ほのぼの?No.No ヤンヤンなアイドルたちです() 作:ホロ〜
「今日は本当にみんなありがとー!!!」
LIVEを見てくれたファンの重く、そして激しい声援が鳴り響く。
基本は私、星街すいせいが所属しているホロライブで活動を始める前からアイドルとして生きるために、様々な工夫をしてきた。
こうして多くの人達に見てもらえるようになるまでに長く、そして苦しい道を進んできた。
時にはやめようとも思った。
だけど、そんな苦しい思いに包まれている私を優しく支えてくれたのは勿論、昔から居るファンもそうだが…
「すいちゃん!
今日も本当にすごく!すごーく、良かったよ!」
そう涙を流してライブ会場の裏で目を輝かして近づいてきたのは光ちゃんだった。
「ありがとう光ちゃん。
すいちゃんも成功させれて本当に良かったよ!」
彼女が居てくれたから今の私が居る。
『星街すいせい』という私の存在は光ちゃんが居てくれたから輝けてるんだ。
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時は遡る。
私がまだ個人勢アイドルだった時は、1人であらゆる活動を行っていた。
動画配信、サムネ作成、機材諸々…アイドルとして活動するのにはそれだけ色んなものが必要で、お金も必要だった。
それを手に入れるのにもアイドル活動だけでなく、アルバイトをしてお金を稼いで……その時の私にはただ一進に突き進むだけしかなくて、ただ1人だけでやってきた。
……いや、それは訂正する。
個人勢の時に私の支えになったのはやはり視聴者だった。
リスナーはいつでも輝く私を見てくれる。
アイドルとして何かしらの活動をしたかった私を見てくれているリスナー達はいつもコメントを残してくれて…
『今日は本当に楽しかった!』
『すいちゃんは今日も可愛い〜!!!』
色んな人が見てくれて、歌を歌ったりして他の活動者さんの目にも入って登録者も増えていったりして私の中では人生最大の嬉しさを感じている時期だった。
そんな中でずっと私が最初期から活動していた時から私にいつもコメントを送ってくれる子がいた。
HiKaRi
『すいちゃん今日もお疲れ様!
今日も配信に間に合って良かったぁ〜!』
『今日も配信ありがとう!
すいちゃんの歌枠聴けてほんとに良かったよぉ!』
『すいちゃんに出会えて本当に良かったよぉ!
こんな全身に刻み込まれるような歌を聞いたの初めて!』
『HiKaRi』というアカウント名の人からのコメントやTw○tterでのメールは毎日、私へと送ってくれて自分のことを話してくれたり友達のように接してくれた子で、私もメールでのやり取りではあったけど楽しく色んな話ができた。
私はこうしてずっと見てくれる視聴者を持てて本当に良かったと思えた。こういう人たちを大切にしていこうと……
でもやはり個人でやるには限界を感じ所があった。
色んな人に見てもらって登録者も1万人と増えてきたところから自分の中で限界を感じてきたんだ。
『星街すいせい』としてアイドルをするにはやはりアイドル事務所に入る必要がある。
金銭面も機材面も含めて、いま行っているアイドル活動以上のこともしていきたい。
オリジナルソングを出して、いずれはライブもしてみたい。
そうとなると事務所の力が必要になってくる。
だから私はその時からアイドル事務所でアイドル募集をしているところを駆け回った。
事務所での面接を行う際に、私にとってどうしても必要なものがあった。
それは『星街すいせい』として活動していくこと…
当時のアイドル事務所には名前を変えたりすることもある。
だけど私は素性を変えることなく、星街すいせいとして輝いていきたい…そう思っていた。
だけど事務所側はそれを受け入れることができずに私は落とされることが多かった。
どこの事務所も落ちてしまって、最後に応募したのがこの『ホロライブ』だった。
面接の受け答えをしていって、私の意見も交えて答えていって面接を終えた後のことはあまり覚えていなかった。
「はぁ……ダメかなぁ」
諦めきれない自分ではあったが、どこかでもうダメなんじゃないかとそう感じるようにもなっていた
事務所を出ようとした時、別室から声が聞こえてきた。
『お願いします!星街すいせいさんを入れてあげれないでしょうか?』
そんな声が部屋の中から聞こえてきた。
盗み聞きをするつもりはなかったが、それでも私のことを押してくれる人が1人でも居たのだと思うと嬉しくて、ついその会話を聞いてしまった
『だが……条件を受け入れてもらわないとこちらとしてもねぇ……』
『星街すいせいさんは……すいちゃんだからこそ輝くんです。他のどんなモノでもない。彼女だからこそ!』
「……っ!?」
『きっと彼女はホロライブにとって、すごく大きな存在になります。
私は彼女の歌声を聞いて、心を動かされました。……ここで取り逃すのは会社としてもいつか絶対後悔することになります。』
