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「取り敢えず皆さん栄養失調気味です、まあ味はついてないですが軽い食べ物を用意しました...欲しい人は食べて下さい。」
ほぼ全員が目を輝かせ食事をする、大人もちらほら居るのだが誰一人警戒をしない...ただ一人の子供を除いて。
「君は食べ物が受け付けそうにないのかな、水はほしいかな...暖かいのと冷たいのどっちがいい。」
食べようとしない子供
「温かいのが欲しい、寒い。」
「分かった暖かいお水ね、ところで何で食べたくないのかな...食べたら少しかもだけど元気でるよ。」
何かある様だ、この子はこの空間で唯一栄養失調も脱水症状も起こしてない...だがより扱いが悪いのは手錠等でよくわかる。
「何も食べなくていい、おねえちゃんが僕のためにごはんくれたのはうれしいけど...僕は食べなくてもいいからみんなに食べてほしい。」
「そっか、別に遠慮しなくていいのよ...食べたくなったら教えてね。」
何かある、まあ話してくれそうもないから...誰かに聞くしかないな。
捕まっていた大人の一人
「私はマリーと名乗っている人間です、ごちそうさまでした...ありがとうございます。」
「悪いなこんな物しかなくて、本当は色々と用意したかったんだが...無理だった。」
「ここの人達はダンゴムシやバッタや蟻の様な生き物、そして苔を食べていました...多少マシになっても腐った肉です。鮮度のいい肉のを煮ただけで、御馳走なんです...ありがとうございます。」
「...そうか」
ここの状況は想像以上に悪かったみたいだ、何があったか想像つかないレベルでだ...
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「今日は休んで、明日に町に出発する...今日は安全だからゆっくり休んでくれ。」
全員寝る準備は済んだ様だ、ただ一人を除いて...あの子供だ。
「おねえさんは寝ないの?」
「私は大丈夫よ、魔女だから」
「ふ~んそうなんだ!!おねえちゃん、みんな言いたくないと思うからボクが代わりに言う。
ここではね多くの人を光からつれてきて、とじこめたりしてごはんを食べさせてたんだよ。よく分からないけどボクがうまくいったんだって...えっとそれで、へんなひとはたのしそうにしてた。」
「そうか、教えてくれてありがとう...他にも何かあるかな。」
「うん!!でね!!なにか...かたい白いのと茶色の毛のついたブニュブニュしたこんくらいのお肉を変な人から、ご飯にだされて食べたんだ...みんなはちがうお肉だった。でみんなふるえたりしてつめたくなった、だけどぼくだけがふるえたりつめたくならなかったんだよね。
それからね、ぼくはつめたいのにつかまって...からだがまったくうごかせなくなったんだ。
かわりにおなかもすかないし、ねないですむようになった...そのときにおねえちゃんが助けてくれたの。ありがとう!!」
※こんくらいのお肉のサイズは大体バスケットボールサイズ
「そうか...」
茶色の毛のついたと言っていた、何かの魔物の肉だろう...ならば何故魔物の肉を食べさせた。ただの飯か...いや死に方が変だ。何の為だ...何の理由があるのだろうか、まあ色々と物色すれば分かるか。
「辛かったけどだいじょうぶ!!さっきおねえちゃんと話してたきいろの髪のおねえちゃんと、いまはどこにいるか分からないけど...ちゃいろの髪をしたおねえちゃんも優しくしてくれたから。」
「...そうだったんだね、明日の為に少しでも休む為に目を瞑って横になりな。ところでぼくの名前はなんていうんだ?」
「はるとっていうの!!」
「分かった、はるとは皆と明日ここの外に行く...沢山歩くから疲れると思う!!だから今日は休む為に目を閉じて横になってるんだよ。」
「分かった、みんなと横になってるね。」
「...知らぬが仏」
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「さて、何が起きてたか調べるとするか。」
ここにあるのは召喚用と思われる未知の魔術陣、恐らく魔力暴走によって別世界と無理矢理道を繋げるという仕組み。完全な魔法陣みたいでは無いようだ、こいつらの召喚に私達は巻き込まれた可能性がある。
そして巨大な魔素石とも違う、エネルギーの結晶?に別の存在に変質させる作用があると思われる術式に魔法書...そして様々な過呪具。
人間と悪魔と魔獣と魔物の各種キメラ、ここの実験の記録も全部ある...これは処分だな。
そして催眠香、色々な罪のないあらゆる存在が操られていたんだろうな...あの犬のかかってた呪いと同じものだろう。
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「これから外に出ます、決して散けない様にして下さい...パニックにならず余程の事がない限り結界の中であれば安全です。だから、はると君とマリーさんも結界の中に行こうね。」
「大丈夫です、私は自分用の亜空間と異空間を持ってるので...いざという時には異空間に逃げられますし。」
