最終的に人間辞める種族になりましたので神に抗います 作:塩なめこ
遅くなると言った。確かに言った。
でもね。日間ランキングで一桁取っちゃったり、めちゃくちゃ評価してもらっちゃったりしたら書くしかないじゃん。
ということで沢山のお気に入りに感想、評価本当にありがとうございます。誤字報告にも助けていただいております。
今回から原作スタートです。
謎の少女たちと機神兵の影
コロニー6でダンバンと合流したシュルク一行は巨神上層を目指していた。
あの日、故郷のコロニー9が機神兵たちの襲撃を受け、幼馴染のフィオルンが亡くなった。
それからモナドを手に取り仲間たちと復讐の旅に出たのはいいものの、肝心の仇である黒い顔つきには相変わらずモナドが通用しない。
そんな中、まるで神からの助言とでも言えるタイミングで、彼は
自分が形の変わったモナドを握り、憎い仇を斬り裂いた場面を。
同時に、斬り裂いた場所からは巨神の頭が見下ろせることが分かった。
そうして彼らは黒い顔つきを追うのを一度止め、巨神を登ることを決意したのだった。
そうして登ってきた巨神の背中。そこに広がるマクナ原生林にて、彼らは行き倒れた5人の集団を発見するのである。
「準備できたわよ」
シュルクの仲間、衛生兵のカルナは談笑する男3人組に向けてそう言った。
彼女の言う準備とは、気絶した彼らの目を覚まさせる準備である。
シュルクたちが出会った時、彼らは何故か軒並みエーテル欠乏症によく似た衰弱状態に陥っていた。
その治療には純度の高い水のエーテル結晶を用いたエーテル弾を用いるのが効果的であり、カルナはシュルクがとってきたそれをエーテル銃へと装填していたのだ。
なお、シュルクがエーテル結晶を取りに行くまでにも一悶着あったのだが、それは割愛する。
「いくわよ」
バンバンバン、と3連射。
カルナは銃口を上に向け、水のエーテルを散布する。これだけの人数に一気にエーテルを供給するためには、流石に一発では足りなかったようだ。
「ほぉ、こりゃ凄いもんだ」
一年前モナドを振るい、機神兵を退けた英雄ダンバンは、初めて見るその光景に唸る。
空気中に飛び散った水のエーテルは次第に一人一人の体の中へと吸収されていく。
「……っ」
そして、まだ水のエーテルが辺りを包む中、少女は目覚めた。
「目が覚めたみたいだぜ。さっすが衛生兵!」
「君、もう大丈夫。安心して───」
パチン、と可愛らしい音をしたビンタをシュルクの頬に炸裂させながら。
「おかしいわね」
行き倒れの少女メリアが目覚め、彼女が軽い自己紹介を終えた所でカルナはそう呟いた。
彼女は一向に目覚めないメリアの仲間たちに疑問を持ったのである。
「メリアが目覚めたように、他のみんなもそろそろ目覚めてもいい頃合だけど」
「供給するエーテルが少なかった、とかは考えられないか?」
「そんなことはないと思うわ。一般的なホムスなら充分な量だった」
カルナはそう言いながらシュルクに持ってきてもらったエーテル結晶のことを思い浮かべる。
純度が十分高い上に結構な量を持ってきてもらっていた。一人で運ぶには少し重いくらいだ。
それは5人という人数の人を一気に癒すためであったわけだが、そのことを加味しても少し過剰なくらいであったはずだ。
「しっかしこいつら、やけに派手な鎧着てないかぁ? 皆頭から羽の生えた兜を付けてるしよ」
と、そんな風に思考していると、ラインがそう言って彼らの頭頂部を触り始めた。意識のない人に不用意に触るな、とカルナが言うよりはやく。
「やめよ! 不用意に触るでない!」
大きな声を挙げてメリアが叫んだ。それが、とても大切なものを扱う幼子のように映ったのはカルナの思い過ごしであったのか。
「わ、わりぃ……」
「メリアの言う通りよ。不用意に病人に触れちゃダメでしょ」
「み、見たことも無い羽だったからよ。つい……」