それだけ中で話している私を知る女性は面接官へと一心にお願いしていた。
『だが………』
『いいんじゃないかな』
『谷郷社長…』
『光ちゃんがそこまで言うんだ。きっとそれだけなにかを彼女に見たんだろう。
まだここで即刻、入れられるという判断をできる訳じゃないけど頭に入れて考慮しておこう。
光ちゃん、また星街すいせいさんのことについて詳しく聞いてもいいかな?』
『……はい!お願いします!!!』
『うん。ということで今回の面接はこれくらいにしよう。また会議の続きは明日にするから今日はみんなお疲れ様。』
そう聞こえてきた部屋から出てくる様子を見て私は急いでその部屋から離れた。
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「はぁ……すいちゃん……」
私、光は個人勢の時からすいちゃんを陰ながら応援していた。
そんなすいちゃんがまさかホロライブに応募をしてきた時には驚かされた。
勿論、配信でもすいちゃんは1人の力ではどうにもならないことを話していた時もあったからいつかは事務所所属のアイドルになるだろうと……
「推薦してみたはいいけど……社長、合格にしてくれないかなぁ…」
そんな仕事終わりに会社の入口を出て帰宅しようとしてると…
「あの……」
「はい?どうかされました……す、すいせいさん!?」
私の後ろから声を掛けてくれたのは誰でもない、さっき対面したすいちゃんだった。
面接官としての私はもう居らず、突然話しかけられたことで落ち着きを保てずにいた
「あ、あのわわ、わた……わたひなんかになんののの、のよう……ですか」
「すこし落ち着いて。
聞きたいことがあるの………なんであんなに私のこと推薦してくれたの?」
「え?
も、もしかして聞かれてた!?」
「あんなに声大きかったら聞こえてくるよ」
そんなに私、声大きかったんだ……
「なんであんなに私のこと推薦してくれたの?」
その声色は真剣ですいちゃんの瞳はただ一点に私を見つめていた。
「……っ、実は私、すいちゃんのファンなんです。」
「えっ……」
「陰ながら応援してて、すいちゃんがアイドルとして頑張ってるところも限界を感じているところを配信で言ってくれたから、このホロライブに応募してくれた時にはすごく嬉しかったです。言うなれば依怙贔屓ってやつですね…えへへ……」
「……っ……」
「でも、私はすいちゃん自身がどこまでもステージで輝く姿を絶対見れると信じています。
だってあんなにも、あんなにも歌が綺麗で素敵だって感じたんですから」
そう、私がすいちゃんの歌う姿を見て、どこまでも透き通る綺麗な歌声とまたそれとは違う激しく感情を動かす激動の音色は私の心に、全身に星街すいせいという存在を確実に刻み込んだのだ。
「審査結果は私にも分かりません……。その……もし、もし!受かっていなかったとしてもすいちゃんの力になれることがあるなら私なんでもします!だから、……無理は言いませんがまだ諦めないでください……っ!!」
私はそう言って頭を下げる。
「ちょっ、別に頭なんて下げなくていいよ……人目もあるし」
「あっ…あはは、そうでした。
ずっとすいちゃんに出会って歌を聞いて、全身に刻み込まれるような声で歌っていたのは本当に私にとって最高の出会いだった。もしこのホロライブに入って活動出来たらってすごく考えてました。まだそれが実現出来るかは分からないですけど……私はそれでもすいちゃんが好きだから。これからも絶対に、更に輝くすいちゃんを見たいんです。」
そう私はすいちゃんに本心を語る。
「………もしかして貴方『HiKaRi』?」
「え!?な、なんでわかったんですか!?」
「ふっ……だって、それと同じこと私に言ってくれたんだもん。忘れるわけがないよ」
「な、なんかこうして本人の前で言うのは恥ずかしいなぁ/////」
「……本当は諦めるつもりだった。ここが落ちてたら……でも」
「……っ……」
「もう少し、諦めるのは早いかなって思っちゃったよ」
「じゃあ…!」
「そうだね。
それにまだ落ちてるなんて私にも分からないんでしね」
「……良かったよぉ……まだすいちゃんの歌を聴けるぅ」
「そうだ。
せっかくだしメアド交換しない?」
「え!?いいんですか!?」
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それが本格的な彼女、光との出会いだった。
面接から数日後に合否通知が届くことを知らされ、それまではいつも通りの活動を行っていた。
ただそれまでとは違ったことは光と出会ったこと。
配信をする時や機材になにかしら問題が生じた時などは彼女がサポートしてくれたり、通話でなんてない変哲な話をしたり、暇な時はゲームを一緒にしたりと彼女との繋がりの時間が増えた。
そして…
「届いた……」
カバー株式会社からのメールが届いていた。
私はそれを開き、メールの内容を読む。
「ごう……かく……」
すごく嬉しかった。
だけど、嬉しさよりも私は駆け出していた。
