家庭教師ヒットマンREBORN!×僕のヒーローアカデミア   作:Minadukiyuuka

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お気に入り登録、評価してくださった方ありがとうございます。
今回、恋愛要素あります。


標的.3

およそ上空1万メートルを飛ぶ旅客機の中。

俺たちは何事もなかったかのようにそこに座っていた。

しかし、他の人に俺たちは見えない。

それは偏に、彼女のおかげだ。

 

「クローム、大丈夫か?」

 

俺は少し息づかいの荒い彼女に問いかけた。

 

『無いものを在るものとし、在るものを無いものとすることで敵を惑わしファミリーの実体をつかませないまやかしの幻影』それが霧の守護者の使命。

 

そう、彼女は唯一の霧の守護者。

クローム髑髏だ。

 

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——————

———

 

「クローム、頼めるか?」

 

二人きりで話したいと言って俺は彼女の前に立った。

何を頼んでいるか、それは明白だ。

この世界に身寄りがない俺たちがイタリアに行くにはどうすればいいか。

彼女にもわかっている。

クロームは目を逸らして言った。

 

「さっきは、ああ言ったけど……私だけで、できるのかな?」

 

クロームはあくまで骸の代理人。

本当の守護者じゃない。

しかも、この世界では、骸の力は借りられない。

それでも、このメンバーの中で頼めるのは彼女しかいない。

 

「クローム、骸はこの世界にはいない」

 

彼女は目を見開く。

俺はあえて事実を突きつけた。

彼女だってわかっている。

それでも必死に誤魔化して、自分で生み出した内臓の幻覚でなんとか命を繋いでいる。

 

「だから、今頼めるのはお前だけなんだ。クローム」

 

そう言うとクロームは寂しそうな表情をしたけど、すぐに覚悟を決めた顔をする。

彼女の中で六道骸という存在は神に等しい。

しかし、二人の関係性はとても歪だ。

共依存と言っていい。

互いが互いを必要とし、そうしなければ生きていけない。

でも、その関係もいつかは終わる。

そうなった時、彼女が自分自身を大切にできるように……

彼女が自分の足で歩けるように……

 

「……わかった…ボス、ありがとう」チュ

 

彼女は俺の頬に口づけをする。

……初めて会った時もそうだった。

わかっている。

これはあいさつだ。

彼女もそう言っていた。

 

だから、勘違いするな……

 

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そして、今に戻る。

 

「…平気、です。」

 

やっぱり少し辛そうだ。

京子ちゃんたちにはクロームが無理しないように気を遣ってほしいと言っておいた。

イタリアまでは半日以上のフライトになる。

無理して倒れないように……

——しかし、クロームは体調を崩してしまった。

原因は幻覚を使いすぎたことによるオーバーヒート。

十人もの人間に常時幻覚を纏わせることは、ボンゴレリングの力を持ってしても簡単ではない。

クロームに幻覚を解くように言う。

これ以上の負担はクロームの命に関わると判断したからだ。

そして必要最低限の幻覚を再構築する。

俺の額に灯った死ぬ気の炎は危険だろう。

何せ側から見れば、これは発火だ。

周りに騒がれるととても面倒だ。

 

これから先も、クロームは必要だ。

こんなところで、無理はさせられない。

そして、事態は悪い方へと向かっていく。

 

『コノヒコウキワハイジャックサレマシタ』

 

機械的な音声がアナウンスされた。

その瞬間、超直感が警鐘を鳴らす。

今すぐ避けろと。

そして、銃声が轟く。

それは俺たちがいる場所よりもずっと前。

そして銃弾は俺の頭があった位置を正確に貫いていた。

 

「一番弱そうな奴を狙ったんがなぁ……なんで死んでねぇ」

 