そうバツが悪そうに頭を掻きながら、ラインはメリアに謝った。メリアはそこではたと気づく。
「……もしやそなたたち、ハイエンターを見たことがないのか?」
「ハイエンターだって!?」
この一言でシュルクたちはメリアたちが自分たちホムスとは違う種族だということを理解するのであった。
ハイエンター。
ホムスとの大きな違いは頭上に生える大きな羽の存在だろう。
種族のほとんどの人間が白銀に似た髪色をしており、肌も白い。
羽以外で挙げられる表面上の相違点はそのくらいのもので、メリアのように羽が小さく、リボンで隠れてしまうような子がホムスに見えるのも仕方がないことだった。
だが内面では更に大きく違う点が存在する。
彼らはエーテルを媒体や銃を使わずに使用、操作することが可能なのだ。
そのためエーテルに対する感受性やエーテル保有量に大きな差があり、通常活動する際に体内に溜め込んでいるエーテル量もホムスとは違ってくる。
消費に対して生成量も多いため、体内循環が狂って次第に動けなくなる、なんてことにはならない。しかしエーテルが一気に枯渇すると話は違ってくるのだ。
「つまり、ハイエンターはホムスよりも多くのエーテルの供給が必要なのだ」
「どうりで彼らが目覚めないのね……」
「でもそれならどうしてメリアは目を覚ましたんだい?」
「……すまない、詮索は遠慮願おう。行きずりの者たちに話すようなことでは無いのだ」
「あ、ごめん……」
デリケートなことを聞いてしまったか、とシュルクは思いつい謝ってしまう。これが彼女だったら「女の子には秘密があるものなの!」とでも言われていただろう。
「なるほどね。そういうことなら新しくエーテル結晶を持ってくれば解決するでしょうけど……」
「問題は全員分あるかどうか、だな。シュルク、お前が行ってきた大瀑布のエーテル鉱床からはまだ採れそうだったか?」
「純度の濃いもの、となるともうそこまでの数はないと思います」
巨神の大地から吹き出た各属性のエーテルが結晶となり、大きな塊となったものがエーテル鉱床だ。そこらの石なんかよりは十分属性エーテルの純度は高い。
しかし今回の治療や、エーテルジェムに使われるようなエーテル結晶は、そんな鉱床の中でも数箇所にしか現れない。具体的には鉱床の角や尖った部分がそれにあたる。
「となるともっとちゃんと療養ができるところに運ぶしか手がないわね。少しはエーテルを供給できたから、直ぐに重篤になるってことはないだろうし」
「でもこの人数だぜ? 2人くらいなら頑張れば担げるけどよ」
「4人は無理か……。しかも俺たちはここの土地勘が無いしな」
シュルクたちはこのマクナ原生林に来たばかりだ。シュルクの育ての親でダンバンの友人であるディクソンなら、ここにあるというノポン族の村の場所を知っていそうだが、彼は帰ってしまった。
そこでメリアが声を上げる。
「私ならノポン族の村まで案内する事が出来るが」
「本当? ならこの人たちもそこに運べばいいね」
「エーテルの供給、数人に絞って行うことはできるか?」
「えぇ、可能だと思うけど」
「ならばこの2人を優先的に目覚めさせて欲しい。そうすればノポン族の村まで安全に移動できよう」
そう言って彼女が指すのは2人の人物だ。
彼女の仲間でリーダー的存在のアイゼル。そして、カルナと同じく衛生兵のホグド。
彼らは戦力としても期待でき、ホグドに関しては他のメンバーを介抱することが出来る。間違いのない人選だった。
「よし、それでいこうか。ライン、できるだけ多くの結晶が必要だからついてきてくれる?」
「へいへい、分かったよ。さっきみたいに夢でも見られたら困るからな」
「まだ疑ってるの?」
そうして彼らは行動を開始する。
メリアの予想通り、2人に絞ったおかげでアイゼルとホグドは目覚めさせることに成功した。そして、ラインが残りの2人を担いで移動することで、シュルク一行は無事サイハテ村に到着するのである。