「ごめんお姉ちゃん!ちょっと出てくる!」
「どこ行くの〜?」
「友達のとこ!」
私が出ていこうと家の扉を開けたところで…
「はぁ……はぁ……すいちゃん!」
「光ちゃん……」
息を切らして扉の前に立っていた光ちゃんが居た。
メールにはホロライブ事務所内の音楽レーベル イノナカミュージックに所属してもらう形で採用とのことだった。
そのことはきっと彼女も知っていてここまで来てくれたのだろう。
「あれ〜?光ちゃんじゃん!」
「姉街ちゃん…っ……すいちゃん!」
「うん!」
「やったねぇ!!」
光ちゃんはそう言って私に抱きついてくれた。
同じように採用を喜んでくれて、一度は落ちた。
2度目もダメだと思ったけど…光ちゃんや視聴者が居てくれたから私はこうしてまだ活動もできてるんだ。
まだ諦める訳にはいかない。
もっと、もっとここから大きくなっていかなくちゃいけないんだ。
きっと、君という輝きが私を見つけてくれなかったら私は、星街すいせいは死ん
「ちょっ、ちょっ…とりあえず玄関前で抱きつきあうのは近所さんにも見られちゃうよ?」
「そ、そうだったね////」
「とりあえず……うちに入ろっか♪」
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それから私はお姉ちゃんにも伝えて採用されたことを喜んでくれた。
また加入ということから事務所の方でどういう方針で活動していくかなどを決めていくことや、マネージャーとの対面もあった。
「(そういや光ちゃんもホロライブで働いてるんだったよね。詳しいことは聞いてないけど……会えるかな?)」
マネージャーとの対面の時も…
「それじゃあよろしくね」
「はい!社長」
「え?」
待っていた。
部屋の外から聞こえてくる声は聞き慣れた声で扉を開いた先に居たのは…
「私がこれから星街すいせいさんのマネージャーになりました。光です
よろしくお願いしますね」
「え〜!?光ちゃんマネージャーだったの!?」
「えへへぇ〜。そうなんだよォ
谷郷社長がすいちゃんのマネージャーにもしてくれてね。よく知ってるだろうからって」
初めての人との対面で緊張してたけどこの時は光ちゃんとの再びの対面で緊張が解けたんだよね。
まさかこうして社内ですぐに会えるとは思ってなかったから
それからの彼女との会話は意外とスムーズに行った。
私のやりたいこと、そしてイノナカミュージックとしてやっていくことなどをある程度話し合ったり、オリジナルソングのことやライブのことなどを話したりと私が個人でしていた時とはまた別でこれから先の未来の計画に高揚感を抑えられなかった。
「あ、そうだ。
イノナカミュージックにはもう1人加入してる子が居てね。その子とも一緒に活動してほしいの。Azkiちゃん入ってきて〜!」
そう言い、外で待っていたのだろう子が光ちゃんの声で扉を開けて入ってくる。
「ど、どうも!あ…Azkiでしゅ!あ……」
「ゆっくりぃ。ゆっくりでいいよぉ〜」
「はい……Azkiです!同じイノナカミュージックのメンバーとしてこれからよろしくお願いします!」
そう私に話しかけてくれている彼女が同じイノナカミュージックに加入したメンバーのAzkiちゃんだった。
それから色んな出会いがあって、個人活動していた時からの視聴者も事務所に入ったことを喜んでくれたり、オリジナルソングを出したりといままで以上に気合を入れて活動をしていき……ホロライブにも馴染めてきたんだ。
光ちゃんともマネージャーとして、友人としても接してくれて色んなことをしてきた。
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ライブの未だ鳴り止まない歓声を背後に私は光ちゃんを見つめる。
「ありがとね光ちゃん」
「え、どうしたのすいちゃん?」
君と出会わなかったら私は輝けなかった。
君と出会ったから色んな出会いが生まれた。
君と出会ったから今の気持ちがある。
君という”光”が私を大きなものに変えて、照らしてくれたんだよ
だから私はいつか君のためにもっと、もっと大きくなるから見ててね……
「ん?ただの感謝だよ〜。
………これからもずっと一緒に居てね」
「勿論だよ!」
”光”に照らされて輝く”星”は未だ輝きを失わない
ヤンデレ成分まったくないがもう少し待ってくれ…。
あとちょっとしたら盛モリに書く(と思う!)
何気に今回は姉街とAzkiちゃんの初登場です。姉街とはすいちゃんと知り合ってから友人になったりしてます(いずれ過去話以外でも出してみたいとか思ったりしてます)
それとUA45000超えありがとうございます。
ほんとモチベない間に色んな人に読んでもらったりしてありがたい限りです。今後も書いていくので是非、こんな駄文ですが見てってください
良ければ最後のアンケートにも協力してもらえたらなぁ〜!と思ってます!6期生が多かったので次はその中から1人書こうと思います