仮面をつけた男が銃を片手にそう言い放った。

その瞬間、他の乗客が一斉に逃げ出す。

我先にと後ろのフロアへ向かっていく。

そして、顔全体を覆うその仮面からはとても不愉快な声が聞こえてきた。

もう一度銃口が向けられる。

——不思議な気分だった。

銃口を向けられているのに、怖くない。

殺気を感じないからだろう。

……だから、油断してしまったのかもしれない。

 

「おーっと坊主、コイツがどうなってもいいのか?」

 

後ろに、もう一人仮面の男が現れ一人の少女を人質とした。

 

「…ごめん、なさい…ボス」

 

顳顬(こめかみ)に銃口を当てられ、身動きが取れないクロームがそこにはいた。

 

「!?クローム!」

 

何故クロームが?

そう思ったが、それよりも先に腕に痛みが走った。

 

「よそ見してんじゃねぇぞ」

 

銃から硝煙が上がる。

そして、ここで最も恐れていた事態が発生した。

 

「うおっ!?なんだこいつ、腹が凹みやがったぜ!」

 

クロームの幻覚が切れてしまったのだ。

 

「こっちは発火かよ!本当どうなってんだ!?」

 

仮面を被った男たちは混乱するが、そんなことはどうでもいい。

今一番重要なのは…クロームの命だ!

 

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———

 

……あの頃を思い出す。

やっと終われると思っていた、あの頃を。

……骸様、助けて……助けて……お願いします……

しかし、返ってくる言葉はもうない。

あの空間には、私一人しかいない。

もう、彼は来てくれない。

そうか、もう一人なんだ。

一人で生きていくんだ。

……でも、無理。立てないよ。

私は座り込んでしまう。

——誰か、助けて——

 

「…た、す…けて」

 

掠れる声。

気管に入った血が逆流して吐血する。

一体どれだけの人に聞こえただろう。

 

「——当たり前だろ、クローム」

 

一条の光が差し込む。

誰かが私に手を差し伸ばす。

その手はとても暖かくて、とても優しかった。

 

大空の炎の特性は「調和」。

正常な内臓を基準として彼女の体を調和する。

彼女の失った内臓が再生する。

以前はここまでの力はなかった。

せいぜい、敵の攻撃をコンクリートと調和して壊すくらいの使い方だった。

でも、今ならわかる。

炎の使い方、その応用、そして意味。

 

「安心しろ。一人で立てるまで支えてやる。」

 

俺はクロームを抱え、そう言った。

 

—————————————————————

 

飛行機をハイジャックした二人の男はその場で縛り上げられた。

犯人を縛り上げるときの隼人の顔が般若のようだったことは言うまでもない。

俺はその光景に少しだけ口角が上がる。

自分の身を心配してくれていることがわかると、やっぱり嬉しい。

結果として、民間人への被害は0だった。

しかし、クロームはまだ体調がすぐれない。

体力の回復にはまだしばらく時間がかかるだろう。

それでも、良い方向に変わったことがある。

クロームが名前を教えてくれた。

今はまだ、それでもいい。

少しずつ成長していこう。

 

——ボス、ありがとう。

私は、あなたと共に——

 

頬が赤い彼女を抱えて、俺たちはイタリアに降り立った。

 

「さぁ、行こう!みんな!」

 

これから目まぐるしい日々が始まる。

隼人、武、了平、恭弥、ランボ、京子、ハル、イーピン、リボーン。

そして、凪。

俺がすべきことは決まっている。

——みんなを守ること、ただそれだけだ。——

 




と、言うわけでクロームをヒロインにしました!
アンケートに答えてくださった方ありがとうございました。
もちろん、京子ちゃんやハルもヒロインとして物語に出します!
ツナハーレムです!
一応、ヒロアカからも二人ヒロインにします!
気になった方は、お気に入りに登録、評価、感想、よろしくお願いします!

ツナのヒロインは誰?※BL抜きでお願いします

  • 笹川京子
  • 三浦ハル
  • クローム髑髏
  • ヒロアカキャラ
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