ウルトラマンゼロの使い魔   作:焼き鮭

101 / 147
第九十四話「誰かが作ってしまった怪獣」

ウルトラマンゼロの使い魔

第九十四話「誰かが作ってしまった怪獣」

工作怪獣ガゼラ 登場

 

 

 

 ……今日も今日とて俺はルイズとキュルケのミスコンに向けての特訓につき合わされるために、朝早くから二人に学校まで連行された。

 今日は自己アピールの文章を作成するのだという。それに使うためのアピールポイントを二人は俺に聞いてきたのだが……キュルケの方はいいとして、ルイズの方はこれといって思い浮かばなかった。スタイルは完全に幼児体型だし、性格だってキツイし。顔立ちはなかなかだから、審査中は黙っているようにとでも助言しようかな。でもそれ言ったら手を上げてきそうだしなぁ。

 結局、朝から考え出して帰りのホームルームの時間になっても、ルイズの長所は出てこなかった。それに怒ったルイズに半ば命令されて、放課後もルイズの自己アピール文を一緒に考えることになってしまった。キュルケはこれに不満そうだったが、あいつもタバサに手伝ってもらっているし、これでおあいこってところだろう。俺とタバサじゃ頭の出来が全然違うんだけどさ……。

 そんなこんなで、俺とルイズは今、図書室に来ていた。

 

「……あのさ、ルイズ」

 図書室でルイズと向かい合うと、俺は一番にあることを告げた。

「な、何? 改まった顔して」

「俺、お前のいいところ考えろって言われたけどさ。……実は、お前のことよく知らないんだ。こないだ転校してきたばっかだし」

 そうなのだ。これがルイズの長所がなかなか思い浮かばない、一番の理由。キュルケはつき合い長い(はずだ)からさっと出てくるけど、ルイズは出会ってからまだ日が浅いし、ほとんどのことを知らない。だからいきなりいいところを言え、と言われても困ってしまうのだ。

 それを指摘すると、ルイズははっとした顔になった。

「そ、そういえばそうだったわね。何だか、昔から知ってるような気分になってたけど」

「あれ、お前も? 俺もさ、ルイズとはもう何ヶ月も一緒にいたような気になってるんだよな」

 ……さっき「日が浅い」と言ったし、実際その通りなのだが、俺自身としてはルイズに異様なくらいの親しみを覚えている。それこそ、長い時間をともに過ごしたかのような……。何故こんな気分を感じるのかは自分でもよく分からない。おまけにルイズも似たようなものだと今分かった。

 もしかして俺たち、前世で会ったことがあるとか? ……なんて、そんなロマンチックなの、俺には似合わないかな。

 しばしの間、変に沈黙して見つめ合う俺たち。けど俺がその空気に気恥ずかしさを感じて、慌てるように話を切り換えた。

「そ、そういうことだから! 先に、お前のことを教えてもらいたいな。まずは、そうだな……お前って何で転校してきたんだ?」

 俺の質問に回答するルイズ。

「よくある話だけど、父の仕事の都合よ」

「あ、そう言ってたな。えーっと、お父さんの仕事は……」

「忘れたのなら素直に言いなさいよ。……外交官よ」

「ごめんなさい。でも、外交官ってことは、ルイズは海外で育ったのか?」

「一応ね。転校も何回かしてるし」

 そうだったのか。転校は今回が初めてじゃないと……。つまりルイズは、世界規模の転勤族ってところなのだろうか。

「ふーん。じゃあ英語はペラペラ?」

「……生活に支障がないくらい」

「なーんだ。ペラペラならいいアピールポイントになるのに」

 何気なく言うと、ルイズは思ったよりも機嫌を損ねたようだった。

「わ、悪かったわね! それでも多分、あんたよりはまともにしゃべれるんだから!」

「そりゃ、俺、生まれも育ちも日本だしな」

 そもそも英語ペラペラな日本人なんて、海外で活躍しているような人でもない限りはそうそういないだろう。

「んー。他に何かないの? 自慢になるような趣味とか」

「趣味は編み物よ」

「あ、編み物ですか」

 何故だろう……。ルイズが編み物上手ってイメージが全然湧いてこない。まぁ、コスプレの衣装作りが趣味とか言われるよりはマシだけど。

「趣味とは別に特技ってないの? 料理が得意とか」

 特技のことを聞くと、ルイズはやや憮然として答えた。

「……ないわ」

「ないのかよッ!」

 やっぱり編み物は上手じゃないんだな……。

 しかし、これは困ったぞ。特技がないんじゃ、アピールすることがないじゃないか。

 ……いや、逆に考えてみよう。何か一つの要素を大々的に取り上げるんじゃなくて、そのままのルイズの姿をアピールするというのは? 元々の素材はいいのだから、変に飾らない方がむしろ効果的かも。

