「銀牙」
―光あるところ漆黒の闇あり
古の時代より人類は闇を恐れた
しかし
暗黒を断ち切る騎士の剣によって
人類は希望の光を得たのだ―
冴島邸
鋼牙の目の前には絶狼と名乗る青年の破邪の剣が有った。
「西の番犬所の管轄の魔戒騎士が一人、間違いなく此方に来ているようです」
「それがあいつか」「おそらく、ですが...?」「なんだ?」
ゴンザは魔戒騎士の系譜が記された書物で零の事を調べただが
「どの魔戒騎士の系譜にもその様な年恰好の男は記載されておりません」破邪の剣を置いて考える鋼牙、ゴンザは書物を閉じ部屋を出ようとする
「ゴンザ」「はい」「闇の書の文献は手に入ったか?」「手配はしていますが。まだ...」
「そうか」「やはりはやて様のリンカーコアを浄化させてあげようとお考えなのですね。
斬るには忍びないと、しかしリンカーコアの浄化は不可能に近いです」「いいから発注を急げ!」鋼牙の怒鳴り声が響く「...はい」ゴンザはお辞儀をして部屋を出た。
零は今浄化の作業をしていた。零は魔戒剣でオブジェの影から邪気を出す邪気を斬って
浄化の作業は完了する。「このオブジェから発していた邪気は消失したわ、でもいいの?」
「ゲートになりそうな陰我を封印していくのも魔戒騎士の昼間の仕事だろ」
「でもそれはあなたじゃなくてこの街いる魔戒騎士のする事でしょ?」「奴の仕事を楽にしてやってんだよ」「怒らせるしか効果ないと思うけど」魔導輪のシルヴァは呆れ気味に言った。零は次のオブジェに向かった。
一方、鋼牙は
「おかしい?」「どうした」ザルバの声に鋼牙は歩みを止める。「邪気が作り出すエレメントの気配が突然消えた」鋼牙はオブジェに向かった。鋼牙が着いたオブジェを調査する
ザルバから光が出され光が収まると「鋼牙誰かが先に封印した様だ」「見当はついてる」
鋼牙はもう犯人が誰なのか分かっていた。この前突然現れた魔戒騎士、零の事だ
鋼牙は次のオブジェへと向かった。
その頃。零は鋼牙が着く前に次々とオブジェを封印していった。でもその無理がたたって急激に体力を消耗させた。零は橋の柱に体を預け息を切らした。「一気にパワーを消費しすぎよ今日はココまでにしたら」「ご忠告サンキュー......ちょいエネルギー充填すっか」
ココは海鳴図書館の近くのケーキ屋ココではやてはたまに借りた本を読みながらケーキを食べている。今日もその帰りだった。ふとオープンテラスを見ると黒いコートを着た青年が見えた、(あの人...)ホラーに襲われた時、鋼牙と一緒にホラーを倒した魔戒騎士
気になったはやては店員にオープンテラスに移動すると言ってオープンテラスに行った。
「やっぱりや」「君は...ふーんココの近くなんだ。えっと」「はやて、八神はやてや」
「へーはやてちゃんか」零は店員を呼ぶメニューのページを開き注文をした。
「えっとチョコレートケーキにショートケーキモンブランあとはライチのフランボワーズ...」次々とメニューの品を言う零。店員は急いでメモをとる。持ってきた大量の零は嬉しそうに頬張る
(桁違いの甘党君?)はやてが唖然としていたがふと零の頬が切り傷が有った。はやて荷物の中から絆創膏を出して零の頬につけた。「うん。結構男前やな」「この指輪はまだしてたんだ」零ははやての手を握り指輪を見るはやては手を解いた。「なんであいつといる?」
「あいつって?冴島鋼牙の事?」「もしかして好きなの?」「そんなのあるわけないやろ!やめてな。ほな先に帰ります」
はやては店を出て零は椅子にもたれ掛った。「ゼロ。」シルヴァが話しかけてきた。「分かってるよ」「彼女は闇の書の主」「その様だ」「ならば、狩るのが貴方の使命」シルヴァの言葉に零は貼られた絆創膏に触れ拳を固める。
はやてがケーキ屋を出た帰り道の事だった。零は待ち伏せをしておりコートから二本の魔戒剣を出して近ずいてきた。その時鋼牙があらわれた。零と鋼牙は睨みあい零は笑みを浮かべその場を去った。
冴島邸
冴島邸に電話の音が鳴り響く。
「はい。冴島でございます、あぁ鋼牙様。え?!はやて様を...はい只今伺います」
ゴンザは電話を切って帽子を被り出かけた。
潰れたレストラン
そのレストランの2階に続く階段を上っていく人が居た白いコートを着た少年冴島鋼牙
その足跡に気が付いたのかソファで寝ていた、零が目を覚ます。
