五等分の料理人   作:マスターM

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100点

「オーナー荷物が到着しました」

「ありがとうございます。では予定通り、運搬班、荷解き班、洗浄班、片付け班に別れて下さい」

「はい!」

放課後Le lien(ル・リヤン)に注文していた荷物がトラックで運ばれて来た。それを晴彦の部下でLe lien(ル・リヤン)のホールスタッフ責任者である川島が紫水に報告をすると、事前に決めていた班になって動く様に言うと川島は返事をして待機しているスタッフ達の下に向かった。

 

「さて面接に行くか」

本日面接希望が3件あり紫水は面接に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「本日は面接にお越しいただきありがとうございます。私オーナーシェフの東雲です。今日はよろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「まず最初に名前と年齢を教えて下さい」

「はい。私は倉内絵里と言います。16歳の高校1年生です」

紫水が自己紹介を求めると、黒髪のシュートカットの女性・倉内が答えた。

 

「では倉内さん志望動機をお願いします」

「はい。私は将来料理人になりたく、今回オープンするこのお店で働きながら料理の勉強が出来ればいいなと思い応募しました」

「成程。因みにどの料理人になりたいのですか?」

「イタリアの料理人になりたいです」

「成程。当店は和洋中と幅広い料理の提供をしますが、希望があれば洋食特にイタリア料理の方に所属出来ますがどうしますか?」

「今は幅広く学びたいので固定でなくても大丈夫です」

「(やる気があり向上心があるのはいい事だな。後は学業と両立が出来れば採用としよう)では最後に学業はどうお考えですか?」

「はい。勿論学生なのでテスト期間中はお休みを頂こうと考えています」

「(決まりだな)ありがとうございます。この場で合否を伝えさせていただきます。採用です。何時から働けますか?」

「ありがとうございます。明日からでも大丈夫です」

紫水はこれまでの話を聞き倉内を採用する事を決めた。

 

「分かりました。では明後日に契約書を書いてもらいその後スタッフ達と顔合わせ、厨房の説明をした後料理のレシピを渡します。倉内さんには洋食班に所属してもらいます。希望か期間で班を変える予定ですが大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です!!明後日からよろしくお願いします!!」

「本日はありがとうございました。明後日お待ちしております」

「はい!失礼します」

1件目の面接は特に問題もなく言い感じで終えた。

その後残り2件も面接を行い、大学1年のホール希望の男子と、調理の専門学生の女子を採用した。

 

 

 

 

21時に全ての作業が終わり、紫水はスタッフ全員を集めて、今日の面接の結果を報告した。

「皆さん今日3人の面接をし、3人共採用しました。オープンで忙しいと思いますが教育と指導をお願いします。キッチン採用の倉内さんは洋食班班長のジューンさんお願いします」

oui、chef(ウィシェフ)

洋食班班長の金髪の長身のジューンは紫水のお願いにそう返した。

 

「同じくキッチン採用の丸井さんは和食班班長の関さんお願いします」

「承った」

がっちりした体格の初老の男性は腕を組みながら頷いた。

 

「ホール採用の玉置さんは川島さんお願いします」

「畏まりました」

川島は頷いた。

 

「さて、テーブルに賄いを用意しました。今日はお疲れ様でした」

紫水は面接の後、作業を手伝い、20時頃に賄いを作り始めてた。

 

『『『ありがとうございます!!!』』』

スタッフ達はお礼を言ってテーブルに着いた。

 

「今日の賄いは唐揚げ定食です。おかわりもあるので沢山食べて下さいね」

紫水特性塩麴漬けの唐揚げは好評で皆凄い勢いで平らげて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

ピンポーン

『はい。中野です』

「その声は五月か?紫水だ約束通りに来たぞ」

紫水は昨日の約束通り中野家を訪ねた。インターフォンを押し返事をしたのは五月だった。

 

『今開けますね』

「サンキュー」

オートロックが解除され部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これはどう言う状況だ」

紫水が困惑するが目の前の状況を見れば全員そう思うだろう。

五つ子姉妹はソファに並んで座り、その前に上杉が仁王立ちしていたら、どう言う状況かと思うだろう。

 

