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三月初頭
いよいよ期末試験当日を迎えた。
五つ子達+上杉は紫水の家で朝食を取っていた。
献立はオムレツに、バケット、コーンスープと洋風だ。
「さて、いよいよ試験当日を迎えたが、準備はいい」
食後のティータイムをしていると紫水が五つ子達に声をかけた。
「「「「「うん/ええ/はい」」」」」
元気な声が響いた。
いよいよ試験が始まる。
五つ子達はそれぞれの想いを馳せる。
(お父さんとの約束もありますが、・・・私の夢のためそして
今の五月には、絶対にゆずれない想いがある。
(この試験で目指すのは、赤点回避だけじゃない。一花や四葉にも負けない・・・あの日そう決めたんだ)
三玖には、心に秘めた決意があった。
(余計な事は考えちゃダメ。今は赤点回避することだけに集中しよう)
一花は葛藤し続けている。
(赤点回避をして、自分の気持ちにケリをつける)
二乃は自分の気持ちの整理をつける為に。
(今まで失敗続きの私だけど・・・勉強の神様、どうか今だけは私に力を貸してください)
四葉の双眸が、かつてないほど強い光を宿す。
期末試験が終わり、遂に返却の日を迎えた。
「それでは先日の期末試験の答案を返します。・・・、・・・、東雲君」
「はい」
「おめでとう東雲君。今回も試験全て満点だったよ」
『『『よっしゃー!!!』』』
紫水の結果を聞きクラスメイト達の喜びの歓声が教室に響いた。
その理由は、紫水が一回でも満点ではなくなると、仕事である料理が出来なくなるからで、無事仕事が続けられることに歓喜しているのだ。
「本当にこの瞬間は紫水の規格外さがわかるわ」
席に戻った紫水に二乃が話しかけた。
「学生の本業は勉強だからな。副業の為に本業を疎かにするわけにはいかないからな」
「他の誰かが言ったら嫌味にしか聞こえないわよ」
「中野さん」
話していると二乃の番になった。
「いってくるわ」
「ああ」
二乃が木村から答案を受け取ると、喜びの表情になった。
「その様子だと、赤点回避したみたいだな」
「ええ」
二乃が答案を紫水に見せる。
『国35/数37/理45/社51/英60/合計228点。
中野二乃 合格 たいへんよくできました』
「やったな。よし行くか」
今日は上杉が働いているケーキ屋で祝賀会の予定になっているので、紫水が二乃に言うが、二乃は真剣な顔をして口を開く。
「ゴメン紫水先に行ってて。行かないといけない所があるの」
「・・・わかった」
二乃の真剣な表情に、紫水は頷いた。
「お疲れ様です。東雲さん」
「お疲れ様です。彼等は来ていますか?」
「今3人です」
「分かりました。そろそろ準備をお願いします」
「はい」
今回紫水が店を貸し切りにして、スペースを二つに分けている。
1つは紫水達の祝賀会スペース。もう一つは新作の試食会スペースとなっている。
「よう来たか東雲」
紫水が祝賀会スペースに入ると上杉が気が付き声をかけた。
「あの紫水君、二乃は?」
「二乃は行くところがあるって言って、学校で分かれた」
「・・・そうですか」
五月から二乃の事を聞かれ答えた。
「それでお前達はどうだったんだ?」
「私は合計238点。少し危ない科目もあったのが今後の課題です」
『国49/数39/理71/社34/英45/合計238点。
中野五月 合格 たいへんよくできました』
「私は251点」
『国45/数50/理43/社75/英38/合計251点。
中野三玖 合格 たいへんよくできました』
「頑張ったな五月、三玖」
「はい!」
「うん」
ドアのベルがなり四葉が入って来た。
「四葉っ、試験の結果はどうだった!?」
「上杉さん、紫水さん、ありがとうございました」
振り返った四葉が、深々と頭を下げる。
「私・・・初めて報われた気がします」
閉じた二つの目から、ぼろぼろと涙がこぼれ落ちて地面を濡らす。
『国55/数34/理33/社39/英34/合計195点。
中野四葉 合格 たいへんよくできました』
「四葉、やりましたね!」
「おめでとう」
五月と三玖が笑顔で四葉を抱きしめる。
「えへへっ。私史上、一番の得点です。あっ、一花も来たよ」
四葉がドアベルのなった入口の方を見る。
「お待たせ~」
と、一花が入って来た。
「一花は何点だったの?」
「えーとね、255点」
四葉が聞き、一花が答えると三玖の表情が強張った。
「ってことは・・・」
「一花が一番じゃないですか!」
四葉と五月が言う。
「あ、そうなんだ。・・・やった」
最後は小声で、一花は挑発的な笑みを浮べた。
『国42/数67/理50/社45/英51/合計255点。
中野一花 合格 たいへんよくできました』
「全員赤点を回避してなによりだ」
紫水が二乃の代わりに、二乃の点数を全員に教えて、全員が赤点を回避したことを喜んだ。
「さて、全員の点数も聞いたし、行ってくる」
「シスイ君二乃をお願い」
「ああ」
紫水は二乃がいるであろう場所に向かう。
五月をLe lienで働かせるか
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