2028年1月2日。
正月三が日真っ只中の帝都東京は大いに賑わっていた。
ここは渋谷のスクランブル交差点。
人々は蟻のように行き交い、信号機はそれを見守るように規則的に色を変えていた。
その時であった。
2028年1月2日午前9時13分10秒。
スクランブル交差点に5台のトレーラーが突っ込み、多くの人々を轢き殺したのだ。
後の警察の調査によると、この5台のトレーラーは第三段階の自動運転機能を搭載した新型車であり、どの車両も自動車修理を請け負う企業である<モーターテクノロジーズ(株)*1>の修理を受けていたことが判明した。
警察が同社について捜査を行ったところ、ANACが運営している内部告発サービスに同社の不正行為に関する書き込みを発見。
これにより、不正が発覚し、同社は批判を浴びることとなった。
「はい。現在捜査中でありますが、鉄球入りの巾着袋でボディを叩いてへこませていたということが分かっています。」
By記者会見に応じた警官の言葉より
後に彼らの不正について大体以下の内容が報道された。
・パワハラが蔓延していたこと。(日本製チャットアプリ<Sunline>に様々な暴言を含んだ投稿がなされていた)
・鉄球入り巾着袋で意図的にボディをへこませていたこと
・店先の植え込みに生えていた街路樹を枯れさせていたこと。(この時に使われた除草剤は後に爆売れすることになった)
また、この渋谷でのテロ攻撃を受け、政府は自動運転車の安全基準を強化した。
このような事態が帝都東京で起きているころ、JR札幌駅南口にてホテル、オフィス、家電量販店などが入居する巨大複合施設がオープンした。
この施設は樺太や千島からのアクセスも可能であり、以降、北日本の経済の中心地となる。
しかし、この影響で商店街の個人経営の商店たちは軒並み閉店を強いられることとなり、この複合施設と個人経営事業者との確執は深まっていくばかりだ。
ロシアではナワリヌイ大統領により、新たな極東シベリア開発計画が始動。
これにより、戦後最悪と言われていたロシアの失業者数は大幅な減少を見せることとなる。