異世界おくてっと   作:仮面大佐

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第5話 勤勉!ばれんたいんでー

???「愛……それは何より尊く美しく、そして勤勉……でなくてはなりません。」

 

 その日、学園前にはある男が立っており、学園を見ながら何かを話していた。

 

ペテルギウス「愛する人に気持ちを伝える日、それが…バレンタインデー………デスッ!!」

 

 そう言う男は、スバル達が居た世界ではある意味スバルの宿敵のような存在であるペテルギウス・ロマネコンティは、歯を大きく出した。

 どうやら今日は、バレンタインデーらしい。

 一方、2組では。

 

エミリア「バレンタインデー?」

夏美「そ。私たちの世界では、この時期の風習なんだ。」

めぐみん「あぁ、好きな人にチョコレートを渡すと言う、カズマの居た世界にもある風習ですよね?」

夏美「まぁそうだね。」

エミリア「ふぅん……………。」

 

 その頃2組の教室では、エミリアに夏美がバレンタインデーの事を話し、それを聞いていためぐみんの質問に夏美は頷き、エミリアは興味ありそうに聞いていた。

 すると、ヴィーシャが口を開く。

 

ヴィーシャ「チョコか…………。私はチョコが大好きなので、人に渡すなんてちょっと勿体ない気がしますね。」

エミリア「めぐみんと夏美は誰に、チョコレートを渡すの?」

 

 その話を同じように聞いていたヴィーシャの話を聞いた後、めぐみんと夏美に誰に渡すかと聞くエミリア。

 

夏美「私は、サブロー先輩かな。」

めぐみん「私もカズマですかね?」

ヴィーシャ「そ、即答ですね?」

めぐみん「カズマはバレンタインと無縁の人生だったらしいです!!母親からしか貰った事無いと、嘆いてましたし。」

夏美「私は、日頃お世話になってるから、お礼でね。」

 

 夏美とめぐみんの答えを聞いたヴィーシャはそう言って、夏美とめぐみんはそう言う。

 

ヴィーシャ「へぇ~、ちなみにエミリアさんは誰かいらっしゃるんですか?」

エミリア「う~ん……パックかな?」

パック「わーい!じゃあ僕もリアに渡すね。」

エミリア「ありがとうパック。」

パック「ウフフフフフフフ~。」

 

 その答えを聞いた後にヴィーシャはエミリアに聞くと、エミリアの返答を聞いたパックがエミリアの髪から出て来ながら言い、それを聞いたエミリアは礼を言った。

 

夏美「猫がチョコを食べちゃダメなんじゃ…………。」

ヴィーシャ「そう言う物じゃ無いと思うんですが……あっ!!」

 

 エミリアが礼を言った後、嬉しそうに宙を浮かぶパックを見て、夏美とヴィーシャは呟く中、ターニャが近づいて来るのに気づいた。

 

ヴィーシャ「少佐!!」

ターニャ「おぉ、皆して集まってどうしたのだ?」

夏美「今、皆でバレンタインデーの話をしてたの。」

ターニャ「バレンタインデー?あぁ……あの宗教上の伝説を資本主義が乗っ取った、市場の勝利の物語だな?」

パック「凄い表現してくるね~。」

 

 ヴィーシャに呼び止められたターニャが聞くと、それに夏美が答えると、その答えを聞いたターニャが言った事に小さくパックがツッコんだ。

 

ヴィーシャ「少佐は誰かにチョコレートを渡しになられるんですか?」

ターニャ「個人的にはまったく気乗りがしないのだが……税制上の経費になるなら、交際費として支出しても良いだろう。所謂、義理チョコと言う奴だ。」

エミリア「義理……チョコ?」

 

 ヴィーシャの質問にターニャは顎に手を添えながら答え、それにエミリアは首を傾げた。 

 

ターニャ「あぁ、友人や職場の関係者などに、これからもよろしくと渡す類のものだよ。」

ヴィーシャ「チョコを沢山配るんですか……。」

ターニャ「安心しろ、安く小さな物で良い。ほんの心づけだ。」

ヴィーシャ「あぁ……良かったです。」

 

