リコリス・ディフェンダー ~リコリスを守る者~ 作:RA-MSR
日本国憲法において日本国および日本国民統合の象徴と規定される地位、またはその地位にある個人のことを言う。7世紀頃に大王が用いた称号に始まり、歴史的な権能の変遷を経て現在に至っている。
特殊部隊vsリコリスという前代未聞の戦いが終わった2週間後
総理大臣に呼ばれた場所が、日本の象徴たる方が滞在されている江戸城の隣、皇居。
その正殿棟の竹の間に連れてこられていた。
そこには、日本の代表ら全員とJKが5人そして、日本の象徴たるお方と元のお方、2名が眼の前にいる。
しかも、お妃様もつれて…
顔を引きつりながら
「隊長、何が始まるんです?」
査子に問いかけるみのり
必死な顔をし、冷や汗が垂れる査子
「…第三次大戦だ…」
冗談なのか、本気なのか
それとも混乱しているのか
でも、雰囲気がそれっぽく言う
「それって、映画の世界っすよね…」
「目の前を見てそう思うか?」
まるで、御前会議のような雰囲気である
「…かえって…いいすか?」
「却下だ」
5人の中で一人だけ目が輝いている奴がいた
「お…お館様だ…」
隠れないシノビ 菖蒲 若葉
ビシッと、不動の姿勢が2名
警察系爆発物処理班の鳳 仙花
軍事系ミリタリーマニアの 花車 コト
シーンと静まり返った部屋の中で、一人の老人が言葉を発する
「君たちが、父が言っていた彼岸花たちですか?」
「彼岸花?」
はて?と、ぼそりと呟くみのり
「はい。その通りです。今では、学名からLycoris radiataのリコリスと名乗っております」
過去を調べ上げていた査子だけ、その問いかけに答えられていた。
そうなんすか?!という顔をするみのりは無視だ。
「そうですか。君たちが…」
悲しい顔をし、ゆっくりと歩きだす。
后様も、一緒についていこうとするが、手で止められ、その場から動かない
「戦後、八咫烏という組織は、GHQから逃れるため。すべての情報を終戦直後に抹消するよう指示を出したと聞いております。私たちに何かあっても、隠れ続けろと。そして、日本を守ってほしいと」
査子ら5人の前に立つと
「そして、長く…長く…日本を守っていただき…ありがとう。そして、君たちの限られた人生を…こちらの都合で使ってしまい、申し訳なかった」
深く深く頭を下げる老人
その言葉に、自然と涙がこぼれる5人
《今までの苦労が報われた》
みんなが、同じ感情であった
「陛下。お顔をお上げください。私たちはその言葉を聞くため、日本という大きな船を守ってきたんです」
頭を下げていた老人の手を取り
「私たちが頑張ってきたことが報われました。こちらこそ、ありがとうございます」
涙を流しながらも、笑顔で答える査子
他四人も、照れながらも顔をそらず者や、膝を着き首を垂れる者、敬礼の姿勢から崩さないのが2名
それぞれ、敬意を表する姿勢を一人の老人に向ける
その手を放し、一歩離れた後
「総員、気をつけ!」
先ほどまで、バラバラだった姿勢が一つの姿勢となる
「私たちは、法治国家日本の平和を守るリコリス(彼岸花)の使命を自覚し、日本人エージェントとして、社会平和を乱す者の存在を許さず、強い責任感をもって職務の遂行に当たり、厳正な規律を保持し、心身を鍛え技能を磨き、危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め日本の安全と治安を維持することにより日本国民の負託にこたえることを誓っております!」
ニカっと笑い
「陛下の日本に対するお心と、一緒であると私は思っております」
老人はニコリと笑い
「ありがとう。そして、これからも日本を頼みます」
「はっ!身命をかけて!」
「命は大事に。ですよ」
「心得ております!」
そして、そのあとSDの設立に関する任命式が無事行われた
言わずもかな、その後総理の尻を蹴っ飛ばしたのはお約束だろう
今後について、DAからの依頼はすべてSDを通すことにより、DAの状況を把握することから始めた
「ん?!リコリスが襲われている?」
堅苦しい、役所に勤めるのが嫌な査子は、緊急時以外はオフィスレスを推奨することにした
そして、あの訓練以降私の補佐官をすることになった上条技官
「はい。どうも、今回で4人目らしいです。詳しいことはわかってはいませんが、プロファイリングチーム曰く、ラジアータが意図的にその4人を警戒モードから外したのではないかと」
「またラジアータか…、やつ信用できるのか?どこから渡されたか分かってないんだろ?」
「はい。一番の有力はアラン機関とは言われていますが、根拠がありません」