「ハイエンターは鳥のヒトで、ホムスはホムホムか」
「メリアたち、本当にあのハイエンターなんですね」
サイハテ村の入口で2人は皆が戻って来るのを待ちながら語らう。
メリアとアイゼルは2人の前でノポン族の村長と今後について相談中。ライン、カルナとホグドは残る2人をサイハテ村の診療所へと連れて行って介抱中だ。
「なぁ、シュルク。あのメリアたちの一団、どう見る?」
「そうですね……。少し堅苦しいかもですけど、いい人たちです」
「フッ、そうだな。しかもかなり腕が立つと見える。あのアイゼルとかいうの、オーラが歴戦のそれだったぜ」
アイゼルとホグド。
シュルクは彼らを礼儀を重んじる、誠実な一団であると評する。
事実、サイハテ村までの道中ではメリアと同じようにこちらに謝辞すると、2人が目覚めたら何かお礼がしたいと言ってきた。
巨神の頭、エルト海に行きたいことを伝えると、ノポン族の村に行く手だてがあることを教えてくれた上、こうして村長に掛け合ってくれている。
メリア含め優しい人たちであることに間違いはないだろう。だがしかし、シュルクにはメリアがあの2人をどこか恐れているように見えた。
ラインがアイゼルたちに触れようとして割って入ったメリアと、ここまで来る間に見たメリア。相反する2つの姿がシュルクには少し気がかりだった。
だから、ダンバンがシュルクに言おうとしていることも察せない。ダンバンが強者と認める彼らがなぜ行き倒れていたのか、という疑問に思い至ることは出来なかった。
「もももっ!? 機神兵ですじゃも!?」
村長のその言葉を聞くまでは。
2人は話し合うメリアたちへの元へと駆け出していた。
「機神兵だって!?」
「どういうことだ!」
下層のコロニーならともかく、マクナ原生林にまで機神兵が手を伸ばしているのだとしたら2人にも看過できない事態だった。
現在、機神兵が橋頭堡としていたコロニー6はシュルクたちの手によって解放されている。だというのに、巨神の背中に機神兵が現れた。
大剣の渓谷のガラハド要塞から直接こっちに来るには遠すぎる。たとえ機神兵であっても、どこかでエネルギーを補給しなければ到底たどり着けないだろう。
ならば考えられるのは、シュルクたちも知らないコロニー6とは別の拠点の存在。そんなものがあるとなったら、彼らの故郷であるコロニー9が再び襲われる危険性がある。
「お前たち、無礼であるぞ!」
「す、すみません。でも、ここに機神兵が出たとなったら僕たちにとっても只事じゃ無いんです!」
「今まで詮索は避けてきたが機神兵が関わるなら別だ。話してもらわねば困る」
「しかし……」
「よい、アイゼル。奴のことだけを話せばいいだけだ」
メリアはそう言ってアイゼルを下がらせると、焦る2人を落ち着かせる意味合いも兼ねてガランとダミルが回復してから、という条件付きで話をすることを約束した。
件の青い顔つきの機神兵の事を。
「私たちはとある生物の討伐のため、ここマクナに降り立った。その機神兵と会ったのは奴を仕留める直前の事だ。奴は、我らの放ったアーツのエネルギーを周囲のエーテルごと吸い尽くしたのだ」
「しかも奴は自然や空気中のものだけでなく、生物からも吸い出した。我らの使っていた道具や我ら自身の体、そして我らの追っていた敵からも根こそぎな」
「結果、私たちは追っていた敵に逃げられた上、あそこで行き倒れることになった、というわけです」
メリア、アイゼル、ホグドは続けてそう言った。
シュルク達一行は沈黙するしか無かった。心当たりがあるかもと聞いてはみたが、ホムスを栄養源とする機神兵に会ったことはあっても、巨神の大地からエーテルを吸い上げる機神兵など見たことも、聞いたこともなかった。
「まさかまた新しい顔つきがこのマクナに居たなんて……」
「どうするよシュルク。倒しに行くか?」
「焦るなライン。モナドは顔つきには通用しない。それを解決するために俺たちは巨神を登っているんだろう? 無策のまま突っ込むのは危険だ」