 エミリアに答えたターニャの話を聞いて少し落ち込むヴィーシャだったが、そんなヴィーシャに言ったターニャの話を聞いてホッとするヴィーシャ。

 それを聞いたエミリアは。

 

エミリア「じゃあスバルにも、その義理チョコを渡してあげなくちゃ。」

パック「それは良い考えだねリア~。」

めぐみん「……スバルも大変ですね。」

夏美「そうね……………。」

ターニャ「そうだな……。」

『ん?』

 

 ターニャの話を聞いたエミリアが言った事にパックが頷き、そんな会話を聞いためぐみんと夏美とターニャが呟くと、それに首を傾げるエミリアとヴィーシャだった。

 一方、食堂の調理室では、アスナ、ミト、ユナ、アリス、イーディス、リナ、朱菜、火煉、アリアンが集まっていた。

 

朱菜「……………と言うわけで、これから皆でチョコを作りましょう!」

リナ「ええ。」

アスナ「ミトも頑張ろう!」

ミト「ええ。」

アリス「上手く行くでしょうか…………。」

イーディス「大丈夫よ。想いが籠ってれば。」

 

 どうやら、チョコを皆で作るようだ。

 そんな中、火煉はエギルに話しかける。

 

火煉「エギルさん、調理場を貸してくれて、ありがとうございます。」

エギル「何、これからチョコを作るんだろう?協力は惜しまないぜ。」

アリアン「それにしても、家庭科室でもつくれば良かったじゃない。」

ユナ「家庭科室は、アルベドさんと紫苑さんが使っているみたいなの。」

 

 火煉とエギルがそう話す中、アリアンはそう呟くが、ユナがそう言う。

 どうやら、家庭科室では、アルベドと紫苑がチョコを作っているようだ。

 朱菜やアスナ、エギルなどの指導の下、チョコ作りを開始する。

 その調理場の近くの廊下では。

 

零士「皆、チョコ作りに励んでるよな。」

リムル「だな。」

レイト「まあ、この時期ではこんな風になるしな。」

 

 零士、リムル、レイトがそう話しながら歩いていた。

 一方、家庭科室では。

 

アルベド「バレンタインデー!愚かな人間共のイベントの中で唯一、私が評価する日がやって来ましたわ!!」

紫苑「ええ!リムル様に想いを伝えるこの日を待ち侘びていました!」

 

 アルベドと紫苑は、気合いが入っていた。

 机にはチョコを作る為の材料などが揃っていた。。

 

アルベド「この甘き漆黒に……愛!愛をこめて!!」

ペテルギウス「その通りですぅ!あなたの愛を!愛を愛を愛をぉ!チョコレートに込めるのですぅ!!」

紫苑「はい!ペテルギウス先生!!」

 

 そんなアルベドと紫苑に対して、いつの間にか学園に入っていたペテルギウスがテンション高めに言った事に対して、何の疑いも無く頷いた紫苑。

 

ペテルギウス「良い返事です……私が勤勉なる愛の信徒!! ペテルギウス・ロマネコンティ………デスッ!!」

 

 そんな2人に対して、ペテルギウスは少しだけ為を入れながら名前を言った後、何事も無かったように2人に近付いた。

 

ペテルギウス「さて、チョコレートと言っても種類は無数なのです。あなた達……一体どんなチョコをご希望なのですか?」

アルベド「そうですわね、やはりアインズ様は全ての死者を統べるお方。闇に相応しい、漆黒のビターチョコが良いですわ。」

紫苑「私は、リムル様に相応しい感じにしてみせます。」

 

 そんなペテルギウスの質問に対し、アルベドと紫苑は顔を少し赤らめながら答えた。

 

ペテルギウス「甘さ…………ではなく大人の苦みを出すのですね?」

アルベド「愛をふんだんに塗したチョコレート!そして隠し味は私の……愛!!」

紫苑「なるほど!それは参考になります!」

 

