家庭教師ヒットマンREBORN!×僕のヒーローアカデミア   作:Minadukiyuuka

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長い事放ってしまい申し訳ありませんでした!
またちょこちょこ時間作って投稿するので、ぜひ飽きずに読んでいただけると嬉しいです



標的.7

『新入生代表』

その年、入試で一番成績のよかった者が選ばれ、選ばれた者は壇上に立ってスピーチをする。有体に言えば、最初の格付け。

一般的な内容は、その学校に入ってからの抱負、決意表明などだ。

……正直なことを言えば、俺はそんな場所に立てるほど立派な人間になれていない。

俺の手は、そんなに白くない。

敵事件発生率”0”を作り上げるのに、黒いことにも触れた。触れさせた。

そんな俺をみんなは支えてくれた。だからこそ、今回の挨拶は辞退する……つもりだった。

そのことを隼人たちに伝えたら、全力で反対された。

というか、泣いて喜んでいたから辞退することを撤回した。

 

さて、何を話すかは考えてきた。

後は、どれだけの人に届くか、だ……

 

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あの男子と一悶着あった後、俺たちは放送の案内で入学式が行われる体育館に来ていた。

体育館には既にほとんどのクラスが並んでいたが……1ーAだけは来ていなかった。

 

1ーA不在、か……彼らにこそ聞いてほしい話だったのだが、それでも他の人には聞いてもらえる。今はそれだけで

 

「新入生代表、沢田綱吉!」

 

校長の長くためになる話が終わり、学年主任のミッドナイトに名前を呼ばれ俺は登壇する。

在校生も、他の新入生も、教師たちも、ここにいる全員が俺を見ている。

俺はマイクから少し離れて息を吸った。

 

「本日、雄英高校の入学式に出れたこと、誠にうれしく感じ、代表の自覚を持って学校生活に臨みたいと思っています。」

 

序文は定型、至ってシンプルな内容。

でも、一拍おいて話し始めたのは、俺自身の話。

 

「……私は数ヶ月前までイタリアに住んでました。住んでいた街はとても荒んでいましたが、ヒーローは……何もしてくれませんでした。」

 

少し場内がざわつき始める。

それもそうだろう。ヒーローを望み入学した学校で、ヒーローの悪態を言う者などいるはずがないからだ。

そんなざわめきを置いて俺は構わず話を進めた。

 

「日々起こる『いざこざ』に対応するだけで、『根本』の解消は長らくなされませんでした。」

 

あの街にだってヒーローは居た。居たんだ。

でもそれはただのお飾りで、チンピラ対応がメインだった。

バジルやディーノさんはよくこの「ヒーロー」に目の敵にされていた。

 

……ヒーローとは、

 

「日本に帰って来て、驚きました。

この酷い環境に、ヒーローの質に、そしてそれを良しとする世間に。」

 

……ヒーローとは、

 

「日本の敵事件発生率はとても低く、この数字は世界を見ても誇るべきものだと思います。……問題はこれが、たった一人の手によってなされたことです。」

 

そう。たった一人、オールマイトのおかげだ。

 

「……ヒーローとは、そうじゃない、そうじゃないはずなんです。

ヒーロー飽和と言われ、世間ではその恩恵を啜る者までいる。とても許されることではない。

……私は、そんなヒーロー社会を変えます。その為にこの学校に来ました。」

 

できれば、

 

「できれば、皆さんにも考えて欲しい。

この世の中は、どうあるべきなのかを。

……これをもって、新入生代表の挨拶を終わります。」

 

……やってしまった。

会場は静まり返り、校長も、ミッドナイトも、他の教師も、顔を強張らせている。

きっと今の言葉だけじゃ、届かないだろう。

だから、これから行動で示さなきゃいけない。

この歪んだヒーロー社会を壊すために……

 

「え、えーでは、新入生は順番に教室に……」

 

入学式は終わった。

せっかくの入学式を台無しにしてしまったのだ。

怒られたって仕方がない。

でも、これが今の『本音』だ。

だからこそ、A組には聞いてほしかった……

俺たちを抜けば、彼らこそが今後先頭に立つ者だから。

降壇の途中、目に入ったのは守護者のみんなと、京子ちゃん、ハルたちの微笑んで拍手する姿だった。やはりというか、みんなにはあらかじめ話していたから、理解してくれている。

理解者のいることがこの場の救いだろう。

すると、見知った顔を見つけられた。

『波動ねじれ』

 

あの位置は……三年生だったのか。

 

彼女は俺と目が合うと目を輝かせて小さくだが手を振ってきた。

その表情はあの日似合っていると言った笑顔だった。

 

それと……

『入江正一』

スパナと同じ列、と言うことはサポート科か。

彼ならばスパナともすぐに友達になるだろう。

きっと面白いものを作ってくれる。

”超直感”が囁く。

彼は仲間になると……

 

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スピーチの内容はやはりと言うか、なるようになった形で「現・社会に対する不満を述べただけ」という執われ方した。

もちろん批判、非難、もの投げまで起きたことは言うまでもないだろう。

そんなこんなで問題多き入学式は幕を閉じた。

 

……とは、問屋が許さなかった。

教室に戻る道すがら、「それ」はすごい勢いで上空へと伸びて行った。

目を凝らすと、「それ」はソフトボールのような球だった。

それよりも注目したのは球を投げた人物だった。

 

緑谷出久(みどりや いずく)

 

ある日突然、しかも後天的に「個性」を発現させ、俺と守護者を抜いてただ唯一「お邪魔虫ギミック」を倒した人物。

そして、あの日俺が助けた人物。

超直感が強く訴えてくる。

まるで、彼の内側にオールマイトがいるかのように……

ツナのヒロインは誰?

  • 笹川京子
  • 三浦ハル
  • 凪(クローム髑髏)
  • 波動ねじれ
  • 未登場ヒロイン(期待してくれる方)
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