「誰だお前?」

「上杉君、紫水君は私と共に食堂で会ったじゃないですか」

「そう言えば言いあった後に誰か来たと思ったが、それがお前か?」

「ああ、はじめましてだな。俺は東雲紫水。昨日約束で今日五つ子達に勉強を見る事になったんだ」

「そうだったのか。俺は上杉風太郎。こいつ等の家庭教師だ」

食堂の時に自己紹介していなかった紫水と上杉はここで自己紹介をして、何故此処にいるか説明した。

 

「家庭教師?上杉に依頼したのか?」

「パパが雇ったのよ。この町にはまともな家庭教師は一人もいないのかしら?同級生が家庭教師なんて」

紫水が五つ子に聞くと二乃が答えた。

 

「家庭教師はいらないって言わなかったっけ?」

「だったら、それを証明してくれ」

「・・・証明?」

「今から、テストを受けてもらう!」

二乃が続けて言うと、上杉はそれを証明する為テストをすると言った。

 

「合格ラインを越えた奴には、金輪際近づかないと約束しよう!」

「なんでアタシがそんなめんどーなこと・・・」

「分かりました、受けましょう」

文句タラタラの二乃とは裏腹に、五月は潔く立ち上がって言った。

 

「は?五月アンタ本気?」

「合格すればいいんです」

メガネケースを開け、赤いフレームのメガネをすちゃっと装着した。

 

「これで、貴方の顔を見なくてすみます」

「みんな、頑張ろっ!」

「合格ラインは?」

五月に続き四葉が発破をかけ、三玖が現実的な質問をした。

 

「60・・・いや50点あればそれでいい」

「はぁ~・・・別に受ける義理はないんだけど・・・あんまりアタシ達を侮らないでよね」

二乃は溜息をつくと、キリッと上杉睨みつけて言った。

 

「・・・俺はどうしたらいい?」

蚊帳の外だった紫水は6人に問いかけた。

 

「「「「「「あ」」」」」」

6人共すっかり紫水の事を忘れており、紫水の問いかけで紫水の存在を思い出した。

 

「ご、ゴメンねーシスイ君折角来てくれたのに・・・」

「上杉が悪いのよ!紫水は事前に約束したけど、上杉はアポ無しで来るし!!」

「ぐっ!そ、それは悪いと思ってる」

「シスイもテスト受ける?」

「いいですね!紫水さん一緒にテスト受けましょうよ」

「編入試験満点のお手並み拝見です」

一花が謝り、二乃が上杉が紫水とは違いアポ無しで来るのが悪いと言うと、上杉は確かにアポ無しで来たことは悪いと言った。三玖が紫水もテストを受けるかと聞くと、四葉も便乗し五月は紫水の学力を見たいと言った。

 

「俺もテスト受けてもいいのか?」

「ああ。ほらよ」

紫水がテストを受けていいか聞くと、上杉は紫水にテストを渡した。

 

「それじゃテスト開始!」

上杉の号令で五つ子+紫水はテストを始めた。

 

 

 

 

 

 

一時間後

 

「採点終わったぞ!凄ぇ、100点だ!!全員合わせてな!!東雲は100点だ」

トップの三玖が32点、五月28点、二乃20点、一花12点、四葉が8点と散々な結果だった。

 

「お前等、まさか・・・」

「逃げろ!」

上杉が言いかけて、二乃の一声で5人が一斉に逃げ各部屋に引き籠った。

 

「全員赤点候補かよ・・・」

「ドンマイ上杉」

気を落とした上杉の肩を紫水は優しく叩いた。

 

 

 

 

 

 

トボトボと帰った上杉を見送った後、紫水は一人一人声をかけて中野家を後にした。なお全員が折角来てくれたのに、勉強どころかおもてなしも出来なかったことを謝罪した。紫水はまた今度仕切りなおすと言い、今度こそは勉強をすると五つ子達は約束した。

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