五等分の料理人   作:マスターM

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五つ子ゲーム再び

「東雲紫水。孫たちに挨拶に行くか?」

朝起きて厨房で準備をしていると五つ子達の祖父が厨房に入って来て、そう言った。

 

「仕事の方はいいのですか?」

「昨日の仕事ぶりを見るに猶予はある」

「分かりました。では案内お願いします」

仕事はいいのかと紫水が聞くと祖父は昨日の働きぶりから、大丈夫だと言い、紫水は案内をお願いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お義父さんおはようございます。東雲君もおはよう」

「おはようございます。中野さん。期末試験の時以来ですね。その節は失礼しました」

恐らく五つ子達の部屋であろう廊下でマルオが立っており、祖父と紫水に気付き挨拶をした。紫水も挨拶を返し、期末試験の時の事を謝罪した。

 

「君は言った事を成し遂げたのだ。僕から言う事はないよ」

「そう言って頂ける幸いです」

2人の間には和やかな空気が流れる。

 

「娘達に挨拶に来たのかな?」

「はい。お爺さんのご厚意で仕事前に」

「娘達の支度も終わっているようだ」

マルオが部屋の方を向く。

 

コンコンコン

「東雲君が来たよ」

「シスイ君が。今開けるねお父さん、シスイ君」

マルオがノックして紫水が来たと言うと、一花がドアを開けた。

 

「五月?」

言い方は一花だったが、姿五月だった為そんな疑問符をあげた。

 

「あはは・・・これはちょっと訳ありで・・・、それよりおはようシスイ君」

「おはよう一花」

苦笑いし挨拶する一花に、挨拶を返す紫水。

 

「僕はお義父さんと話があるから離れるよ」

「中野さんありがとうございます。今日も腕によりをかけます」

「ああ期待しているよ」

マルオが祖父と離れるのを見送ると、紫水は五つ子達の部屋に入った。

 

「あら紫水おはよう」

「おはようシスイ」

「おはようございます!紫水さん!」

「紫水君おはようございます」

「おはよう、二乃、三玖、四葉、五月」

全員が挨拶をしてこたつを囲む。

 

「しかし何故全員が五月なんだ?」

全員同じ浴衣に同じ顔、ゆるいウェーブのかかった長い髪と両側に星の髪飾りをして、五月になっていた。

 

「えっとねシスイ実は・・・」

「待って三玖。シスイ君五つ子ゲーム覚えてる?」

説明しようとした三玖を制して一花が聞く。

 

「前に小テストのプリントを捨てようとした時にしたやつだな」

「うっ・・・その事は反省してます」

紫水が言うと四葉詰まりながら言う。

 

「前のは初級編かな?髪の長さもバラバラだったし」

「今度は中級~上級編ってところかしらね」

一花と二乃が言う。

 

「シスイ後ろ向いて」

「シスイさんなら今の会話で誰か把握したと思うので」

「シスイ君が後ろ向いてる間に私達シャッフルします」

「分かった」

三玖に言われた通りに後ろを向くと、五つ子達はシャッフルした。

シャッフルしている間に上杉がノックなしで入って来た。

 

「上杉女子の部屋に入るのにノックなしは流石に駄目だろ?」

「す、すみませんでした・・・」

 

 

・一人目の五月

「自己紹介ですね。中野五月、五月五日生まれ。十七歳のA型です」

 

・二人目の五月

「好きなことですか・・・やっぽり、美味しいものを食べている時は幸せですね。特に紫水君の料理ならなお幸せです」

 

・三人目の五月

「大変なことですか?お店の事で覚える事が多い事でしょうか?。ですがやりがいがあります」

 

・四人目の五月

「なっ!上杉君!女の子にそのような質問をするのはいけませんよ!」

 

・五人目の五月

「・・・」

う~ん。五つ子ゲームの難易度がここまで高くなるとはな・・・

五人目の五月に質問する前に紫水は今までの五月達の回答を振り返るが、全員が五月と言っても過言ではない程五月だった。

 

