リコリス・ディフェンダー ~リコリスを守る者~   作:RA-MSR

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自衛隊法第90条
職務の遂行(すいこう)に当たって、警察官職務執行法第7条の準用のほか、それぞれの職務の的確な遂行(すいこう)のための武器使用の規定が設けられている。例えば、治安出動を命ぜられた自衛官については、職務上警護する人などが暴行を受け又は受けようとする明白な危険があり、武器を使用するほか、他にこれを排除する適当な手段がない場合に武器を使用できる。


日本国民vsSD

真島の電波ジャックから30分程度が経ち司令室内のゴタゴタが収まりつつあった

「全メディアに放送協定に基づく情報統制を指示!DAは機能しないだろう、こちらがしないと日本が沈むぞ!」

このままでは、治安が守れない。暴走した一般市民が暴徒化してしまう

「情報統制の指示を出します!」

「延空木の送信制御室制圧完了」

「常磐司令!フェアリーが動きました!ティーチャーも一緒です」

「どこに向かった」

「旧電波塔方面です」

「旧電波塔だぁ?…」

なぜ、今このときに動いた?

「リコリスの乗ったバスが延空木に向かいます」

 

査子はスマホを取り出しある場所に電話をかける

「…査子です。お久しぶりです」

『常磐か、何の用だ』

掛けた先は楠木だった

「延空木に向けたリコリスを下げてください。でないと日本が沈む」

『新参者がでかい口を叩くじゃないか』

「楠木さん、あなたもわかっているはずだ。冷静になれ!」

『気遣い感謝する。が、これは私達の問題だ。』

「楠木!」

電話が切れる

ダメだ。これでは無法地帯になる。警察の能力を割くのは不味い

「陸上自衛隊東部方面隊に、各主要地域の防衛展開の指示を。総理大臣の代理として自衛隊法78条【治安出動】を命ずる。」

日本国憲法が発行されて初めての治安出動となる

「いいんですか?司令」

「表向き、演習として出せ。事後についても、もみ消せば問題ない。あと、メディア放送が全国ネットになっているのを、関東のみに限定できるか?」

「出来ます!」

「直ぐに実施しろ。混乱は関東だけでいい。それと、延空木にSDを派遣しろ。何かしらあった場合の対処ができるように。それと、サイバー班」

「はい!」

「予想だが、ロボタというハッカーが何かしら動くと思う。常にネットデータの警戒を厳となせ。特にDAに何かしらを仕掛けるつもりだろう。お前たちの使命がなされなかった場合…」

息を呑む班員達

「日本が終わるときだ」

「わ、分かりました」

 

その時スマホが鳴る

「常磐です」

『査子か!千束の心臓がもう一個有ったぞ』

査子の胸が少し痛くなる

その事実は既に知っていた。そして、それは吉松の手にあり、今は真島の手にあることも

「吉松ですか」

『…査子、何を隠している?』

「いえ、なにも。で、私になにかしてほしくて連絡してきたんですよね」

『…移動手段がほしい』

「分かりました。ヘリを一機貸し出します。ただ今は非常事態宣言中です。護衛のヘリも付けます」

『助かる。査子』

「何でしょう」

『後で説明しろ』

クルミには隠せないか

「事態が収集した後に。では」

スマホを切り

「羽田にヘリを一機向かわせてくれ」

「了解!」

 

「リコリス、延空木に突入しました」

真島の放送からずっと違和感を持っていた査子

昨日千束と延空木に行ったときに展示されていた内容を思い浮かべる

【この延空木は壮大な景色を見ていただくために、新しく開発された複合ガラスを採用しておりーーー】

その時、ハッと気づく査子

「先程の真島の画像を出せ」

大画面上に映し出される

よく見ろ、何かしら見落としてないか…

シーンは、背後にあるガラスを撃つシーンになると

ガラス…何故戸惑いなくガラスを撃った

延空木の高さは634m、にしては風の吹込みが少ない

割れ方も不自然だ、延空木のガラスは旧電波塔事件から爆風でもヒビができる程度の最新の複合ガラスのハズ。複合ガラスってこんな割れ方するのか?

