リコリス・ディフェンダー ~リコリスを守る者~ 作:RA-MSR
千束の危機を動物の感で旧電波塔へ向かっていた
屋上階に向かう中、気を失っているテロリスト達が、至る所に転がっていた
「…千束がいる…」
千束が通ったルートをトレースするように、走る
しかし、崩れた柱の上で見たものは、アルミ製のシャッターで閉じられていた展望台デッキだった
「…これでは、入れませんね…」
と、その時ヘリコプターの音が後方から聞こえ、振り向くとそこには陸上自衛隊のAH-1Sコブラが飛んでいる
「…使えますね」
すぐに、査子の携帯に電話をする
ん?たきなから?
SDでは、報道ヘリの規制や、リコリスの保護の対応に追われている中だった
「常盤です」
「たきなです」
「どうした?何か依頼か?」
オペレータにハンドサインで、たきなの居場所を特定するよう指示する
すぐに結果が出て、旧電波塔にいることが分かった
「今、旧電波塔にいます。シャッターが下りていて、入れないので外にいる、戦闘ヘリに破ってほしいのです」
「おおぅ、豪快だな。それはいいが、千束を助けるためか?」
「それ以外に何がありますか?」
「…入れ込みすぎるなよ。回線はこちらから繋げてやる。待ってろ」
再度、ハンドサインで回線を繋げるための準備をするよう指示する
「スネーク1、こちらHQ」
『スネーク1送れ』
「今から繋げる者の指示に従え、武器の使用も許可する」
『了』
回線を切り替えるよう指示をする
「井上です」
『陸上自衛隊 第4対戦車ヘリコプター隊 コールサイン スネーク01です。送れ』
「私の位置、分かりますか?」
『えぇ、先ほどから冷や冷やしながら見ていましたので。送れ』
タンタンと2発撃つ
「今撃った場所に、ロケット弾を撃ち込んで突破口を開けてほしいのです。できますか?」
『了解、できます。今回、急ぎで来ているので、実弾5発、訓練弾5発持ってきていますが、どれを希望しますか?送れ』
「…詳しくないので、お任せで」
『突破口が、開いた瞬間、入りますか?それともそのあと?送れ』
「急いているので」
『了、では訓練弾3発発射後、実弾1発撃ちます。シャッターが歪めば、そのあとの実弾ではじけ飛ぶはずです。破片にはご注意を。送れ』
「了解しました。ご協力ありがとうございます」
『いえ、準備はよろしいですか?』
「いつでも」
たきなは、千束のスマートフォンで吉松の電話番号に3回コールし、その後ワンギリする
「射撃管制、マスターアームオン、武装種別ハイドラ70ロケット弾。3発は、模擬弾!後、1発実弾。目標、正面のシャッター、射撃よーい」
【マスターアームオン、ハイドラ選択、3発模擬弾、1発実弾。目標正面のシャッター射撃用意よし】
「井上さん、3カウントで撃ちます」
『了解』
「スリー・ツー・ワン。発射!」
右のウイングから3発、ロケット弾が発射され、その後、一拍置いた後、左側から1発が発射された
発射された勢いで、徐々に上から下へと射線が下がる
その時、ロケットが飛ぶと同時にたきなが飛ぶ
たきなの脇をロケットが通過し、1発・2発・3発当たり、粉々になりながらシャッターにくぼみを作るロケット弾。その最後の実弾一発でアルミシャッターが吹き飛び、大きな突破口が空いた瞬間、たきなが飛び込んでいった
「隊長」
「なんだ?」
「最近の女子高生って、すごいんすね。映画見ているみたいです」
「竹林」
「な、なんです?」
「これは映画のワンシーンだ。だから、お前が口走ったことも事実だ」
「なーんだ、ロケ現場だったすか~…ってなわけないじゃないですか!」
「はは。さて、HQこちらスネーク01 任務終了。指示を乞う。送れ」
『こちらHQ了解、継続して、警戒に当たれ』
これで、たきな側の仕事は終わった
さて…次は
「司令!制御室から通信!ミニガンを持ったテロリストが接近中とのこと!制御室の制圧維持困難!」
1000丁のうちの一つか?!LAMといい、ミニガンといい…何を持ち込んだ?!