 それに呟いたペテルギウスに対して今度は、ドヤ顔気味に答えるアルベドで、紫苑は感心していた。

 

ペテルギウス「素晴らしいぃ!素晴らしいぃのですぅ!このような勤勉な方が、よもやここに居わすとはぁ!!」

アルベド「アインズ様を愛する事に、怠惰でいられるわけがないですわ!!」

紫苑「私も、リムル様を愛する事に、怠惰でいられません!」

ペテルギウス「まさにまさにまさにまさにまさにぃ!あなた達こそ勤勉な、愛の信徒ぉおおおお…………」

アルベド「そう!私はアインズ様の愛の奴隷……!」

紫苑「私はリムル様の忠実な僕…………!」

 

 その言葉を聞いて拍手したペテルギウスは、続けて言ったアルベドと紫苑の言葉に頭を抱えながら顔を隠し、それと同時にアルベドと紫苑が言ったその直後……。

 

デスッ!!

 

 ほぼ同じタイミングで、同じような顔を露わにした。

 一方、それを見ていたカズマは。

 

カズマ(その時、カズマは、決してこの人たちに近づいてはいけないと…………思ったのだった。)

 

 そう思っていた。

 一方、保健室では、ダクネス、レム、シャルティア、プルル、モア、リズベットが居て、ダクネスが口を開く。

 

ダクネス「皆は誰にチョコレートを渡すのだ?」

シャルティア「当然!アインズ様でありんす!!」

レム「レムはスバル君です!!」

プルル「私は……………ケロロ君達とか、ガルル隊長達にも渡すかな。」

モア「モアは、おじさまに渡そうと思っています。てゆーか、愛妻菓子?」

リズベット「私は、キリトに渡すかな。」

 

 ダクネスの質問に、シャルティア達はそう答える。

 すると、プルルがダクネスに聞く。

 

プルル「ダクネスさんは、カズマさんには渡さないんですか?」

ダクネス「カ、カズマにか!?」

シャルティア「違うのでありんすか?」

ダクネス「カズマは……ただの仲間であって……。」

リズベット「そう?そうは見えないけど?」

 

 プルルの質問にダクネスは狼狽え、シャルティアの質問に照れながら言うと、リズベットはニヤニヤ顔で言う。

 

ダクネス「……………………。」

 

 ダクネスは、リズベットのニヤニヤ顔に顔を赤くして俯く。

 一方、尚文と師匠は。

 

師匠「そういえば、今日はバレンタインだが、ラフタリアちゃんやフィーロちゃんから、チョコを貰うのか?」

尚文「何でそうなる。というより、アンタもフランからチョコを貰えるんじゃないのか?」

師匠「いやぁ……………俺、剣だからさ。貰っても意味ないんだよな。」

尚文「あぁ………………。」

 

 尚文と師匠はそう話していた。

 師匠は、剣である為、飲食が不能だからだ。

 すると、師匠は尚文に話す。

 

師匠「なあ、これから一緒にチョコを作らないか?」

尚文「俺が?」

師匠「俺たちがチョコを渡すのもありかと思うんだが、どうだ?」

尚文「………………それもありかもしれないな。良いだろう。というより、料理は出来るのか?」

師匠「料理は出来るんだよ。」

 

 尚文と師匠は、そんな風に話していた。

 一方、ヴァイス、ノイマン、グランツ、ケーニッヒは。

 

ヴァイス「チョコが……欲しい!!」

 

 廊下では、気合が入ったようにヴァイスが言った。

 

ヴァイス「この世界のチョコは、何と言えば良いのか……本当に美味しいのだ!前の世界で食べていたチョコの味を思い出せない程に!?」

ケーニッヒ「ヴァイス大尉……。」

ヴァイス「そして、今日は年に一度、女性からチョコレートが支給される日だと言うではないか!?」

ケーニッヒ「ヴァイス大尉………。」

ヴァイス「こんな幸せな日があって良いのだろうかぁ!!」

ケーニッヒ「ヴァイス大尉ぃ!!」

ヴァイス「何だ?」

 

