転生したけど祖父が怪奇現象起こしてる 作:ちゃっぱ
ジジイが言っている内容については分かった。
俺の身体がある意味敵にとって都合のいい状態であること。それを回避するためにジジイが俺に知らせず行動していたこと。
俺の中に安倍晴明の呪いにも似た何かが入り込んでいて、それが外へ出ようとしていることも分かった。
それら全てをジジイが背負っているから今の俺は無事であるというだけ。俺が弱いから本当の意味で全部の力を譲渡されると呪いのようなアレも一緒に来てしまうため耐え切れず《地獄絵図》が出来るらしい。
だから俺は修行を始めることにしたんだけど……。
「なあ、これであっておるのか?」
『やはり孫がワシに似た口調になるのはウケる』
「笑うでないわ! たわけ!!」
『ぶふ……んん! とりあえずはうまくいったと言っていいじゃろう。あとは器に入れるようになること。手駒を増やしつつじゃな……もちろん奴良組には知られないようにするんじゃぞ。あ奴らの中には敵も潜んでおるゆえ、敵を騙すにはまず味方からとも言うからのう』
「わかっておるが……はぁ……」
目の前にいるその幼い炎たちに目を移す。
これらをリクオに知られないようにしなきゃならない。だから使うとすれば最終局面。もしくは万が一の場合に備えて。
ジジイが言うには一番最高なのが安倍晴明と戦うことになる時。羽衣狐から生まれた直後であり、まだ完全体ではない京都でならばぶっ飛ばすことぐらいは可能だと言っていた。
しかしそれが達成しきれない場合、俺達の身体は安倍晴明にとってのただの餌になる可能性が高いといっていたから、本当に注意しなきゃいけない。まあそこらへんはまた後で考えよう……。
「……さて」
こっそり靴を手に持ったまま窓から自室の中に入り込む。
両親は寝ているし、近所の人も気づかないだろう。俺も妖怪から人の姿へ戻りながらも先ほどまでの修行内容を頭に叩き込む。
そうして考えている間に自然と欠伸が出てしまった。
目尻に涙が浮かんでしまい、視界がぼやける。
『そろそろ寝たらどうじゃ?』
「……いやそろそろ朝だし起きてるよ。どうせ今日の学校は午前中だけだろうし……帰ったら寝る」
『なんじゃ、不健康じゃのう』
「誰がそうさせたんだよ! 誰が!」
『そう怒鳴っていては母たちにバレるぞ?』
「うるっせえこのクソジジイ……」
『そうやって小さき声で言っても可愛いだけじゃぞ?』
こいつ後でマジでぶん殴ってやるからな。俺が強くなったら覚えてろ!
そう、決意を新たにしつつ俺は明日────というか、今日学校に行くための準備を進めることにした。その間も眠いし欠伸も多くしてしまうぐらいにはとても眠いけれど、さすがにここで寝てしまったら遅刻するだろうから寝るのは止めておく。
まずやるべきことは、今回起きた事件でのフォロー。あと懸念すべき内容は、休校となってしまったあとずっと会えていないリクオがどうなったのかの心配事。そしてクラスメイトたちが何を言い出すのかという不安ぐらいだろうか。
あの崩落事故のあと、さすがにそのまま授業を行うわけにはいかないと臨時で記者会見が開かれ、またバスやトンネル内の安全確認などいろいろ不備があったんじゃないかと社会的に責められていた。妖怪がやったことなんだけどな。可哀そうだけど俺たちがどうこう出来るわけじゃないから見て見ぬふりだ。
流石に配慮はされていたのか、テレビなどには妖怪たちの姿が映っていなかったらしいが、トンネルに直接来た人たちは奇妙な生き物。特に妖怪を見たのだと言っている人もいた。
────でも、妖怪とは夢幻のようなもの。それを信じるのは実際に妖怪を見た奴等だけだろう。清継達のように妖怪を見てなかったからそんなものいないという否定派になっていたわけだしな。
そういう連中から「頭がおかしくなったんじゃないの?」といわれて口を閉ざす人が出て来たとかトラブルに発展しているみたいだ。ある意味炎上しているともいえるか。可哀そうだけど、そういうのは証拠を持っていかないとな。
不意に、母の声が聞こえてきたのでいつも通り起きた風を装いながら部屋を出た。
そうしていつもの準備をしてランドセルを背負い外へ出る。
向かう先は学校だけど……それより前にまず会いたい人がいた。
「……あっ」
前方にいたのはいろいろ悩みながらも歩いているリクオの姿。怪我はしていないみたいで安心した。ちょっと遠くに雪女たちらしき妖怪が人間に変化した姿も見える。
それは見なかったふりをして、俺はリクオに近づいた。
「リクオ、おはよ────えっ」
「あっ、おはようカナちゃん!」
「り、くお? その眼鏡どうしたんだ!?」
「あっコレ? ちょっとしたイメチェンだよ!」
楽しそうに笑ったリクオがそう呟く。
それに俺は首を傾け混乱した。
イメチェンってことは伊達メガネか?
