垢BANされたらVとピース 作:TEAM-POCO/CHIN
出来は……おぉん……
「まあ味を占めたわけよ」
新潟の米:開幕一言からなんやねん
パクチーのローマ:なるほど、君も何かにのまれたか
ゆんゆん:もっと味を占めろ
レイップ・マン:味を占めた男達(ホモ)の闘い(パンツレスリング)
(ピュー)ジャガーマン:女の子やぞ
セクハラガイコツ:パンツ見せて貰ってもよろしいでしょうか
十銭πヤーマン:しょうがねぇなぁ(悟空)見たけりゃ見せてやるよ(嬉しいダルルォ?)
「申し訳ないが開幕早々にコメント欄をハッテン場にするのはNG……ってことではいこんBAN茶。ワシじゃよ。」
初回生配信からちょうど一週間。土曜日の時刻午後8時。俺はまたもや生配信を始めていた。
「前回の生が予想以上に伸びたし楽しかったからね、今宵もやっていこうぞ」
前回の配信の最大同時接続数はなんと24人。新人個人Vの生配信でこれは中々の快挙なわけで必然的に俺も舞い上がり、調子に乗ってまたやり始めたってわけだ。
そして今日の配信では前回配信後半で雑談の背景としてやっていたゲームをやっていく。プレイ時間は一時間を予定。
そんなに時間があるわけではないので視聴者とのちょっとした応答もほどほどにさっそくキーボードに手をのせる。
「ってことではい今日はTwitterで告知した通りにダクソ3やりま~す。みんな踊れー!」
パクチーのローマ:Ooh! Majestic!
指紋菌:ほう…久しいな
十銭πヤーマン:いいぞ~これ
夜道灯:こんBAN茶^~
「ファッ!?」
ホモ・サーッ!・ピエン・スゥゥ:ファッ!?
レイップ・マン:!?
十銭πヤーマン:ファッ!?
パクチーのローマ:灯ちゃん!?
「スゥゥー……」
突然の邂逅。驚きのあまり言葉が出てこない。これは夢か幻か……コメント欄にとんでもない人が現れた。
俺が初期から推しているVtuberの一人で、よくファンアートのモデルにしている人物でもある。
そんな大物が新人で個人でクソ動画しか上げてないような輩の生配信に来るなんて……
コメント欄もそんな人物の登場に沸き上がり、マガジンマークによって加速している。
「うぁ、えぇ……」
ロバロバ:まだ固まってて草
ゆんゆん:しゃーない
指紋菌:灯ちゃんもよう見とる
十銭πヤーマン:おったまげー!
「あ、あーどうもです! えぇと……こんな肥溜mじゃなくてこんなところにわざわざご足労いただきありがとうございます。いつも配信楽しく見させてもらってまあす! ありがとうございましゅ! へ、へへへ……」
新潟の米:すっげー早口
漂白剤吐いた^~EX:肥溜めは草
レイップ・マン:こ ん な と こ ろ
ゆんゆん:『ましゅ!』かわいい『へへへ』きもい
夜道灯:いつもファンアートありがとう! BANちゃん先生のTwitter見てたら生配信してたから来ちゃった!
もはや自分が何を言ってるのかもよくわからない。ただただ勢いだけで何かを口から垂れ流していた。
というかファンアートちゃんと見てもらえてたウレシ……ウレシ……
「うおあ!」
パンパンと頬を両手で叩くことで脳内から混乱や焦りを追い出す。フリーズ解除。深呼吸をして精神統一。心をリセットするのだ。
「やべぇ……!」
落ち着いたと思ったがそんなことはなかったぜ。
平常心を取り戻し配信画面に目をやったところ夜道さんの影響か同接数15前後だったのが36近くまで跳ね上がっていた。
すっげー見られてる。はっきりわかんだね。平常心? まあ、いいやつだったよ。
「うおあダクソォッ!」
漂白剤吐いた^~EX:大先輩の登場に荒ぶっておられる……鎮めてさしあげろ
馬ヘッド:静まれ!静まりたまえ!