 隣で呼びかけるケーニッヒの言葉が聞こえない程にヴァイスは、勘違いしているとはいえ喜んでおり、それに思わず笑みを浮かべるヴァイスだったが、ケーニッヒの呼びかけにようやく応じた。

 ケーニッヒは、口を開く。

 

ケーニッヒ「今日はそう言う日で無いです。」

ヴァイス「ん?」

グランツ「今日は女性が、好意を持ってる相手にチョコレートを贈ると言う日です。」

ヴァイス「ご厚意でチョコレートを貰えるわけだな!最高じゃないか!!」

 

 ケーニッヒの言葉に首を傾げたヴァイスに対して、グランツがケーニッヒに合わせるように話したが、ヴァイスの耳には別の意味に聞こえていたらしい。

 それを聞いたグランツは呆れる。

 

グランツ「あ、駄目ですね……。」

ケーニッヒ「分かってないな。」

ノイマン「だろ?」

ケーニッヒ「だろ?じゃないぞノイマン!?お前、ちょっと、この脳内お花畑に説明してやれ!!」

ノイマン「任せとけ!!」

 

 そんなヴァイスを見てグランツとケーニッヒが呆れる中、ノイマンはケーニッヒにツッコまれた後、ヴァイスに説明した……かに見えたが。

 

ノイマン「ヴァイス大尉!!」

ノイマン「ん?」

ノイマン「……そうです!大尉のおっしゃる通り、今日は女性にチョコレートを要求して良い日です!!」

ケーニッヒ「……っ!?」

 

 ノイマンの間違った説明を聞いて、近くで聞いていたケーニッヒは無言で驚いた。

 

ノイマン「ただ、ちゃんとその時には、礼を尽くてはなりません!!」

ヴァイス「礼を尽くす。当然の事だな。」

ノイマン「ん?」

 

 ノイマンの話を聞いてヴァイスが考えていると、ノイマンは近くでケロロが歩いて来るのに気づいた。

 

ノイマン「よお、ケロロ!」

ケロロ「ゲロ?ノイマン殿でありますか。」

ノイマン「実はかくかくしかじかで、相手からチョコを恵んで欲しい時、お前のいた世界ではどう言ってたんだ?」

ケロロ「そうでありますな……………。」

 

 ノイマンの質問にケロロは考える素振りを見せる。

 すると、何か思いついたのか、少し悪い笑みを一瞬浮かべて、行動する。

 

ケロロ「ギブミーィイイイイ!チョコぉぉぉぉぉぉぉぉ!!…………でありますな。」

 

 ケロロは頭を下げながら両手を前に出しながらそう叫ぶ。

 それを聞いたヴァイスは、首を傾げる。

 

ヴァイス「ギブミー……チョコぉ…?」

ケロロ「そうであります!両手を差し出し、丁寧に頭を下げて、何度も言えばそれはもう、チョコの一つや二つ、貰い放題でありますよ!」

 

 そう叫んだのを見たヴァイスに対し、さっきのを見てケロロの嘘にしか見えなかったケーニッヒの目線を気にする事無く、ケロロは本当の事の様に説明した。

 

ヴァイス「ケロロ軍曹!感謝するぞ!!」

ケロロ「礼には及ばないであります。頑張るであります!」

 

 その話を信じてしまったヴァイスが礼を言った後、ケロロはそう言いながらこの場を去り……。

 

ケロロ「ゲロゲロゲロリンチョ……………!」

 

 去りながらケロロは、悪びれた感じのた笑みを浮かべるのだった。

 それを見ていたグランツ達は。

 

グランツ「……どう考えても嘘ですよ。」

ノイマン「だろ?」

ケーニッヒ「だろ?じゃねぇぞ?お前、ヴァイス大尉が本気になってるじゃねぇか?」

 

 そんなケロロを見てグランツが呟き、その呟きに頷いたノイマンに対してケーニッヒが、笑みを浮かべながら涎を少し垂らすヴァイスを見る。

 すると。

 