「あんまり、待たせるなよ眠くなっちゃってさ。寝たちゃっただろ」
体を伸ばし零は立ち上がって鋼牙と向かい合う。
「何が目的だ」「気になるか」へらへらと答える零に鋼牙は一瞬眉をひそめる。
「はやてには手を出すな」「おぅと!やっぱりあの子に惚れてるの」茶化すように零は鋼牙に笑い顔を向ける。だがすぐに冷淡な顔に変わる。
「なぜあの女を殺さない」鋼牙は一歩近ずいて「お前には関係ない」「闇の書の主がどんな最後を向かえるかお前知ってるだろ。世界を破壊しその破壊から陰我を生み最後に主は【死ぬ】それを分かっていながら、なぜ斬らない【魔戒騎士】失格だぜ」
「もう一度言う貴様には関係のない事だ」「お前まさか、闇の書の主はホラーにとって最高の食い物になる。あの女を囮に餌にしてるって事か」鋼牙は何も言わず立ち去ろうとした。
でも零の言葉に足が止まる。「【牙狼】の称号が聞いて呆れるな。」零は鋼牙の後ろに来て
鋼牙の身長に合わせる様に耳元でこう言った「そんなんじゃあ...『親子揃って』ろくなくたばり方しねえぞ」鋼牙の目は一瞬見開き零に殴り掛かるがかわされる。でもすぐに柱に叩きつける。その隙に鋼牙は殴り掛かろうとするが零に避けられてしまう。
「本当に黄金騎士なのもっと本気出してよ!」零は反撃とばかりに鋼牙に攻撃を仕掛ける
二人の攻防は続き実力は二人ともほぼ互角。
鋼牙はコートから鞘に入った魔戒剣を出しすぐさま剣を抜き零の首元に向ける。
零は鼻で笑う「先に剣を抜くとはな『掟』の一線を越える気か?」零のまた鼻で笑った態度に鋼牙は少年とは思えない鋭い殺気を出す、「魔戒騎士の血はこの俺で途絶えていい!!」鋼牙は剣を振り零も自分の2本の魔戒剣で防ぎ彼らは外へ出た
彼らは外に出てから夕方と夜の間ずっと斬りあっていた。二人の動きが止まりあと数ミリで剣が届く距離にあった。その時二人の魔導輪がホラーの気配を感じ取った。
「鋼牙、ホラーの気配だ」「ゼロ、上よ」鋼牙たちはビルの上のジャンプしホラーを
追う。でもまだ戦いを続けていた。先に屋上に上がったのは零だった。ホラーは零に襲い掛かる零も特攻した。だが鋼牙が剣をブーメランの様に投げ零の邪魔をする
鋼牙は最初にホラーに一太刀あびせる。ホラーは二人を持ち上げ空を飛んだ。ホラーの飛んだ先は海鳴でも有名な二本の向かい合った高層ビル。鋼牙はホラーから離れ鎧を召喚した。黄金騎士、牙狼に変わった。それを見た零も高くジャンプし自分の鎧を召喚した
二人の鎧を召喚した魔戒騎士は同時にホラーを倒した。
零の召喚した銀色の鎧は彼を『絶狼』へと変えた。
「貴様...」「どうする?あと90秒遊べるぜ」二人はビルの屋上から飛び下り激しい戦いをした。ビルの窓ガラスを破壊しそれに助走を加え剣を交える。
絶狼は銀狼剣を逆さに持ち牙狼をビルに押さえつける。牙狼は反撃をしようとしたが
絶狼は反撃を防ぎ牙狼を落す。でも牙狼はバランスを立て直す、その隙を狙い絶狼は刃を向ける。牙狼の手は剣を掴む「ぐわっ!」絶狼を蹴り一旦離れ、剣に火花が散る。
「オラ!」絶狼は牙狼を蹴り止めを刺そうとする、だが牙狼はビルを刺し自分の落下のスピードを止める。完全にバランスを失った絶狼に牙狼は「うっぉぉぉぉぉおお!」ビルをを斬りながら突撃をした、絶狼はビルから飛ばされた。「ぐわーー!」鎧の制限時間が近ずいてきた為、落ちながら二人は鎧を解除し着地する。鎧の召喚それに高層ビルからの落下しながらの戦闘に二人の精神と体力は限界だった、零も鋼牙も立ち上がれずにいた。
鋼牙が顔を下げた時に零は逃走。鋼牙は立ち上がり辺りを見るがどこにも零の姿は無かった。
冴島邸
ボロボロになって鋼牙は屋敷に帰ってきた。ドアを開けた瞬間、鋼牙は倒れた。
「こ、鋼牙様、鋼牙様」ゴンザが近ずき肩を貸す。「あいつは」「もう。お休みになっておられます」ゴンザの言葉を聞いた鋼牙は安心した顔をして足を引きずって、はやての部屋に行った。はやての部屋のドアを少し開け鋼牙ははやての眠った顔を見て安心してドアを閉めた。
零は走った後壁に体を預け座る。「強いわ。彼、流石にあの歳で牙狼の称号を継承するわけだわ」零は悔しそう立ち上がり壁を殴る。「......うあ―――!」
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