「...は?」
「もしかして何かマズイ異能力ですか?」
「いや凄いなと思ってな、少し関心してるんだ...少し見せてもらえるか。」
「勿論いいですよ」
私は左手に木をかざし、右手は魔理沙に翳しす。左手を動かした動きに沿って木は根から飛び出し、右手は広範囲を凍てつかせた。そして、動かない魔理沙に木を叩きつける...約68トンのTNTと同等の運動エネルギーだ。
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「温度差と、エネルギーで疑似的に空間隔離を行い...耐氷魔法?そしてなにより結界が素晴らしいです。」
「やはり催眠香にやられてたか...」
幸い、はるとは気絶しただけで生きている...結界に投げ込んでおいてよかった。私はマリーをどうにかしなければならない
「私は精神に対する直接の影響は受ける事がありません、魔理沙さんは幻想郷の住民でしょう...ここを幻想郷にしない?人の恐怖の中に妖怪を紛れ込ませて幻想郷の刷り込みをする。そうすれば幻想郷に帰れるわ
もしかしたら...私の目的を達成できるかも、少し協力してくれないかしら。」
その話には乗れないな...
「うちの賢者さんが言った言葉らしいんだが..."幻想郷は全てを受け入れるのよ、それはそれは残酷な話ですわ。„とな、何があっても幻想郷は受け入れてくれるんだよ。
例え天邪鬼や月人みたいな幻想郷を破壊する可能性のある奴でも、幻想郷を崩壊させようとした董子でもだ...だからこそ私達は幻想郷に強要はしないしさせる訳にもいかない。
最後の居場所だ
幻想郷は私達が何をしても、如何に賢者が排除しても...幻想郷は何があっても受け入れてくれてるんだ。
この世界は幻想郷に少しだけど似ている、魔力もあるし外の世界では架空の石や金属もある。
幻想郷がこの世界を受け入れるまで、この世界を幻想郷に受け入れさせる事はあってはならないんだ。
それに住民も辛い事を忘れて、過去に何をしていたとしても...全員が何だかんだ楽しめているのは素晴らしい。
忘れてた事を無理矢理思い出させて、辛い思いさせるのか...私達幻想郷の住民からしたら幻想郷は絶対なんだよ。」
こうして水魔法をぶつけ催眠香の匂いを取る
「...まあ残念、ですが素晴らしい愛ですね。」
「はあ?何言ってるか分からないが愛じゃねえよ、どちらかと言えば共感に近いな...頭は強そうだがショックか何かで意味を成してないぞ。」
「...私達は受け入れて貰えなかった、幻想郷は何でも受け入れてくれるんじゃないの。」
「勿論だ、幻想郷は全てを受け入れてくれる...マリーが幻想郷に行く準備ができたら行ける様になる。賢者様も迎えに来てくれるだろうな...何かあるんじゃないのか、私にはその何かが分からないけど。」
「...私達は逃げて結果的にこの世界に辿り着いた、私は一緒に居たいどんなに辛くてもいいから手を握っていたい手を引いてほしい。
なのに此処から先には連れて行ってくれなかった、一人で行ってしまった...置き去りにされた。」
「そうか、まあ今日だけ特別に沢山の人の居る場所には手を引っ張ってやる...そこで一生手を引いてくれる人を見つけるんだな。私にできる事はそれだけだ」
「そんなに手を引っ張って欲しいなら...自分で闇雲に探すんだ、見つかるかは分からないけどな。
まあ、手を引っ張ってくれるやつを闇雲に探してる間は...自分で進めるだろ。」
「...何で先に行っちゃったの、命を懸けて助けてくれたのに。
何で私にも助けさせてくれないのよ、"私のことはどうか忘れて„って言ったのに...忘れないで。
ずっとに居ようって、言ってくれたのに...どこかに行っちゃうなんて。」
「妖怪云々もどうせ本音じゃだろ、幻想郷に行って何かをする気なんだろうが...手段としては不確定要素の強い事なんだな。
まあ私が幻想郷の住民だった事が分かったかは分からないけど」
「適当に言っただけです、本当に幻想郷の住民とは思いませんでした。」
「そうなのか」
「幻想郷の住民なんですよね...妖怪化でもいいので人を生き還らせる事はできますか?」
そうして1本の腕を取り出す
「確かに可能だけど正直オススメはしないからな、何より本人が納得しなかったら...例えるなら深い絶望を与える事になるし。」
「大丈夫です、御願いします。」
「分かった」
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「少し休憩しましょう、食べられる物を探してきますので...結界から出ない様にして下さい。」
こうして保護対象から離れ魔獣を1匹また1匹と狩っていく、10匹程狩ったところでクリオメが表れた。
「御主人様、食用の魔獣でしたら既に私が20匹程の燻製を持っております。御用意致しますか?」
「じゃあ頼む、位置は大体分かるだろ?」
「仰せあ仕りました」
森の奥に消えていく
「仰せあつかまりましたって何だ、言うなら仰せ受け賜わりましただろ...それはそれで変だけどな。ポンコツ感が凄い」
そうして10匹程の魔獣と食べられる野草を引きずり元の場所に戻る...