「そうだよ。ありのままのお前を出す、それが一番のアピールになるんじゃないかな」

「そのままの……わたし?」

 俺のひと言に、ルイズは若干呆気にとられたようにつぶやいた。

「うん。いつも通りの、ありのままのお前を出していくのが一番自然だよ」

「け、けど……それでキュルケに勝てるの?」

 不安そうにルイズは聞き返した。いつも強気なようでいて、いざという場面では弱気な顔を見せるんだな。

「勝てるかどうかは分かんないけど、小手先の技なんてすぐにバレるのが関の山だろうし。そうなった時の悪印象を考えれば、最初から素直にこういう時は真っ向勝負が正しいんじゃないか?」

 ゼロだって言っていた。小手先の技に頼る奴は所詮半人前だ。心とか精神とか、もっと大きな部分を拠りどころにするのが、戦いの第一歩だ。

 ……言ってたよな? はっきりとした記憶はないけれど……それらしいことは言っていたはずだ。こうして俺の心に刻まれているのだから、それだけは確かだよ、きっと。

「真っ向勝負……」

「キュルケは昔からのライバルなんだろ? だったら、余計に自然なお前の姿で勝つのが一番じゃないか?」

 俺の言葉をルイズはしばし鑑みてから、答えた。

「……そうね、確かにそうだわ。サ、サイトのくせに、いいこと言うじゃない」

「サイトのくせにって何だよ。俺が推薦者らしくサポートしてやったってのに」

 全く、こういう無駄に強がりなところが玉に瑕だよな、ホント。素直にお礼を言えないものかね。

「わ、分かってるわよ! だから、す、少しくらいは感謝の気持ち、持ってあげないこともないんだから!」

「はいはい、ありがとうございますっと。んじゃ、これで自己アピールの方向は決まり! 後は当日、どういうことをやるか決めようぜ」

「う、うん」

 何はともあれ、自己アピールのおおまかなところが決定したので、細かいところを詰めようとする俺たち。だが、その時に……。

「ん?」

 ふと窓の向こうの背景で動くものの気配を感じ、そっちに目を配らせたら……緑色の火の玉がフヨフヨと浮いているのが見えた。

 な、何だあれ? というか、図書室の窓の外に変なものが見えるというこのシチュエーション……すごく覚えがあるぞ。そう、最初にミスコンのアイディアを、タバサからもらったのはこの図書室……あの時は外に円盤が見えて、怪獣アブドラールスが出現したのだった。

 その時と似通っている今の状況……まさか!?

 緑色の火の玉が街の中に降りていって、建物の陰に入って見えなくなると……直後にそこから巨大怪獣がぬっと姿を現した!

「ギャアアオウ!」

 な、何だ、あの変てこな見た目の怪獣は……!? 全身は青い粘土質で、右腕は関節の曲がらないでかい握り拳がブンブンと振り回されており、左手は洗濯バサミ? 口の中には百円ライターが収まっていて、胸には古めかしいラジオの部品が張りついている。怪獣というか……まんま子供が作ったような怪獣の玩具がそのまま巨大化したようなのが、動いて暴れている!

 端末から引っ張ったデータによると……本当に玩具の怪獣が本物に変貌した怪獣ガゼラ! そんな冗談のような怪獣もいるのかよ!

「ギャアアオウ!」

 ナリは冗談のようだが、火を噴いて暴れる姿は本物の怪獣だ! これはまずいぞ!