「最後の質問は最初に言った、何故全員五月なんだ?」

「!!えーとですね・・・話すと長いん・・・のですが・・・えーと・・・」

(あれ?この五月もしかして・・・)

最後の質問は最初にした質問をすると、五人目の五月が答えるが紫水はある人物だとアタリをつけた。上杉もなんとなく察したようだ。

 

「昔から私達はそっくりの五つ子で、自他共に認める仲良しさんだったのです。おじいちゃんもそれを見て喜んでくれてました。しかし、ある日・・・私が皆と違う格好をしてみたんです」

「それはどんな格好なんだ?」

「それは今と同じうさちゃんリボ・・・」

言いかけてハッと口を紡ぐ。

 

「お前四葉だろっ!」

「四葉だな」

上杉と紫水が言うと五人目の五月は露骨に目を逸らす。

 

「な、なんのことかわかりませーん・・・!」

「はぁ、続きがあるんだろ?」

「はい。五人同じじゃない私達を見て、おじいちゃんは物凄く心配をしちゃって・・・仲が悪くなったんじゃないかと・・・しまいには倒れてしまったのです。それ以来、おじいちゃんの前ではそっくりな姿でいると決めました。話し合いの結果が五月ということになったのです」

「成程な」

ほぼ五月の姿の四葉の言葉に頷き残り四人を観察する。

 

「一人目が三玖、二人目が五月、三人目が一花、四人目が二乃だ!」

「一人目が二乃、二人目が三玖、三人目が五月、四人目が一花。どうだ?」

「紫水は正解」

「私は一花だよ」

「紫水君正解です」

「三玖。フータロー全然違う、シスイ惜しかったね。」

正解の順番は二乃、一花、五月、三玖だった。三玖は上杉にダメ出し、半分正解した紫水は惜しいと言った。

 

「なんとなくだったが、一花と三玖が逆だったか・・・」

「それでも凄いよ」

「フータローは全員外したし」

全員正解出来なかった事に紫水は少し落ち込むが、一花と三玖がフォローする。

 

(当ててくれた!当ててくれた!)

(何故でしょうか胸がときめきます・・・)

二乃は内心で喜んでおり、五月は困惑していた。

 

改めてこたつを囲む五つ子と上杉と紫水。

上杉はさっきまで分かった四葉が分からなくなり、唸っていた。

コンコンとノックの音がした。

上杉がギクリとし、咄嗟にこたつの中に潜り込んだ。

 

「東雲紫水よそろそろ準備を始めるぞ」

「わかりました。じゃあ俺は仕事に戻るな」

ノックの主はマルオと話が終わった祖父で紫水を呼びに来た。

紫水はこたつから立ち上がりながら五つ子達に言う。

 

「旅行先でも紫水君の料理が食べられるなんて感激です!」

「五月ちゃん大袈裟だな」

「でも気持ちはわかる」

「紫水さんのお料理は絶品ですからね」

「勉強させてもらうわ」

五月、一花、三玖、四葉、二乃が言う。

 

「期待は裏切らなようにしよう」

そう言い部屋を出る紫水。

 

そんな中上杉は昨夜、壁のでっぽりにぶつけた足に痕跡が残っている筈だと思い五人の浴衣の裾をぺらっとめくる。

「!?」

「ちょ、ちょっと・・・」

「ダ、ダメ・・・」

「え、えっ・・・」

「何しってんのよ・・・!?」

(あったっ!こいつがニセ五月だ!)

こたつの中からそっと顔をだす。ニセ五月は心なしか緊張しているみたいだ。

 

「じゃあ大広間行こっか!」

危険を察知したらしいニセ五月がサッと立ち上がり、五人と祖父と一緒に出て行く。

 

「取り逃がしたか、一応成果はあったな・・・」

こたつからゴソゴソと這い出た上杉はそう言った。

五月をLe lienで働かせるか

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