カリン「もうすぐバレンタインか……………カイトにもチョコをあげないとね。」

リーファ「じゃあ、私たちでチョコを作りませんか?」

シノン「賛成。」

エレン「私も手伝うよ!」

チヨメ「ボクもです!」

 

 そんな風に話しながら、カリン達がやってくる。

 それを見たケーニッヒは。

 

ケーニッヒ「あぁ!向こうからカリンさん達が歩いて来たぞぉ?」

 

 そんな風に、ヴァイスに聞こえる風に言う。

 すると、ヴァイスが目の前に立ちはだかり、カリン達は立ち止まる。

 ヴァイスは、背中から炎のようなオーラを出していた。

 

カリン達「ん?」

ヴァイス「ギブミーィイイイイ!チョコぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

シノン「え?」

 

 ヴァイスは、ケロロに教わったことを実行して、シノンがそう言う。

 

ヴァイス「ギブミーィイイイイイイイイ……チョコぉおおおおおお……………!」

 

 ヴァイスは、目を光らせながらカリン達に近寄る。

 それを見て、カリン達は。

 

チヨメ「ちょっ!?なんか近寄って来ますよ!?」

リーファ「ヴァイスさん!?どうしたんですか!?」

シノン「なんか……………危ないわよ!?」

 

 そんな風に反応する。

 そんな中、ヴァイスは再び叫ぶ。

 

ヴァイス「ギブミーィイイイイ………チョコぉおおおおおおおお!!」

エレン「水氷大魔槍(アイシクルランス)!!」

 

ブレーメンのロックバンド!イェーイ!

錫音音読撃!イェーイ!

 

カリン「ガンズ・アンド・ミュージック!」

ヴァイス「あ゛ぁああああああああああああ!!!」

 

 ヴァイスが迫る中、エレンの魔法とカリンの必殺技が命中する。

 

シノン「……………さっさと離れましょう。」

リーファ「ですね。」

チヨメ「同感です。」

カリン「ええ。」

エレン「そうですね。」

 

 シノン達は、そそくさとその場を後にする。

 ボロボロのヴァイスは、呻く。

 

ヴァイス「何故……誰もチョコをくれないのだ……。」

ノイマン「………だろ?」

ケーニッヒ「だろ?じゃねぇぞ!!」

グランツ「流石にヴァイス大尉が哀れ過ぎて………。」

 

 2人の攻撃を受けてボロボロ状態で倒れてしまったヴァイスを見て、ノイマンはそう言い、そんなノイマンにケーニッヒがツッコみ、グランツはヴァイスを見て涙を堪えた。

 

ターニャ「ん?ヴァイス大尉、どうしたのだ? ボロボロでは無いか?」

 

 そこに、ターニャ、スバル、アークがやってくる。

 ターニャがヴァイスに話しかけると。

 

ヴァイス「………少佐ぁ。」

ターニャ「何だ?何か……あったのか?」

 

 ターニャを見てヴァイスが話しかけ、顔色を悪くしたヴァイスを見て少し驚いたターニャが聞くと、ヴァイスは再び両手を前に出すと。

 

ヴァイス「……ギブ。」

ターニャ「は?」

ヴァイス「ギブミー………チョコ……………。」

 

 ヴァイスは頭を下げ、ターニャにチョコをお願いするのだった。

 

アーク「……………これは……………。」

ターニャ「………ヴァイス大尉。」

ヴァイス「はい……。」

ターニャ「貴様、担がれているぞ?」

スバル「はぁ………。」

 

 そんなヴァイスを見て、アークが呆然とする中、ターニャがヴァイスに対して言ったのを聞いたスバルは呆れたのか、思わずため息を付くのだった。

 一方、家庭科室では、アルベドと紫苑のチョコ作りは、佳境に入っていた。

 

アルベド「ふぅ~。」

紫苑「これで、完成です!」

ペテルギウス「お見事です……実に実に実に素晴らしぃい!! これぞ、まさに愛の結晶…………!」

『デスッ!!』

 