「サ、サイト! 怪獣が現れたわ!」

「ああ!」

 叫ぶルイズ。言われなくとも分かっている。俺はウルトラマンゼロとなって怪獣に立ち向かわないと……。

「頑張ってね、サイト!」

「ああ! ……えッ!?」

 つい自然に返事してしまったが……えぇ!? 俺、今ルイズに何て言われた!?

 が、「頑張ってね」? それってつまり、俺に怪獣と戦ってこいと!? いや、まさか、ルイズは俺がゼロだと知っているのか……? だからそんなことを言ったのか!? でも、どうしてルイズがそのことを知っているんだ……!? バレる場面なんてなかったはずだぞ……?

「おいルイズ、今のどういう意味……?」

「え……?」

 聞き返すと、ルイズは我に返ったように口元を手で隠した。

「や、やだ、わたしったら! 何おかしなこと言ってるのかしら!? 何だか、自然と口から出てきて……」

 どうやらゼロのことを知っている訳ではなかったみたいだ。それならいいんだが、自然と無茶振りが口から出てくるってどういうことなんだ。……とはいえ、俺もごく自然に返事したのだが。

「い、今のは忘れて! わ、わたしは先に避難してるからね!」

 変なことを言ったのが恥ずかしいのか、ルイズはあたふたとした様子で図書室から飛び出していった。ほんと、おかしな奴だな……。でも、これで変身できるようになった。

「よし、行くぜ! デュワッ!」

 周りに誰もいないことを確認してから、ウルトラゼロアイを装着だ! 俺から変身したゼロは窓から図書室より飛び出していき、ガゼラの面前で同等に巨大化する。

『もう好き勝手はさせねぇぜ!』

「ギャアアオウ!」

 これ以上の街への被害を阻止するために、ゼロは正面切ってガゼラに勝負を挑んだ!

『せぇぇぇあッ!』

 まず疾風のようなスピードの正拳突きが入り、そこからキック、チョップといった打撃技を途切れることなく叩き込む。今日のゼロはいつにもまして絶好調だ!

 が、当のガゼラにはさして効いている様子が見られない。それは粘土細工の怪獣だから表情の変化がないからだけでは断じてない!

「ギャアアオウ!」

 ゼロの攻撃を受け切ったガゼラは、右腕のでかい拳を振り回してきた。一撃を受けたゼロが、ボールのように吹っ飛ばされる!

『ぐはぁッ!』

『ゼロ!!』

 想定外の事態だったので、俺は思わずゼロの名を叫んでいた。こいつ、パワーだけはゼロの倍くらいもある! とんでもない!

『ぐッ……何て怪力だ……!』

 あまりのもダメージを食らって、よろめきながら起き上がるゼロ。俺は詳しく調べたガゼラの情報を伝える。

『ゼロ! あいつは、受けた攻撃のエネルギーを吸収して倍の力にしてはね返してしまうんだって!』

『何だって!?』

『胸にある増幅器で、どんなエネルギーも倍にする……玩具の時の設定が再現された能力だって書いてある……!』

 そんな子供が考えたとんでも設定を現実にするなんて、無茶苦茶だろ!? 何てデタラメな怪獣なんだ!

『くッ、てやッ!』

 ゼロはゼロスラッガーを飛ばしてガゼラの身体を貫通しようとしたが、スラッガーは相手の身体に弾き返され、ガゼラは更に力を上げる。スラッガーの物理衝撃まで通用しないのかよ!

『こいつでどうだぁッ!』

 ゼロは続けざまにワイドゼロショットを撃ち込んだ。が、これも効果が見られない!

「ギャアアオウ!」

 それどころか、ガゼラは頭頂部の角と拳から赤い電撃光線を放って反撃してくる!

『うぐあぁぁぁッ!』

 破壊力はワイドゼロショットのそのまま倍だ! ゼロは大きく吹っ飛ばされてしまう。

 本当に、どんな攻撃も倍にして返すなんて……。それじゃあ無敵じゃないか! 倒す手段なんてないじゃないか……!

 一瞬絶望する俺だが、ゼロの方にあきらめの色はなかった。

『落ち着け、才人……! 絶対無敵な奴なんてこの世にいやしねぇぜ。完璧に見えても、どこかしらに穴があるもんだ。そこを突くのさ!』

 ゼロはガゼラの弱点を見つけ出すまで、防戦の構えを取る。

「ギャアアオウ! ギャアアオウ!」

 だがガゼラの攻撃の勢いは激しく、ゼロを瞬く間にボコボコにする……!