これでは、車のフロントガラスと同じ…

「このガラス、不自然じゃないか?何故銃程度で放射状にヒビが入る?延空木の使用したガラスは、複合ガラスと聞いたことがあるんだが」

「確かに変ですね。まるで古い強化ガラスのような」

古いガラス、真島がDAを世の中に出すため、延空木を乗っ取る。千束は旧電波塔へ…千束と戦いたいのに何故千束は旧電波塔に行った?

「そうか。根本的に間違ってたんだ。真島は、延空木に居ない!これは罠だ!」

とその時

「ラジアータにハッキング攻撃を受けています!処理低下!再度放送システムがジャックされます!」

『ーー楽しんだか?その前に、こんな奴らに邪魔されたか?』

真島のやろうやりやがった!

映像に映し出されたリコリスの姿を放送される

『日本神話のためなら何でもする奴らだ。なんでもな』

直ぐに楠木の携帯にかけるが出ない

「み、民間人がリコリスへ発砲したとの情報あり!」

このままでは…リコリス達が

「…全警察官に通達。先程の制服を着た女子高生達を補導目的で保護するよう伝えろ。…その際、必ず【柊】という合言葉を使うことを徹底しろ」

「それは?」

「リコリスたちには、この合言葉の者について行くよう訓練されている。でなければ、死んでも逃げる」

非常事態の際、大人達に同行するときに使われる合言葉の一つになる

「了解」

「真島は、延空木には居ない!」

「え、延空木の最上階で爆発があった模様!リコリスたちの通信途絶」

「A班、屋上階へ向けて進入指示!救助隊及びDMATも同行させろ!」

「飛行禁止区域に報道ヘリが指示を無視して近づきます!」

撃ち落とせ!

心のなかで思う査子

「丁重に着陸させろ。指示に従わない場合は、威嚇射撃の後、撃墜を許可する」

「了解。アパッチ01 こちらHQ送れ」

『こちら、アパッチ01送れ』

「方位240 2マイル先に 報道ヘリが飛行禁止区域に侵入している。警告を実施し、従わない場合は威嚇射撃を実施せよ」

『…復唱する、報道ヘリに対して、警告を実施し、従わない場合は威嚇射撃でよろしいか。送れ』

「その通り、速やかに実施せよ」

『アパッチ01了、通信終了』

 

 

報道ヘリ内

「まずいっすよ。飛行禁止区域ですよここ」

「報道の自由が我々にはある!」

「映像は延空木からの中継です!武装した少女が発砲を繰り返しています!まるでハリウッド映画のシーンのようです」

とその時、進路を塞ぐように立ち塞がる黒い機体

「なっ、自衛隊?戦闘ヘリじゃねーか」

『こちらは陸上自衛隊です。現在緊急事態宣言が発せられております。東京都内の飛行は全面禁止です。速やかに着陸しなさい』

「専守防衛のヘリに何ができる!」

『速やかに着陸しなさい。しない場合は撃墜を許可されている。速やかに着陸しなさい』

固定されていた20mm機関砲が報道ヘリに向く

「はぁ?なにi」

ダンダンダン

「う、撃ってきやがった!」

「回避だ回避!」

「おい!止まれ!とくダネのチャンスなんだぞ!」

「馬鹿言ってんじゃねぇ!命あっての賜だ!」

 

「報道ヘリ、延空木から離れます」

その頃旧電波塔内では、真島と千束との戦いが始まっていた

 

 




やぁ、みんな
狂犬たきなが、猛犬たきなにジョブチェンジしたぞ!
あの顔はヤベぇ。近づいた瞬間に噛みちぎられる。

フェデラルジオグラフィック様、ご指摘ありがとうございました。
修正させていただきました!
今後ともよろしくお願いいたします。
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