。解放された時には既に日付が変わっていた。

 

「ふう。漸く解放された」

医者に診てもらった結果右足は安静にしていれば数日で完治出来ると聞き、紫水は軽い足取りで部屋に向かっていた。

 

「紫水・・・」

「紫水君・・・」

もう少しで部屋に着くというタイミングで表情が暗い二乃と五月が声をかけてきた。如何やら紫水が来るのを待っていたみたいだ。

 

「二乃、五月よかった。怪我はないか?」

「ッ!?」パシッ

紫水がそう言った瞬間二乃の平手打ちが炸裂した。

 

「なんで・・・なんでアンタがそれを言うのよ!!アンタが落ちた時頭が真っ白になって、死んじゃったんじゃないかって・・・」

今まで我慢していた感情が爆発し、大粒の涙を零しながら紫水の胸を力なく叩く二乃。

 

「本当に心配しました・・・。私のせいで紫水君が・・・ヒクッ」

その場に泣き崩れる五月。

 

「悪かったな。心配かけた」

そう言い右手で二乃を、左手で五月の頭を撫ぜた。

 

「だがお前達が無事でよかった」

暫く2人は紫水に撫ぜ続でけられた。




間もなくお気に入りが600人に届きそうです!約半年でここまで伸びるとは思いませんでした。これからもよろしくお願いします!

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