『ぐ、ぐぅ……!』

 だ、大丈夫なのか? 弱点を発見するまでに、身体が持つのかよ?

 不安に駆られる俺だったが、その時にガゼラの胸の増幅器が確かにぐらついた!

『あれだ! 胸のパーツがしっかりくっついてないんだ!』

 それを見抜いたゼロの行動は早かった。一旦飛びすさってガゼラから距離を取ると、間髪入れずに高く跳躍! ウルトラゼロキックの構えを取った!

「デェェェェヤッ!」

 飛び蹴りがガゼラの胸部にヒットし、その衝撃で増幅器がガタリと落下した!

「ギャアアオウ……!」

 途端に、ガゼラのそれまでのパワーが嘘だったかのように全身から力が抜けていった。やった! 反撃のチャンスだ!

『おおおおおおッ!』

 これまでの鬱憤を晴らすかのような怒濤の打撃を入れていくゼロ! 後ろ回し蹴りが相手の頭部に炸裂すると、ガゼラはすごい勢いでバタバタ暴れた後にばったりと横倒れになった。

 それから緑色の火の玉が抜け出し、ガゼラの肉体は小さな玩具のサイズに逆戻りした。

「シャッ!」

 ゼロは人魂の方にエメリウムスラッシュを撃ち込んだ。この一撃で人魂は消え去り、ガゼラが二度と巨大化することはなくなった。

 やった! 一時は本気でまずいと思ったが、ゼロの大逆転だ! きっと、前に現れたガゼラも同様の方法で倒されたんだろうな。でも……。

『どうしてあんなに分かりやすい弱点がそのままだったんだろう? 胸の一番重要な部品を取れづらくするように手を加えるくらい、誰でもしそうなものだけど、やってないなんて』

 俺はそのことに疑問を感じた。ガゼラの最大の武器でもあり一番の弱点でもあるラジオの部品に手を加えられた跡がないなんて、ガゼラをけしかけてきた奴はどういう考えだったのか。そもそも、ガゼラはどのようにして再び出現したのか。

『さぁ……。今からじゃ、それはもう分からねぇな……』

 今度の戦いの裏にあるだろう真相に関しては、さすがにゼロにも何も分からなかった。

 

 一応のところは平和を取り戻せた。元の姿に戻った俺は、これ以上学園で何かするのはよして、家への帰路についていた。

 いつもながら、高校生とウルトラ戦士の二足のわらじの日々はとても大変だ。でもそう悪いことでもないと思える。何だかんだで周りには友達がいて楽しいし、平和を守る戦いほどやり甲斐のあるものもない。まぁ、最近のルイズとキュルケにはもうちょっと手加減をしてもらいたいところではあるが。

 そう思いながら歩いていたら……背後からパタパタと足音が近づいてきた。この軽い音だと……女の子?

 振り返ってみると、ルイズが俺の元に走り寄ってきていた。

「ルイズ? どうした、さっき分かれたばかりなのにどうしてここにいるんだ?」

 帰る方向は違うから分かれたというのに、何でこっちに来たんだ? そう思って尋ねると、ルイズは多少上ずった声で答えた。

「こ、こっち側に用事があることを思い出したのよッ! べべ、べ、別にあんたに会うために来たんじゃないんだからね!」

 ……用事って何だよ。

「んじゃ、俺と話してないで早く行けよ」

「せ、せっかく会ったんだから少しくらい、話をさせなさいよ」

 それって、どう考えても俺と話をするために来たとしか思えないんだけど……。どうしてこいつはいちいち素直に物を言えないんだろうかな。

「分かったよ。話って?」

 聞き返すと、ルイズはおずおずと口を開いた。

「……あ、あの、最近のことだけど。色々迷惑かけちゃって悪いとは思ってるんだからね?」

 意外な言葉だった。ルイズもそんな殊勝なことを考えていたのか。

「そ、それで、なんだけど……明日って、祝日で学校休みよね!」

「ああ、そうだったな。……って、おい。まさか明日も特訓か?」

「ち、違うわよッ! 明日の休み、あんたは予定とかないの?」

「そーだな、特に予定はないが」

 話がよく見えない。俺の予定を確認して、それでいて特訓でもないなら、どうするつもりなんだ?

