五等分の料理人   作:マスターM

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温泉旅館

「旅行?」

「ええ、パパも含めた全員で旅行に行くのよ」

「三玖がスーパーのキャンペーンで一等のペアチケットを当てたので」

「ペアだから2人だが、中野さんと和解して家族旅行って事か?と言うかいつ和解したんだ?」

出勤前の勉強会で旅行に行く事を告げられた紫水はいつの間にか継父であるマルオと和解していた事を聞いた。

 

「和解したと言えるのかしら?」

「前の住所で書いてしまって、それでお父さんが当たった事を教えてくれて」

「全員で話し合った結果、家族旅行になったのよ」

「そうか」

2人の言葉を聞いて納得する紫水。

 

「丁度俺もその期間、晴彦さんを通して依頼が来ていてな。店は開けるが、俺が不在だから勉強会はなしと言おうと思っていたんだ」

「仕事の依頼?今回はどんな依頼なの?」

「詳しくは当日という事だが、ある旅館で働いてほしいとのことだ」

紫水が晴彦から依頼があると言うと、二乃が依頼内容を聞いてきて、紫水は旅館で働いてほしいと言う。

 

「という事は今作っているシフトは入れないって事だな」

「そうなるわね」

「はい。漸くホールの仕事に慣れてきたのに残念です」

二乃は問題なく、それどころかジューンに迫りつつあるのだ。

逆に五月は漸く注文が川島が後ろについているが、取れるようになったばかりだ。

 

「折角の春休みなんだ、たまにはゆっくりするのもいいだろう」

「そう言う紫水こそ休みなさいよ」

「そうですよ、紫水君ここ最近休んでいないですよね?」

「いや、一昨日は後半休みで、昨日は前半休みで疑似1日休みだぞ?」

「「それは休みって言わないわよ!/です!」」

紫水がゆっくりすればいいと言うと、二乃と五月が紫水こそ休めと言うと、疑似1日休みしたと弁解するが、休んでいないと同様だと2人揃って言った。

 

「よし勉強は終わり!仕事するぞ!!」

鋭いツッコミに紫水は丁度時間だったこともあり、勉強会の終了を告げた。

 

「逃げたわね」

「逃げましたね」

意気揚々と下に行った紫水を見送った2人はそう言い、自分達も勉強道具を片付けて下に向かった。

 

 

 

因みにこの日紫水はほぼ全員から休む様言われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「空気がいい島だな」

紫水は晴彦を通した依頼である離島に来ていた。

 

「さて旅館の方に行くか」

紫水は渡された書類をみながら、目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 

紫水がたどり着いたのは、昔ながらの古風な佇まいの温泉旅館だった。

 

「う~ん趣がある旅館だな・・・」

ストレートに古いとは言わず、言葉を濁していった。

 

「すみません依頼で来ました東雲です」

「よく来たな一色の倅」

「!?母をご存知なのですか?」

「知ってるも何も一色はワシの娘の後輩だ。昔一度娘が連れて来てな、それ以降同僚達と偶に訪れることも暫しあった」

「そうですか」

紫水が挨拶をすると受付からよぼよぼの老人が現れ、紫水の母の事を言ったので、紫水は驚き知り合いか聞くと、娘の後輩と聞き納得した。

 

「さて今回お主を呼んだのは、人手が欲しかったのと、お主の腕前を見て見たかったからだ」

「では調理関係を?」

「ああ、先に部屋に案内しよう」

老人に案内され、荷物を置いた紫水は早速厨房に連れてこられた。

 

「さてまずは腕前を見せてもらおう。ここにある魚を使い一品作ってもらおう」

「わかりました」

紫水の腕前を見る為発泡スチロールに入った魚達を見せながら言う老人。

紫水は頷き魚達をみる。

 

「(この時期なら・・・お、このサワラ体表に艶があり目が澄んでるな)よしサワラの照り焼きにしよう」

紫水はその中からサワラを使う事を決めた。

 

