-ハインリヒ・ヒムラー
事件は1つの110番から始まった。
地下鉄で発生した異臭騒動により、複数の体調不良者が出たのだ。
しばらくして大東亜共栄圏最大のネット掲示板である<ポスターネット>に複数の言語で以下のような書き込みがなされた。
<ラグナロクが到来する。スルトの炎は全ての劣等と退廃を燃やし尽くし、アーリア人を偉大なものとする>
この書き込みから警視庁は旧ナチス騎士団によるテロ攻撃であると判断。
都内全域に戒厳令を発令した。
<臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海空軍部午前8時発表。大本営によりますと、東京都内で大規模なテロ攻撃が発生する可能性があり、帝国政府は東京都全域に戒厳令を発令いたしました。都民の皆さんの安全は確保されています。繰り返します。都民の皆さんの安全は確保されています。>
これを受け、帝国陸軍は東京都全域に展開。
東京の重要と思われる道路を全て封鎖した。
この事件と同じようなことは2001年にもアメリカで発生しており、(9.11同時多発テロ。この世界ではSS残党が犯人。イラク戦争の原因となった。)
2時間後には市民の避難誘導が全て完了。
帝国陸軍第1特殊兵器防護隊が被害を受けた駅の除染を開始した。
これは3時間ほどで終了。
翌日に戒厳令は解除された。
一方、中東では大日本帝国主催の大規模軍事演習<天照2022>が行われた。
この演習には大日本帝国、イラク共和国、ドイツ連邦共和国、ウクライナ国民共和国、ベラルーシ共和国、ルーマニア王国、ハンガリー王国、中華民国、トルコ共和国、バルト連合、ポーランド共和国、スペイン王国、インドネシア共和国、自由インド国、ベトナム帝国、ディーツラント自治国、サウジアラビア王国が参加した。
また、同時に日独首脳会談が行われ、大東亜共栄圏とヨーロッパ連合の協力関係は強固なものとなった。
一方、中華民国ではJ-35の後継機として第6世代ジェット戦闘機J-40が開発された。
J-40では制御システムにAR技術が利用されており、パイロットは直感的に制御することができる。
後にこの機体はベトナム帝国空軍やマラヤ連邦防空軍でも使用されることとなる。*1
<資料>
騎士団領ブルグント崩壊時の新聞
ブルグントからの情報は歴史的に少ないが、驚くべき事実が反体制派や難民によって明らかになった。
現在、ハインリヒ・ヒムラーの親衛隊が支配する悪名高い秘密主義国家が崩壊寸前にあるというのだ。
彼らによると、親衛隊はブルグント各地でフランスのレジスタンスや離散した裏切り者のSS軍団と戦っているという。
世界中の国やオブザーバーが事態の推移を注視している。米国は事態を注視しているとし、ペンタゴンは兵士を警備にあたらせている。ドイツは公式声明を発表していないが、国防軍はブルグントとの国境に展開しつつあるとのことだ。状況はまだ流動的だが、国際的な専門家は、介入があるかどうかではなく、誰がそれを最初に行うかに関心があるようだ。
イラク戦争
衝突勢力
イラク側
・イラク共和国
・アラブの盾運動(アラブ民族主義を掲げる組織。日本から大規模な支援を受けている。)
・大日本帝国(後援)
・イタリア帝国(後援)
・中華民国(在華米資産の凍結など経済制裁に留まった。)
アメリカ側
・アメリカ合衆国
・イギリス
・南アフリカ共和国
・クウェート国
結果は米軍が撤退。さらに、イラク国内でSS残党を匿っていなかったことが判明した。イラク側はというと、戦時中に制圧したクウェートを併合し、日本との関係を強めている。