「……」
シュルクは顎に手を当てて考える。機神兵の対応についてもそうだが、メリアたちが追っていたという生物についても気がかりだった。
(『──傷。そうか、あいつは傷を癒しているのか。奴から受けた傷を』)
先刻、大瀑布にエーテル結晶を取りに行った際に出会った謎の青年、アルヴィースの言葉が思い起こされる。
あのテレシアを操る大元の本体。それが機神兵の攻撃を受けて傷を負った存在ならば……。
「メリア、もしかして君たちが倒すべき相手ってテレシア──」
「! なぜそなたがテレシアを知っておる?」
「さっき、エーテル結晶を取りに行った時に襲われたんだ。そのテレシアって奴に。まぁ何とか倒せたけどね」
「「「「!?」」」」
「テレシアを倒しただと!? そなた、何者だ?」
驚愕がメリア一行の間を走る。
自分たちのように十分な対策を施して挑んでいるのならまだしも、ハイエンターをついさっきまで知らなかった少年が、初見でテレシアに勝つなど想像もつかなかったためだ。
今度はシュルクが事情を説明する番になった。
シュルクが振るう、神剣モナドの特性のこと。その時に出会ったアルヴィースという青年のこと。彼が言っていた、テレシアが傷を癒しているということと、テレシアに傷をつけた”奴”───機神兵のことを。
「……我が祖国から逃れ出た奴を追って私たちはこの地に来た。奴は野放しに出来ぬ。我々やこの地で暮らすノポンのためにもな」
「メリア、その役目僕らにも手伝わせてくれないか?」
「何故そこまでする? そなたには私を助ける理由がない」
「理由なら今できた」
シュルクは言う。テレシアは機神兵に対して敵対的であることを。
彼らはコロニー6で機神兵たちを襲ったテレシアを見ている。
ディクソンによればテレシアは眠れる巨神を守護する霊獣であると言う。その言葉から、彼らは巨神の外から来たものに対して牙を向くのではないか、とシュルクは考えていた。
しかも今回は傷を負わせている。そんな存在をテレシアが忘れ、見逃すとは思えなかった。奴は傷を癒したら直ぐに、その青い顔つきを倒しに向かうのではないだろうか?
「なら僕たちもテレシアを追った方がいい。きっとメリアたちも強いんだろうけど、機神兵とテレシアを一気に相手取るなら人数は多いに越したことはないでしょ?」
「それは……」
「それに僕は見たんだ。黒い……高い塔の頂きで、僕は君と一緒に戦っていた。君が見たのとは違う黒い顔つきの機神兵と。
そして君が巨大なテレシアと対峙している姿も見た」
「なるほど、そういう事か」
その事を聞いて唸ったのはメリアたちではなくラインだった。疑問符を浮かべるメリア一行にラインは告げる。シュルクが未来を見れるという事実を。信じるか信じないかは勝手だ──と一言付け加えて。
「俺たちはシュルクの未来視に導かれてここに来た。未来視にあんたが出てきたってんならあんたは俺らにとってきっと重要な存在なんだろうな。
あの顔つきとの戦いの場にいたってんなら尚更だ。この話乗るぜ、俺も」
「……メリア様。この話受けてもよろしいのではないでしょうか?」
最初に口を開いたのはホグドである。
「しかし私たちは、私たちの力でテレシアを討たねばならない。助勢を受ける訳にはいかぬ!」
「ですがメリア様、私たちだけでは最早テレシアを討ち取れません。あの機神兵めに備えの全てを奪われてしまったのですから」
そう言ってホグドが見せるのは色を失ってしまったエーテルジェムだった。
”彼”が消えてから対テレシア戦のために彼らが用意してきた備え。それさえあれば彼らはテレシアに勝つことができた。実際、勝っていた。
だが突如現れた機神兵というイレギュラーによって全てが瓦解した。
ホグドは衛生兵である。故に命にかかわることには特に敏感だ。無策でテレシアに突貫するなどという行為を見過ごすことができなかった。