「だったら……明日は、わたしの買い物につき合いなさい!」

「はぁ? 買い物?」

「そ、そうよ! 労をねぎらうことも必要でしょうから、誘ってあげるの! けど、勘違いしないで! あくまで荷物持ちとしてだからね! ああ、あんたと、い、一緒がいいってことじゃないんだからね!」

 おいおい……。荷物持ちじゃ、労をねぎらうことにはならないだろうに。もっと普通に誘うことは出来ないのか。

「そういうことだから、明日はわたしについてきなさいよ!」

「はいはい、分かったよ。どうせ暇だし、つき合ってやる」

「じ、じゃあ決まりね!」

 俺が返答したら、途端にルイズは嬉しそうな顔になった。口ではあーだこーだ言っているくせに、そんな表情するなんて……何か俺まで嬉しくなるじゃんかよ。

「じゃ、待ち合わせは……学校の近くの公園にしましょ。時間は十時ね」

「分かった。お前、ちゃんと時間通りに来いよ」

「分かってるわよ! あんたこそ、遅刻したりしたら許さないんだから! じゃ、また明日!」

 約束を取り交わすと、ルイズはパタパタと来た道を引き返していった。こっちに用事があるんじゃなかったのかよ、全く。

 それはともかく、明日はルイズと買い物に行くこととなった。普通、かわいい女の子に誘われたら嬉しいものだろうが、相手はあのルイズだからなぁ。嬉しさ半分、不安半分ってところが正直な気持ちだ。明日はどうなるんだろうなぁ……。

 

 

 

≪解説コーナー≫

 

※「誰かが作ってしまった怪獣」

 

 元ネタは『ウルトラマン80』第三十三話「少年が作ってしまった怪獣」。西山病院に人魂が現れ、更に怪獣の影が出現する事態が発生。しかし怪獣の影は、難病に罹っている少年健一が、手術を恐れて日程を先延ばしにするために行った悪戯だった。それを知った矢的は健一を諭すが、人魂が健一の作った怪獣の玩具に乗り移り、本物の怪獣にしてしまう……という話。『80』は二クール目から従来のシリーズと変わりのないSF風味の作品となるが、後半からは学園編を思い出させるような、矢的が子供を教育するエピソードが増えていった。

 

 

※「緑色の火の玉」

 

 後述のガゼラの本体である人魂。これが健一の自作の怪獣の玩具に乗り移ったことで、工作怪獣ガゼラは誕生した。

 

 

※工作怪獣ガゼラ

 

 「少年が作ってしまった怪獣」に登場。元々は健一が粘土を中心に作った玩具の怪獣だったが、人魂が憑依したことで勝手に動き出すようになり、更に叩かれた衝撃やライザーガンのエネルギーを吸収して巨大怪獣に変貌した。健一が設定した能力を忠実に再現しており、胸のラジオの部品であらゆるエネルギーを吸収して倍の威力で反射する攻撃に80も手を焼かされた。ちなみに造形はスタッフの息子に作らせた紙粘土の怪獣が元になっているので、本当の意味で「少年が作った怪獣」と言える。

 

 

※ゼロキックで外れる増幅器

 

 ガゼラの強さの源である、エネルギーを吸収して倍にして返す増幅器だが、玩具の時にすぐ外れる構造的欠陥までがそのまま反映されていたので、80のキックで落下。ガゼラはそのまま力を失って、80に倒された。

 

 

※人魂にエメリウムスラッシュ

 

 倒れたガゼラの身体から本体の人魂が抜け出て逃走を図ったが、80はそこにサクシウム光線を撃ち込んで、ガゼラを完全に倒したのだった。




 舞踏会反対派の説得が成功せず、いよいよ追い詰められた才人たち。そんな中でルイズが倒れてしまう! 何と宇宙細菌ダリーに寄生されてしまったのだ! ゼロはルイズを救うため、ミクロ化して体内での死闘に挑む! 次回「悪魔の住む学院」みんなで見よう!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。