でもなんでそんなの付ける可能性がある?
『原作と同じ姿になったようじゃな……』
リクオと同じように、とても楽しそうな声を俺の頭の中で響かせたジジイ。それにも首を傾けた。
……原作ってことは、これは予定調和的な何かか?
『さてな、それはどうかは分からぬ。ただまああれじゃな。昼の人間姿のリクオは眼鏡を付けておるんじゃが、妖怪ではなく立派な人間になるという意思でつけていたような、そうでないような……』
わざとらしくとぼけたように不穏なことを言いやがったジジイ。
それに苛立ちながらも俺はリクオを見た。
「な、なあリクオ? イメチェンって言ったけど、お前にいったい何が……」
「カナちゃんには言いたくない」
「えっ」
「……僕ね、カナちゃんには負けたくないんだ。だからね、これはちょっとした覚悟を決めたっていう意思表示の一つ」
「ちょっとまって。負けたくないって何? 私は別にリクオに何か勝負なんて仕掛けてないのに……」
「うん。カナちゃんは何も悪くない。ただ僕が……とにかく! カナちゃんに言うつもりないから!」
「ど、どういうことだよ!? おいリクオ!?」
にっこりと笑って何故か宣戦布告をしてきたリクオに、意味が分からず目を瞬いた。
俺らのやり取りのなにがおかしいのか、頭の中でジジイの爆笑音だけが響き渡って頭痛がするぐらいだった。
……あと地味に後ろから感じる殺意と寒気どうにかしてくれないか!?
・・・
最近赤色幼女ちゃんのキャラ変更した?
523:不意の怪異遭遇名無し ID:2blrcmvycn
本日の幼女ちゃん
通りすがりに足を切っていくかまいたちをとっ捕まえた赤色幼女ちゃん。いつも通りとは違い、思いっきり炎をぶちかましながらも「い、異物混入じゃ!」とちょっと恥ずかしそうに叫びながらやってた。
そしたらいつものミニミニ幼女ちゃん出来たんだけど、なんか変にキャラ変更したか?
「ほ、ほれ! 何か喋ってみよ!」
「あい!」
「あい、ではないわ! もっとこう、ワシに対して何か言うことがあるじゃろ!?」
「あい!」
「だからあい、ではなくてな?」
「あい! あいー!」
「なんじゃこれ!? ただの鳴き声と化しているんじゃが!? ちょっ、ジジイ! これどうにかせよ!!」
「あい!」
「お前さんに言ってないわ、たわけ!!」
「あっ、いっっ!!?」
「いや表情は豊かじゃなおぬし!?」
524:不意の怪異遭遇名無し ID:LHEA59cNln
草
525:不意の怪異遭遇名無し ID:ZuGg1uc127
幼女ちゃんついにポンコツ幼女ちゃん作っちゃったの?
まあたくさん幼女ちゃん量産してるからいつかバグった亜種が出来るとは思ってたけどさ
526:不意の怪異遭遇名無し ID:yJyIdtkMKM
なんかこうあれだよな。ドラえ○んのミニ○ラみたいな感じだよなポンコツ幼女ちゃん。しかも最近なんか癖になってるのかポンコツ幼女ちゃんが量産されまくってる。
527:不意の怪異遭遇名無し ID:mNjKNY7XD2
あー俺も見たわ。ポンコツ幼女ちゃんが三人ぐらいいて、いつもの「ごちゅじんちゃま!」って言うちょっと舌っ足らずだけどちゃんと喋る幼女ちゃんに向かって威嚇してたよ。左右一列に三人並んで、そこに向かい合う通常種の幼女ちゃんに向かってレッサーパンダみたいに両手あげて威嚇してた
まあ、威嚇してるポンコツ幼女ちゃん三人に対して通常種の幼女ちゃんは鼻で笑ってたけどな。それ見たポンコツ幼女ちゃん達が「あうっ!?」っていつもとはちょっと違う鳴き声あげてガーンってショック受けてた
528:不意の怪異遭遇名無し ID:kTkhzOS94x
可愛いすぎないか? 一匹くれ!!!!