ASSパラガス:落ち着けぇ!
ロバロバ:お、落ち着けナナシノ
夜に負ける:初見です
ダークナイト:アカリン米から
灯台:me too 初見です
「あ、初見さんいらっしゃい。来てくれてありがとう」
ロバロバ:うわぁ! いきなり落ち着くなぁ!
レイップ・マン:テンションを前後前後左右左右に振るな
ゆんゆん:誰?
指紋菌:こんなに綺麗なのBANちゃんじゃない
馬ヘッド:返して
漂白剤吐いた^~EX:猫を被るな
「はぁ~? 私は最初から清楚だがぁ~? 夜道さんと初見さんに誤解を与えないでくれよな~?」
そう、俺は清楚の塊。下ネタや例のアレ要素なんて微塵もなかったんや。だから“ダウト”とか“ホモは嘘つき”とかコメント欄に書き込むんじゃあない!
「まあ視聴者の戯言はさておき……気を取り直してダクソやってくわけだが、今日は! 今日はね、視聴者さんとpvpしようと思っていてね」
パクチーのローマ:あなたも血にのまれましたか!
首領のパッチ:だったら、やってやるぜ。殺してやるぞ死に腐れ!
ファンキーカーク部:闇霊『中指のカーク』に侵入されました!
十銭πヤーマン:いいぞ~これ
緋色:お前を殺す
夜道灯:頑張れー!(≧▽≦)
「早く私を殺しにいらっしゃい! 夜道たその応援を受けた私は一筋縄ではいかぬぞ」
セーブデータを選び、さっそく合言葉と場所の指定を行う。そして次に今回の企画ルールを視聴者へ開示した。
ルールは単純。最初に俺が視聴者の世界へ闇霊として侵入し、そのあとは交互に侵入したりされたりを繰り返す。俺か視聴者サイドのどちらかが先に5勝したら試合終了。このときもし俺が負ければ視聴者から指定された罰ゲームを無理のない範囲で一つ遂行する。これだけだ。
「てことでさっそくお邪魔するわよ~」
いざ行かん! と意気込みさっそく相手の世界へ侵入する。
俺は基本的に軽量武器でガンガン責め、同時にパリィやバクスタを狙ってサブに設定してる大型武器で一撃必殺するスタイルで対人戦に臨む。
さてさてお相手はどんな──
ファンキーカーク部:あらいらっしゃい!
マック・ポテトット:来やがれツラ見せろ。出て来い、チェーンガンが待ってるぜ
ルマンドー:来いよBAN茶。武器なんか捨てて、かかってこい
ロリータ姫:おお、BANよ!よくぞ来た!褒美に死をやろう!
「は? Fuck!(直球)」
ロバロバ:こwれwはw酷wいw
ダークナイト:草
パクチーのローマ:悪夢は巡り、そして終わらないものだろう!
首領のパッチ:哀れだよ。炎に向かう蛾のようだ
ホモ・サーッ!・ピエン・スゥゥ:3人に勝てるわけないだろ!!
十銭πヤーマン:4人なんだよなぁ……
侵入した先にて俺を出迎えたのはジェスチャーでこちらを煽りまくるトゲの騎士4人組。武器を持たないところを見るに……
「KIRK FAN CLUBやないかい! 畜生めぇーツ!」
トゲの鎧。回避のローリングをした際に敵に触れると微量のダメージを与える効果を持つ装備だが、それを着込んだ輩が4人もいる。つまりこれは……
これはだめかもわからんね。開幕早々悪運が過ぎる。
だが──
夜道灯:BANちゃん先生ならできるよ!(; ・`д・´)
「あ、あぁ! 夜道ちゃんが私にもっと輝けと囁いている……うおおぁぁおぁ!? 馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!!(天下無双)野郎オブクラッシャァァァァッッッ!!!」
俺には推しの応援がついている。つまり今の俺は無敵だ! ここで負けるわけにはいかぬ!
「いざ、尋常に勝負──
――このあと滅茶苦茶蹂躙された。数の暴力には勝てなかったよ……