「制御室は放棄!第2防衛線まで後退!屋上階に向かっている救助隊についてもその場で待機!」
何ちゅーもんもってやがる、ミニガンだと?!ターミネータでもなったつもりか!
「スネーク01より、旧電波塔のエンジェル及びガーディアンにて、ターゲット1制圧との報告」
「DA、旧電波塔にクリーナー派遣…待ってください…DAのオペレートが止まりました」
ん?オペレートが止まった?
「DAの情報を得られるか?」
「現在、情報収集中…、リリベル?」
やつらか!
DAと同様の組織であり、リコリスとライバル関係にある組織の一つだ
「オペレータ!リリベルと言ったか!」
「は、はい。そのような内容が出ています。DA完全に通信途絶」
リリベルが来たということ、そしてDAのオペレートが止まったということは…
「延空木にいる全SDに係るものすべてに通達する!リコリスに対して別組織での抹殺指示があった可能性がある!速やかにリコリスに対して防御態勢を敷け!」
「リリベルとは、何者ですか?」
「男版、リコリスだ。緊急事態以外発砲は禁ずる。避難中のリコリスに対して危険と判断したのみ発砲を許可する。奴らの主要武器は、リコリスと違いライフルだ」
「り、了解。徹底します」
「司令!」
今度はなんだ!
「続けろ」
「スネーク01より通信!屋上階の鉄骨部分でガーディアンと謎の女性がタイマンしているとのこと」
はぁ?!
「映像出せるか?」
「メイン画面に出します」
そこに映っていたのは、たきなと姫蒲が戦っているシーンだった
おぃおぃ、たきなさん、何してるんですかね?
「スネーク01に指示、ガーディアンの援護に当たれ」
「了解」
「隊長!先ほどの女子高生が!ガラス破って落ちてきました!!」
「んだと!」
そこを見ると、鉄骨にぶら下がっている先ほどの女子高生が見えていた
それを助けるように、赤い制服の女子高生が上空に向けて何かを叫んでいる
叫んでいるほうを向くと、一人の男が井上と言っていた女子高生に向けて発砲し続けている
「HQに連絡!指示を請え!」
「了解」
赤い制服の方が叫びながら室内に入っていく
その後、2人のタイマンが始まる
「HQより援護するよう指示がありました」
「了解!」
体格的に青い制服姿の方が不利な状態に陥ていた
ナイフバトル、相手の左肩から血痕が見える。しかし、青い制服の方は
頭から出血している?
その間に割って入るように機体をねじ込む
<そこまでだ!こちらは陸上自衛隊である!これ以上の戦闘行為を行う場合、治安出動の権限により制圧射撃を実施する!>
青い制服の方はびっくりする顔をするが、もう一人の方は冷静な判断で、その場から逃走する
たきなも、それに追随するように追いかけて中に入っていった
「何が起きているのかわからんが、がんばれよ。女子高生」
「警戒中の戦闘ヘリから連絡、ヘリが旧電波塔に接近。ウォールナットという、コールサインで言っています」
ウォールナット、クルミか…
「警戒中のヘリへ通達、コールサイン【ウォールナット】を護衛し、行きたい場所へ護衛するよう」
「了解」
「リリベルは、ヘリで近づくはずだ。警戒は怠るなよ」
「ウォールナット、エンジェルとガーディアンを収容、延空木へ向けて飛行中」
「旧電波塔にクリーナ到着、ターゲット1の回収に入りました」
ちょぃと、長くなったので
前半後半と分けました。
この小説も残り、2話程度で終わりです。
アニメも、次でラスト。
千束が、生きられるのか…それとも…
文章一部修正