529:不意の怪異遭遇名無し ID:UKw6gpZuqV
通報した
530:不意の怪異遭遇名無し ID:UG2FNk8H8H
マジでシスターズ計画まっしぐらだな。
亜種幼女ちゃん出たってことはそろそろ色違い幼女ちゃん出てくるか?
それとも貴重種幼女ちゃんみたいなの出てくるか?
531:不意の怪異遭遇名無し ID:VqXKghtYMR
赤色幼女ちゃん集めみたいなゲームかな?(おめめぐるぐる)
532:不意の怪異遭遇名無し ID:5xL8X1pp70
そんなゲームあったらまずポンコツ幼女ちゃんと通常種の幼女ちゃんを喧嘩させてそれを見て癒されますわ
533:不意の怪異遭遇名無し ID:2D3nmBYTi2
それって癒されてると言えんのか?
ってか、殺伐とし過ぎか?
534:不意の怪異遭遇名無し ID:6TM2ErFQ94
そういえば最近本家本元の赤色幼女ちゃんが成長してもう赤色少女ちゃんになってたよね。そろそろ表記変えるか?
535:不意の怪異遭遇名無し ID:IhvW35mYNe
あー確かに。
じゃあこうしないか?
赤色少女ちゃん=本家本元の口調がジジイのやつ
通常種の幼女ちゃん=「ごちゅじんちゃま!」とか「こっちでしゅ!」とか舌っ足らずの口調
ポンコツ幼女ちゃん=鳴き声が「あい!」という感じのバグ、亜種個体
536:不意の怪異遭遇名無し ID:5RBDsnQH6T
おーし周知させようぜ!
537:不意の怪異遭遇名無し ID:8JLqxKJ881
あの折り鶴作ってる方の路地裏の通常種幼女ちゃんが最近ポンコツ幼女ちゃんと仲良くなったのか一緒に折り鶴作ってるんだよね。
ポンコツ幼女ちゃん「あい!(どや)」
通常種の幼女ちゃん「あ、あちがとうごちゃいましゅ……にゃんであちはやちたんでしゅか?」
ポンコツ幼女ちゃん「あい!(どや)」
通常種の幼女ちゃん「あしはやちたほうがかっこういいって? ばかでちゅねー」
ポンコツ幼女ちゃん「っ!?(ガーンという効果音が付きそうなほどショックを受けた顔)」
通常種の幼女ちゃん「……はぁ」
ただポンコツ幼女ちゃんの作る鶴が足生えてて変になってるのばっかり。ポンコツ幼女ちゃんそこらへん器用だけど無駄にポンコツで通常種の幼女ちゃんが苦笑してたよ
538:不意の怪異遭遇名無し ID:l5kbl1CLBC
草
539:不意の怪異遭遇名無し ID:6WRSCei2vL
通常種の幼女ちゃんがお姉ちゃんになった瞬間である
540:不意の怪異遭遇名無し ID:rHcAxWNZYH
なんかこう、通常種の幼女ちゃんはちょっとドジなとこあるけどやるときはやるしっかり者のお姉ちゃんみがあって、ポンコツ幼女ちゃんはやることなすこと斜め上にぶっ飛ぶタイプのポンコツな妹って感じだよね。可愛いけど!!
541:不意の怪異遭遇名無し ID:gNCbcE26qJ
赤色少女ちゃん大丈夫かな。ポンコツ幼女ちゃんを意図的に増やしてんのかな……?
542:不意の怪異遭遇名無し ID:lUCCpDEs2L
そういえば最近少女ちゃんの後ろにいた人いなくなったか?
543:不意の怪異遭遇名無し ID:lAL1UciUAv
いや、まだいるよ。たまにだけどね
次回から中学生編────かな?
もしかしたらもうちょっとだけ小学校編が続くかもしれない。ですが多分原作には入ります。たぶん。
追記
誤字報告ありがとうございます!
追記の追記
遅くなって申し訳ありません!
ちょっといろいろ書く時間がなくて、月曜日に書けたらやります!!