続くかは不明ですし、多分連載スピードは遅いですが。それでもよろしければ、ぜひ!
歴史には、往々にして裏側というものがある。
知られたくない事実、それはたとえば、支配者にとって不都合な事件、不祥事であったりする。そうして事実を隠蔽してしまえば確かに確かめる手段は存在せず、ゆえに歴史の裏側というものは常にどこにでも展開している。
中島敦の『文字禍』において、博士の言った「歴史書に書かれていることが歴史で、書かれていないことは無かったことである」という理論は、あながち間違ってはいないだろう。そもそも確かめようがないのだから。
なればこそ、人々はそれを好む。
もしもこうだったら、そうであってほしい、否、そうに決まっている。そういう願望がこれでもかと詰め込まれた妄想や、学術的根拠のある仮説。
曰く、織田信長は女だった。
曰く、沖田総司は女だった。
曰く、源義経は死んでいない。
曰く、坂本龍馬を屠ったのは薩摩である。
曰く、本能寺の変の黒幕は豊臣秀吉である。
日本だけでも枚挙に いとま がないし、海外も含めればそれこそ、山ほどあるだろう。科学信仰が発達した現代ですら、それに適合した怪談が溢れかえるような時代なのだ。人々の想像力というのは馬鹿にならないし、きっとこれからも止まらない。
もしもこうだったら、そうであってほしい、否、そうに決まっている。
夢は止まらない。誰しも夢を見たがるし見ている。
たとえば夢敗れ、絶望の淵にいる人間は、同世代で夢を叶えた者を見れば、そこに立つ己の姿を夢想するだろう。
何も望まぬと思っている者は、何も望まぬようにならなかった今を考えたりもするだろう。
ここに、ひとつの夢がある。
物語の続きが欲しい───たったそれだけの夢。
だがしかし、密度が、望む人間の数が凄まじい。
相州を舞台に紡がれる、戦の真と
柊四四八は、どうやって大戦を察知し、そして止めたのか。
柊四四八は、誰と結婚したのか。
起こした偉業と謎具合が絶妙で、興味を引き立てられる。
いいや、それだけじゃない。
平成某年、鎌倉市民が同時に見たという柊四四八に関する夢。そこからアジア全域の人間が一斉昏睡した事件。その解決にも、柊四四八は関わっているという都市伝説がある。
───なあ、おい。気になるだろう。
その都市伝説、本当なのか?
柊四四八の子孫がいて、そいつが成し遂げたのか?
彼らの仲間の子孫が実はやったなんてどうだ?
彼らと敵対したアイツらが事件の裏で復活していたら面白くはないか?
柊四四八の英雄譚は、本当にもう終わったのか?
続きが欲しい。終わらせたくはない。更に更に、もっと見てみたい。知りたい。
夢は止まらない。誰しも夢を見たがるし見ている。
ああ、であればよろしい。夢を回そう。
因果? 知らんよどうでもいい。
理屈? よせよせ興が削げる。
人格? 関係ないだろうそんなもの。
善悪? それを決めるのは己だけだ。
ゆえに、ありえぬだとか、そんなつまらないことは言うなよ。
ありえたかもしれない未来とやら、
万仙陣でした〜、みたいなオチはないのでご安心ください。
正真正銘、ほぼオリジナル邯鄲(にする)つもりです。