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「お待たせしました、何もなかったようで何よりです...ところでマリー様達は。」
保護対象者の中の一人A
「何かの食べ物を採りに行くと言っていました、危険だと言ったのですが魔理沙さんだけに任せてはおけないと。」
「...分かった解体のできる人が解体してくれ、火種と燃やす為の木を用意しておく。」
保護対象者の中の一人B
「魔物が居ます」
そうして後ろに振り向く、そこには大量の燻製と人間2人を縛り上げたクリオメが居た。
「...怪我させてないだろうな」
「勿論です、少々手荒となってしまいましたが...2名保護致しました。」
「...よくやったが、もう少しマシな姿で現れてほしかったな。
どうしたらそんな姿になるんだ、治療してやるから...早くこっち来い。」
傷害としては
人体部胸部及び左腕欠損右上腕裂傷腹部打撲各部位の水膨れおよび出血
蛛体部腹部裂傷頭胸部刺傷および裂傷左右第一椀脚喪失
「申し訳ありません、誤解を解くことができず...小競合いになってしまいました。」
「お前に責任はない、お前のことを知らせてなかった私の責任だ。」
マリーは目隠しに猿轡を噛まされ、手を糸で固定され乱雑に糸で絡められている。
はるとには何もなかったんだろう、ただ最低限連れてくるために腹を糸で巻かれているだけだ。
そうして、ははるとの糸を全て切り保護対象者の中の一人に預ける。
「糸が硬いな、鉄のような硬さだ...暗器では直ぐに刃こぼれしてしまう。クリオメはこの糸を切ろうとしてた時はどうしてた」
「人体部の腕部で抑え、蛛体部前腕脚部を使い切断しておりました...又は酸毒をかけ溶かします。」
「...よしこのまま連れていこう、クリオメの前腕脚部が生えてくるまで...このままだけど。」
「組編みしてますので、目的地に到着するまでに...圧死する可能性があると思われます。」
「だよな、糸を裂いたらマリーも裂けそうだしな...」
「提案として水に漬けることを推奨します、多少ですが糸も痛みますし...体は冷えると思われますが締め付けはマシになります。
もしくはマリー様ごと燃やして、糸を焼き切ったら水で消火する方法もあります...火傷痕が残るかもですが死ぬよりはマシでしょう。」
「なら、ここを焼き切れば全体を解く事ができるようなヶ所はあるか。」
「ありません、では石鹸等はありますでしょうか...塩でも可です。」
「無理だ、諦めよう。」
「御主人様!!」
「冗談だ...少し待ってくれ、迷宮に行ってくる。」
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「待たせたな」
そうして、迷宮に居たであろう...パリスイアントをつれて来た。
「パリスイアントですか、酸で溶かすんですね...。」
「ああ、麻痺するだろうが死ぬことはない。これで助けられる」
そうして、パリスイアントを刺激し大量の酸を吐き出させる。
それから助け出したのは5分後だった、その5分後に...
「クリオメェ!!大至急布を編むんだ!!」
という怒声が響いたのは、メンドクサイので...また別の御話。