 その頃、ようやくチョコが出来上がり、ホッと息をついたアルベドを見てペテルギウスが言った後、三人は再び同じような顔を浮かべた。

 すると。

 

セバス「何をやっている……のですか?」

アルベド「ん?」

 

 そんな二人の後ろに、いつの間にかセバスとリグルドが立っており、そんなセバスを見てペテルギウスは少しだけ首を傾げた。

 

アルベド「愛するアインズ様の為に、チョコを作っていたのですわ!勤勉に、そう勤勉に!!」

紫苑「私も、愛するリムル様のために、チョコを作っていたのです!」

セバス「それはとても素晴らしい事です。」

リグルド「ところで、こちらのお方は?」

ペテルギウス「お初にお目にかかるのです。私は勤勉なる愛の信徒、怠惰担当……ペテルギウス・ロマネコンティ………デスッ!!」

 

 アルベドと紫苑の話を聞いた後、セバスとリグルドはペテルギウスについて聞こうとすると、そのペテルギウス本人は後ろを向いたかと思えば、背中を逸らしながら自己紹介をした。

 

セバス「不法侵入ですね……。」

リグルド「その様ですね。」

ペテルギウス「……デスッ!!」

 

 そんなペテルギウスを見てセバスもリグルドは言うと、何故か体育座りをしたペテルギウスを窓の外から放り投げた。

 

ペテルギウス「デスッ!!」

 

 放り投げられたペテルギウスは、そのまま学園外まで飛んで言った後………。

 

ペテルギウス「デスッ!!」

 

 見えざる手を使って着地し、何事も無かったように立ち上がった。

 

ペテルギウス「まぁ良いのです、既に私の目的は果たされたのです。……おや?あちらからも何やら感じるのです、愛を、愛の波動を!!行かねばならぬ……デスッ!!」

 

 そう言ってペテルギウスは、学園を後にしたのだった。

 

アルベド「ありがとう………愛の信徒。」

紫苑「あなたのことは忘れません。」

 

 アルベドと紫苑はそう言う。

 すると、家庭科室にキリトとカルムが入ってくる。

 

キリト「アルベドさんに紫苑さん。」

カルム「チョコ作りか?」

アルベド「キリトにカルムね?で、どう?このバレンタインチョコレート?アインズ様喜んでくださるかしら?」

紫苑「どうですか!?これなら、リムル様も喜んでくれますよね!?」

 

 キリトとカルムに気づいたアルベドと紫苑が、チョコを2人に見せる。

 すると、2人は顔を青ざめる。

 

キリト「……………えっ?」

カルム「っ!?」

 

 アルベドのチョコは、材料自体はチョコなのだが、デザインがアインズを現した顔に無数の手が掴んでいる状況が、ハッキリ言って少し怖く思える程だった。

 紫苑のチョコは、もはやチョコと呼べる様なものでは無かった。

 

アルベド「どうかしら!?愛が、愛が籠っていると思わない!?」

紫苑「リムル様への愛が籠っていますよね!?」

カルム「なんと言うか……………俺たち的には、ネガティブなイメージが強い……………。」

キリト「でも、愛は強そう……………。」

カルム達「………………デス。」

 

 アルベドと紫苑がそう言う中、2人は紫苑達を傷つけない様に言う。

 その後、学園の皆は、それぞれのバレンタインを過ごす。

 アクア、めぐみん、ダクネスのチョコを受け取ったカズマは、三人の前ではあまり喜ばなかったが、廊下に出た途端、はしゃいでいて、それをコキュートス、デミウルゴス、ドロロが見ていた。