オレンジジュースを、ストローで一口
上条も大人らしく、カフェオレを一口
「あれも怪しいんだよなぁ…、上条、一応ラジアータに優先的に渡しているインフラを、いつでも切れるよう準備しておいてくれ」
「わかりました」
「あ、遠隔ではなく、物理的にだ。こう、レバーを下すと、バンッって切れるようにね」
「了解しました」
喫茶リコリコに行いき、扉を開ける
「店長おはよう」
「あぁ、査子おはよう」
いつもの挨拶をませ、ロッカールームに入ると
「おはよう…?なんだ?二人一緒なんて珍しいな」
お着換え中の二人
「あぁ~さっちゃん!おはよー」
「おはようございます」
「さっちゃんはやめろと…ん?どうした?怪訝な顔をして」
「いや、SD様は、知ってるのかなぁと?」
「ん?DA所属のリコリス襲撃についてか?」
「そう!何か知ってるって顔に書いている!私にはわかる!」
「いや、解ってない。知ってるのは、単独行動中に4人が襲われた。それだけだ」
「本当に?」
「確証はないが…」
「なによぅ、いいなさいよ~」
「いや、やめておこう。ただ、たきな…の事件と一部かかわりがあるかもしれない…そう予測している」
「え?」
突然言われた言葉に動揺するたきな
「気にするな。私の予想だ。あくまでもな」
「いやいやいや、査子の予想ってヤバいほど当たるんですけどぉ?!」
手を振る千束をしり目に
「千束の弾丸並みに当たらんよ」
ニヤッと笑う査子、そのまま逃げるようにロッカーから出ていく
それを追おうとするたきな
「さ、査子さん!ちょっーー」
「ばっ!ふくっ!!」
なんか、このやり取りどこかであったような?
そんなデジャブを受ける千束だった
警視庁品川南署にある取調室
「で?こいつが?」
査子と上条の二人と、もう一人忍ばないNINJAこと菖蒲 若葉も来ていた
ガラス越しで見る脂ぎった男
「はい、DAからラジアータにハッキングをかけているから、処理してほしいと依頼がありました」
「ラジアータのネットワークはセキュリティ的に2つ独立していたよね」
顎に指をあて
「インフラ系に関しては、基本総務省管轄のしかも独自OSで動いていたよな?どうアクセスした?」
「匿名サイト上で、問いかけがあったそうです」
「ふむ、怪しいね…もう少し、調べてくれる?」
「わかりました」
その後、週2日は喫茶リコリコで働き、3日は上条と他の官公庁との連絡員の調達などを行い着々とSD本格始動のための準備を行っていた
ここは、通信関係を司る関東総合通信局そこで、SDの専用回線に関する協議を行っていた査子
丁度会議が終わり、上条と一緒に帰るところだった。その時、
査子のスマホが鳴る
「ん?くるみか?どうした?」
『査子!千束が危ない!!ハッキングする時間が惜しい!総務省のDEURASシステムにアクセスしたい!』
「おぃおぃ、何が起きてる!説明しろ!」
『時間がないんだ!頼む!』
「わかった。上条!DEURASシステムのアクセスIPを教えろ」
隣にいた上条技官にいうと、すぐにタブレット端末を見せてくる
「言うぞ。12.225.115.241ポートは5144だ」
『査子!ありがとう!できれば、交通管制センターの制御権も欲しい!』
「いや、そっちはこちらでやろう。ミズキが運転する車だな」
『そうだ!ナンバーは4685、赤色のステーションワゴン』
「分かった。ナビデータをこちらに送れ、信号の制御をする。場所は特定できたか」
メモを上条技官に渡す
【4685赤 ステーションワゴン Nシステムで探せ! 押上から半径20km。その走行する車を最優先に通行させろ。警察車両を使ってでも、他の車輌を入れさせるな】
「了解」
すぐに、警視庁に問い合わせる
『もうすぐ…ここか。範囲は広いが、特定できた』
「どこだ?」
上条が、査子にメモで「発見しました」と伝えてくる
『東京都江戸川区小松川1丁目○○付近 半径3キロ以内』
「分かった、私も向かう。上条!東京都江戸川区小松川1丁目○○付近に覆面PCを向かわせろ!防弾チョッキ着用!拳銃携帯命令!サイレンはならすな!待機中のSATも緊急出動!」
「了解しました」
「ヘリを呼ぶ場合、何分かかる!」
「20分はかかります!」
長いな
「覆面車両を用意しろ。東京都江戸川区小松川1丁目○○付近で一番高いビルはどこだ!」
「コージ タワーです」
「行くぞ!」
別のスマホを取り出し、電話をかける
「佐竹!大島!スクランブル!場所は東京都江戸川区小松川、コージ タワー屋上階、主要な装備を持って集合!」
赤いパトライトを回し、サイレンを鳴らしながら他の車を縫うように走行する一つの車両
そして、先導する白バイが2台
