家庭教師ヒットマンREBORN!×僕のヒーローアカデミア 作:Minadukiyuuka
またちょこちょこ時間作って投稿するので、ぜひ飽きずに読んでいただけると嬉しいです
『新入生代表』
その年、入試で一番成績のよかった者が選ばれ、選ばれた者は壇上に立ってスピーチをする。有体に言えば、最初の格付け。
一般的な内容は、その学校に入ってからの抱負、決意表明などだ。
……正直なことを言えば、俺はそんな場所に立てるほど立派な人間になれていない。
俺の手は、そんなに白くない。
敵事件発生率”0”を作り上げるのに、黒いことにも触れた。触れさせた。
そんな俺をみんなは支えてくれた。だからこそ、今回の挨拶は辞退する……つもりだった。
そのことを隼人たちに伝えたら、全力で反対された。
というか、泣いて喜んでいたから辞退することを撤回した。
さて、何を話すかは考えてきた。
後は、どれだけの人に届くか、だ……
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あの男子と一悶着あった後、俺たちは放送の案内で入学式が行われる体育館に来ていた。
体育館には既にほとんどのクラスが並んでいたが……1ーAだけは来ていなかった。
1ーA不在、か……彼らにこそ聞いてほしい話だったのだが、それでも他の人には聞いてもらえる。今はそれだけで
「新入生代表、沢田綱吉!」
校長の長くためになる話が終わり、学年主任のミッドナイトに名前を呼ばれ俺は登壇する。
在校生も、他の新入生も、教師たちも、ここにいる全員が俺を見ている。
俺はマイクから少し離れて息を吸った。
「本日、雄英高校の入学式に出れたこと、誠にうれしく感じ、代表の自覚を持って学校生活に臨みたいと思っています。」
序文は定型、至ってシンプルな内容。
でも、一拍おいて話し始めたのは、俺自身の話。
「……私は数ヶ月前までイタリアに住んでました。住んでいた街はとても荒んでいましたが、ヒーローは……何もしてくれませんでした。」
少し場内がざわつき始める。
それもそうだろう。ヒーローを望み入学した学校で、ヒーローの悪態を言う者などいるはずがないからだ。
そんなざわめきを置いて俺は構わず話を進めた。
「日々起こる『いざこざ』に対応するだけで、『根本』の解消は長らくなされませんでした。」
あの街にだってヒーローは居た。居たんだ。
でもそれはただのお飾りで、チンピラ対応がメインだった。
バジルやディーノさんはよくこの「ヒーロー」に目の敵にされていた。
……ヒーローとは、
「日本に帰って来て、驚きました。
この酷い環境に、ヒーローの質に、そしてそれを良しとする世間に。」
……ヒーローとは、
「日本の敵事件発生率はとても低く、この数字は世界を見ても誇るべきものだと思います。……問題はこれが、たった一人の手によってなされたことです。」
そう。たった一人、オールマイトのおかげだ。
「……ヒーローとは、そうじゃない、そうじゃないはずなんです。
ヒーロー飽和と言われ、世間ではその恩恵を啜る者までいる。とても許されることではない。
……私は、そんなヒーロー社会を変えます。その為にこの学校に来ました。」
できれば、
「できれば、皆さんにも考えて欲しい。
この世の中は、どうあるべきなのかを。
……これをもって、新入生代表の挨拶を終わります。」
……やってしまった。
会場は静まり返り、校長も、ミッドナイトも、他の教師も、顔を強張らせている。
きっと今の言葉だけじゃ、届かないだろう。
だから、これから行動で示さなきゃいけない。
この歪んだヒーロー社会を壊すために……
「え、えーでは、新入生は順番に教室に……」
入学式は終わった。
せっかくの入学式を台無しにしてしまったのだ。
怒られたって仕方がない。
でも、これが今の『本音』だ。
だからこそ、A組には聞いてほしかった……
俺たちを抜けば、彼らこそが今後先頭に立つ者だから。
降壇の途中、目に入ったのは守護者のみんなと、京子ちゃん、ハルたちの微笑んで拍手する姿だった。やはりというか、みんなにはあらかじめ話していたから、理解してくれている。
理解者のいることがこの場の救いだろう。
すると、見知った顔を見つけられた。
『波動ねじれ』
あの位置は……三年生だったのか。
彼女は俺と目が合うと目を輝かせて小さくだが手を振ってきた。
その表情はあの日似合っていると言った笑顔だった。
それと……
『入江正一』
スパナと同じ列、と言うことはサポート科か。
彼ならばスパナともすぐに友達になるだろう。
きっと面白いものを作ってくれる。
”超直感”が囁く。
彼は仲間になると……
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スピーチの内容はやはりと言うか、なるようになった形で「現・社会に対する不満を述べただけ」という執われ方した。
もちろん批判、非難、もの投げまで起きたことは言うまでもないだろう。
そんなこんなで問題多き入学式は幕を閉じた。
……とは、問屋が許さなかった。
教室に戻る道すがら、「それ」はすごい勢いで上空へと伸びて行った。
目を凝らすと、「それ」はソフトボールのような球だった。
それよりも注目したのは球を投げた人物だった。
『
ある日突然、しかも後天的に「個性」を発現させ、俺と守護者を抜いてただ唯一「お邪魔虫ギミック」を倒した人物。
そして、あの日俺が助けた人物。
超直感が強く訴えてくる。
まるで、彼の内側にオールマイトがいるかのように……
ツナのヒロインは誰?
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笹川京子
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三浦ハル
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凪(クローム髑髏)
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波動ねじれ
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未登場ヒロイン(期待してくれる方)