 スバルはスバルで、義理とは言えエミリアからチョコを貰えたのが嬉しくて涙を流しており、その後ろではレムが特大チョコを渡そうとしていた。

 ベアトリスは仕方なくなのか、ケーニッヒ、ノイマン、グランツにチョコを渡して、三人は五体倒地で彼女を崇め、パックとちょむすけは、それを見ていた。

 廊下では沢山の友チョコと書かれたチョコを持ったゆんゆんを見て、ヴィーシャとヴァイスは涎を垂らして驚いていた。

 だが、全部自分で買ったチョコであり、ゆんゆんが落としたレシートを拾った灯と明は察した。

 放送室では、夏美がサブローにチョコを渡しており、それを陰から見ていたギロロが突撃しようとしていたが、クルルにカレールーを渡されて、トラウマを再発していた。

 図書室では、桃華が冬樹にチョコレートを渡していたが、ヴェルドラやミリムも現れて、

 1組では、フェルトが少し照れながらラインハルトにチョコを渡しており、その後ろではなぜか、ユリウスがタコ焼きを食べていた。
 

 近くではクリスの机に大量のチョコが置かれており、そのチョコを見て目を光らせているルプスレギナ・ベータ。

 更に、蒼華は蒼影にチョコを渡し、紅丸は朱菜からチョコを受け取っていた。

 アクセルハーツの三人も、互いに友チョコを交換し合っていた。

 プルルも、ガルル、タルル、トロロ、ゾルルにチョコを渡していた。

 3組では、エレンがカバルとギドに、クレハがアランにチョコを渡していた。

 他のプレアデスである、ユリとナーベラル、ソリュシャン・イプシロンとシズ・デルタはバレンタインのチョコを売っている店に来ており、ペテルギウスもその店に来ていた。

 飼育小屋では、ハムスケは嬉しそうにチョコを頬張っており、そんなハムスケにお茶を出すデスナイトと嵐牙とウルシとポンタ。

 恐怖公が居る生活指導部屋には、エントマ・ヴァシリッサ・ゼータが来ており、エントマが渡した虫型のチョコを見て、思わず驚く恐怖公。

 別の場所の廊下では、ロズワールにラムがチョコを渡しており、それをルーデルドルフとゼートゥーアが見ていた。

 職員室では、ターニャから義理チョコを渡されてレルゲンが驚き、それを面白そうに見ているユーリとバニルとパンドラズ・アクターとリグルド。

 グレニスは、ディランにチョコを渡していた。

 尚文と師匠は、自分たちで作ったチョコを、尚文はラフタリアとフィーロに、師匠はフランに渡して、三人は喜ぶ。

 一方、アスナはキリトに、ミトはカルムに、ユナはノーチラスに、アリスはユージオに、イーディスはダイジに、リナは零士に、火煉はレイトに、モアはケロロに、アリアンはアークにチョコケーキを渡しており、男性陣は美味しく食べる。

 それを見ていたクラインは、血の涙を流しており、エギルが肩に手を置き、タママも嫉妬の炎を燃やしていた。

 紫苑と朱菜、シズさんは、リムルにチョコを渡し、アインズに対してアルベドだけでなくシャルティアやアウラにマーレがチョコを渡し、渡せたアルベドは、これまで無い程の笑みを浮かべたのだった。

 その日の夕方、アインズは受け取ったチョコを見ながら、呟く。

 

アインズ「(だから………………チョコレート………。)食べられないんだよな………。」

 

 アインズの悲しき呟きが、教室に響いた。

 余談だが、キリトはアスナだけではなく、シリカやリズベットからも貰った為、食べるのに苦労したそうだ。




今回はここまでです。
今回は、バレンタインデーでの一幕です。
色んなキャラが、色んな想いを込めて、チョコを渡していました。
まあ、血の涙を流したり、嫉妬の炎を燃やしたりしている人たちも居ましたが。
次回は、ドッジボールの話になる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ドッジボールのチーム分けは、本当に決まらないので、どうしようかなと思っています。
もし、異世界かるてっとが3期をやる事になり、作品が追加されるという場合は、こちらも作品を追加します。
現状、考えているのは、自分が投稿している賢者の孫とゼロワンの小説と、アニポケと、自分が投稿しているこのすばとギーツの小説です。
アニポケは、『めざせポケモンマスター』の頃で、このすばとギーツは、オリキャラの主要キャラのみの追加です。
日常回やあなざーわーるども含めて、リクエストがあれば、お願いします。
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