「メリア様、俺もこの話に乗るべきだと考えます」
「ダミルまで……」
「俺たちには手段がありません。それを彼らが補ってくれるというのなら有難く受け入れようではありませんか。俺たちは生き延びなくてはいけないのですから」
モナドというテレシアに対抗出来る力。そんなものと都合よく出会える機会などそうそうない。それを見逃すのは前衛を担うダミルにとっても惜しい事だった。
いや、彼だけでなく他の2人もそのことは理解している。だが、有効だと思っていてもアイゼルとガランはその立場上、大手を振って賛同することができない。
ダミルのこの忠言はその事を理解してのものでもあった。
「メリア様、失礼ながら聞かせてもらいましたじゃも」
そしてシュルク達にとってさらなる援護射撃が村長から放たれる。
「この者たちのせっかくの申し出、良いではありませんかも。ことは我らの生活に留まらず、このマクナ全体に影響しますじゃも。
しかも機神兵まで現れたとなれば、早急な解決が必要ですじゃも。ここは我らがノポンの勇者も共に行かせますじゃも」
村長にここまで言われてはメリアやアイゼルたちも断れない。
こうしてシュルクたちはメリア一行と共にテレシアの討伐と、新たな顔つき機神兵の調査へと赴くことになる。
「今年の勇者に選ばれたリキだも。ヨロシクもー!」
途中、一悶着ありながらもノポン族の勇者であるリキを仲間に加え、総勢10人という大所帯になったシュルクたち。
彼らは村長からの言伝を頼りに、大きなエーテル鉱床を探してマクナ原生林を何日も練り歩く。
互いの絆を深め合いながら。
ズキ、ズキ、と───。
彼らとの触れ合いが、心にこうまで刺さるのはなぜなのだろう。
『すまない。我らが不甲斐ないばかりに』
『そういうの言いっこなし』
メリアから見たシュルクの姿は、幼い頃の”彼”とよく似ていた。
立場など気にせず、友人という関係で対等に接してくるシュルクやカルナ、ダンバンにライン、リキを見て、同じくそうしてきた”彼”の姿が重なった。
彼らはハイエンターでは無い。それどころかハイエンターという存在にあった事すら無い。
だから心を許しているのだろうか。許してしまっているのだろうか。
笑顔で語らう中、メリアは心の奥底でそんなことを考える。
彼女にとって同胞は守るべき存在だ。民は導くべき存在だ。
だがしかし、その使命を感じながらも、メリアはハイエンターという種族を信じていなかった。
信じたい自分がいるのは確かだ。
共に育ってきた親衛隊の皆は彼女にとってかけがえのない存在だ。信頼したい。甘えたい。
だけれど、最も信頼していた”彼”に裏切られてからは、理性がずっとその感情を押し殺す。
不信、不安、疑惑。
そんなものを皆に向けてはいけないと思う自分がいる一方で、疑いをかけてかかるべきだと思っている自分もいる。
それが今のメリアという少女が持つ心だった。
ズキ、ズキ、と。
心が痛むのは逃げている自分が許せないからだろう。
ハイエンターの政治もしがらみも関係ないホムスとノポン族の友人たち。それに甘えて、軽口を叩き合うこの旅路はメリアにとって大事なものになりつつあった。
だからこそ、幼馴染の近衛騎士たちから目を背けているように感じて胸が痛い。
メリアはあれからずっと孤独だった。
手を差し伸べてくれる仲間たちや家族がいることを理解しつつも、その手を取れない状況が20年以上続いていた。
彼女は真実と向き合うまで、ずっとこの痛みと共に生きていくことになる。
ちょっと短いけどキリがいいので。
今後はこんな感じでところどころ端折りつつストーリーを追う感じで話が展開していきます。
モチベはありますがリアルが忙しいのは変わりないんで、次回更新は未定です。ゴメンね。
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お待ちしております。