まず包丁で鱗を引き、胸びれ、腹びれが頭側につくように斜めに包丁を入れ中骨を切る、裏返し同様に斜めに包丁を入れ、頭を切り落とす。

尻から包丁を入れ、頭と内臓を一緒にとる。

血合いに包丁を入れる。鱗、腹の血合いを洗い、よく水気をとる。

次に尾を左にして、腹から中骨に沿って包丁を入れ尾の手前に包丁を入れる。

半回転させ、腹から中骨に沿って関節を切り、片身をはがす。

半回転させ、背から中骨に沿って包丁を入れる。

半回転させ、腹から中骨に沿って包丁を入れる。

中骨と身の間に包丁を入れ、中骨をとる。

{裏身}逆さ包丁を入れ、包丁をすき上げて腹骨をすき、身を整える。

反対の{表身}逆さ包丁を入れ、包丁をすき上げて腹骨をすき、身を整える。

60g程の切り身にし、その身を本みりんと醤油、粉山椒で15分程漬ける。

15分経てば水分を拭き取り焼き台で焼く。

器に青じそを引いた上に乗せれば完成。

 

「どうぞサワラの照り焼きです」

「うむ。下処理から完成まで無駄のない動きだった。では頂こう」

老人の前にサワラの照り焼きを置き、素早い動きを褒め、サワラの照り焼きに箸を入れた。

 

「しっかり下味が身の中まで染み込んでいて、焼き加減も申し分ない。よし東雲紫水これを夕食の一品にいれる、のこはこのレシピ通り頼むぞ」

「はい!」

厨房を任せてもらった事に紫水は笑みを浮べ返事をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜旅館に泊まっている者達に夕食が出されたが・・・

 

「あれ?」

「この味って・・・」

「シスイ?」

「そうですよね」

「間違いなく紫水の味です」

「お義父さんが人手を雇ったと仰っていたが、まさか東雲君だったとは」

五つ子達に継父であるマルオの中野家に・・・

 

「ねえお兄ちゃんこの味師匠の」

「ああ東雲の味だな」

「マルオの娘達だけではく、慎吾の息子もここにきていたのか」

上杉に妹のらいは、父親の勇也の上杉家。両家の者達が紫水もここに来ている事を知る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう」

朝食の仕込みをし、厨房を自分が来た時よりも綺麗にした紫水は、綺麗な星空が見える混浴の露天風呂で体を伸ばしていた。

 

「結構掃除に時間がかかったな、さっき時計をみると23時45分だったし、長湯はできないな」

紫水は十分に堪能した後、自分の部屋に戻ろうと五月が走って横切って行った。

 

「おい五・・・」

紫水は咄嗟五月の名を言おうとしたが、上杉がこの旅館の老人に投げられたのか大の字に伸びていた。

 

「おい上杉」

「東雲!?やっぱりいたか!!?」

「なんじゃ知り合いか?」

紫水が上杉に声をかけると、上杉は驚きながらやっぱりいた紫水に驚いた。

そんな2人を見て老人が知り合いか問いかける。

 

「同じ学校の生徒です」

「そうか。こいつはワシの孫に手をだろうとしていてな、つい投げ飛ばしてしまったのだ」

「孫?・・・もしかして五つ子達のおじいさん?」

紫水が同じ学校の生徒と言うと、自身の孫に手を出そうとした上杉を投げ飛ばしたと言ったところ、先程の五月が思い浮かび、思わず五つ子達の祖父か聞いた。

 

「む、お主も孫たちを知っているのか?」

「ええ。寧ろ二乃と五月に関しては、自分の店で働いています」

「それは2人共自分の意志でか?」

「はい。二乃の方はスカウトしましたが、決めたのは2人自身です」

「そうかならいい」

紫水が五つ子達を知っているか聞くと、紫水は頷き、二乃と五月が働いていると言うと、彼女達の意志か聞くと頷いた。それで納得したのか上杉の方を向くと。

 

「ワシの孫に手を出すな。殺すぞ」

と言い、旅館に入って行った。

 

何とも言えない雰囲気に自然とその場を離れ各々の部屋に戻った。

五月をLe lienで働かせるか

  • 塾講師のみ
  • 塾講師と両立
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