<緊急車両通過します!止まってください!止まれって言ってるだろ!>
「あと何ッ分で着く!」
助手席と運転席に2名乗る覆面パトカー
それを追走する白バイ
査子は、後部座席でしがみついている
「10分です!」
「ビルの管理会社にッは通知したか!」
「営業時間外でしたが、社長宅を特定。警官が押し入り、事情を説明しております!」
80km/h以上で走行する。先程すれ違った車のサイドミラー
4cmぐらいしかなかった
「でかした!あとで、茶をおごる!」
「恐悦至極」
今回の運転手である、男性警官。元総理大臣の運転手をしており、私より運転テクニックは凄い。凄いんだが
「交差点でドリフトかますなぁぁぁーーーウォおっ!今掠ったよな!なっ!」
後部座席で叫ぶ査子がいた。
無言で運転する目は何故か生き生きとしていたという
コージ タワーの屋上につくと、既に到着していた佐竹と大島が装備の準備を整えていた
「佐竹!大島!赤い制服のJKを探せ!大勢に襲われているからわかるはずだ!」
「「了解」」
査子の狙撃銃にAN/PVS-22ナイトビジョンをスコープ前に取り付ける
「何処だ…千束…」
と、索敵していた大島が叫ぶ
「発見しました!2時方向!距離約500!多数の敵を発見!公園の広場です!!」
大島の隣に移動し、スコープを覗くと、銃を向けられている千束の姿が見える
「くっ!大島!測量!」
覗くと丁度、たきなも到着したようだった
「南南東、風速2.4m 気圧1014、気温26度、湿度74%、距離501」
査子は、すぐにスコープを調整し
発砲する直前、銃を向けていた男、真島の銃が弾き飛んだ。
すぐに、標的を変え
タンッ
「ヒット、無力化確認」
タンッ
「ヒット、無力化確認」
タンッ
「ヒット、無力化確認、残り約30名」
多すぎる!
周りにいた男たちの腕や足などに弾を打ち込んでいく
佐竹は周囲を警戒し、大島は、スポッターとして動かない
「無力化かく…、いや、待ってください。護衛対象動きます!護衛対象西側から、車両進入!」
排莢した後、マガジンを抜いたまま、スコープを覗く
「あれは逃走車両だ。これ以上は無理だな」
射撃対象も動き出し、これでは狙撃は不可能だ
スコープから目を離し、無線を取り出す
近くに待機していた覆面PC並びにSATに連絡をする
「待機中の全車両に次ぐ!○○公園で銃撃戦発生。SATを基準とした体制でテロリストを捕縛せよ!なお、抵抗した場合は射殺を許可する!以上」
「対象、車に飛び込みました」
その時、大島が現職でよく見る武装を目にする
「おぃおぃおぃ!待て待て!敵がLAMを所持!護衛対象に向けています!」
「なんだって?!」
査子が、スコープを覗こうとするが
「だ、だめです!射線上にドローン!あ!ドローンが、敵に突っ込みます!」
とその時、ミズキの車には当たらず、後方にあった車に直撃する
「護衛対象、現場離脱」
「よし、うちらも現場に行くぞ。これからが家らの仕事だ!」
現場に着くと、SATvsテロリストという名の銃撃戦が行われていた。
「現場指揮官は!」
「私です!」
「まだ終わってないのか?」
「テロリストの抵抗激しく」
隊長の持っていたMP5を見ると
「そのMP5かせ」
そう言って受け取った銃を持ち
拡声器のある指揮車まで行く
「テロリストに告ぐ!無駄な抵抗は辞めて投降せよ。しない場合は遠慮なく制圧する。5・4」
数を数える間も銃弾が飛んでくる
「3・2・1・0」
査子が持つMP5が火を吹く
その時間は、たった10秒だった
撃ち終わったマガジンを抜く頃にはすべての銃声は止まっていた。
呆然と立ち尽くすSAT隊長
「早く拘束しろ」
「か、確保!」
その後、28名のテロリストを確保、そのほかは警察の網に引っかからず、逃走されたという。
その事について、査子はお怒りになり、全警察官(特に初動を司る機動捜査隊)の再訓練を指示したという。
続く
やぁ、皆の衆元気にしていますかな?
第6話ちょうど折り返し地点で、アニメの部分にかませてもらいました。
結構隙があるので小説に入れやすい(笑)
さて、今回はやんごとなきお方に出演していただいております。
まぁ、多分ですがこのお方と十分関係性があるのだろうと思っています。
ヤタガラスができる前は、多分ですがNINJA系じゃないのかなぁと。
今回も次話の予告と合わせて公開しております。
一部、7話で内容を変えないといけないかも???大丈夫か…
ちょっと心配…
あ、SATとの戦闘については番外編でご用意いたしますので、もう少し待ってね。
千束のロケ地が多分判明したため、一部修正。2022/8/12