仮面ライダーアクト   作:志村琴音

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第108話です。
2日連続投稿じゃーっ!
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【イメージED】
柴咲コウ - 野生の同盟

【イメージサウンドトラック集】
https://open.spotify.com/playlist/23xA5ZAHZfdUR77F4JZ9lB?si=07c60fc3a3934b45&pt=97747cf874e1c0b08fb8e40c52da1ec2


Question108 How was that roof disappeared?

2022.06.25 10:04 東京都 新宿区 四谷遺跡

「hee-hee-hee-hee-hee-hee-hee-hee-hee」

 

 一方同じ頃、アクトとリベードはパラレインに対して苦戦を強いられていた。

 究極態になった彼奴の攻撃力はやはり凄まじく、何とか付いていけている状況、と言ったところだ。

 息を切らした彼等は攻撃によって後退り、前方をじっと見据えている。

 

 だがそれでも1つだけ勝算はある。

 八雲から受け取ったオールマイティーサーバー・ビヨンド。

 少しでも後で有利に立つために、攻撃からなるエネルギーを溜め込んでいく。

 

『"ZI-O" LOADING』

『"MARS" LOADING』

 

 二人の能力によって、様々な戦士がパラレインの周りに姿を現した。

 

 仮面ライダー龍騎サバイブ。

 仮面ライダー響鬼紅。

 仮面ライダー電王 ガンフォーム。

 仮面ライダーフォーゼ ファイヤーステイツ。

 仮面ライダー鎧武 カチドキアームズ。

 仮面ライダーゴースト ムゲン魂。

 そして、仮面ライダーマルス。

 

「hee-hee-hee-hee-hee-hee-hee-hee-hee」

 

 計7人の戦士がそこにいるにも関わらず、パラレインは余裕そうだ。

 

『SWORD VENT』

『カナシミブレイク!』

 

 龍騎とゴーストが長刀や薙刀を握ってパラレインに襲い掛かる。

 刃が当たりそうになったところで彼奴は瞬間移動。避けた後に再び二人の前に現れ、信じられない威力を誇った掌で彼等を押して蹴散らした。

 

『Full charge』

『"FIRE" "RANCHER" "GATLING" "RADER" LIMIT BREAK』

『カチドキスカッシュ!』

 

 響鬼が持つ2本の棍棒の先に、フォーゼが構えるヒーハックガンや両脚のユニットの銃口、鎧武の火縄大橙DJ銃には激しく燃え盛る炎が纏われ、電王のデンガッシャー ガンモードには両肩から流れるものが銃弾となっていく。

 

 それらが全て、パラレインの方へと向かって行った。もしもぶつかればひとたまりも無いだろう。

 

 けれども彼奴は自らの周囲に大きなバリアを張って全てを防御。

 だが自爆させて無に還させるのではなく、全てを吸収したバリアを大きくして四人の戦士に激突させる。

 高い威力を誇る攻撃を吸収したものはやはり凄まじい誇っていて、消滅させるにはとっておきのものである。

 

 だがこれで攻撃が終わるわけではない。

 

 次の瞬間、パラレインの周りに橙色の幻影が現れたのだ。その数、実に10体。全てマルスが召喚したものである。

 黄金の剣と盾を持つ彼等は宙空を浮遊しながら移動をし、目標に向かって剣を振るのだ。

 

 パラレインはそれらを全て避けて同じように浮かび上がる。

 更に上の方にいる彼奴に向けて兵達は浮上し、剣先で一気に突き刺そうとしたのだが、自らの周りから虹色の波をゆっくりと放ち、それによって地上にいるマルス本人ごと蹴散らしてしまった。

 

 爆発の中で着地をするパラレイン。

 けれども周りが見えないという悪条件のある場所にいる彼奴は、アクトとリベードが何をしようとしているのか見えていなかった。

 

『"DRIVE" LOADING』

『"KABUKI" LOADING』

 

 トレーラー砲を左手に持ったアクトとチェーンソーを持つリベードが、色鮮やかな鬼の戦士──仮面ライダー歌舞鬼と共に走り出す。

 

 2丁の大砲から放たれる何発もの砲丸はパラレインによって弾かれ、リベードと歌舞鬼の刃物からの攻撃は両手で受け止められてしまう。だがそれは逆に好機であって、アクトが右足で隙を作ってくれたパラレインの腹部を蹴り飛ばした。

 

「eek!」

 

 そこへリベードと歌舞鬼が再度斬撃を食らわせて後退させる。

 更に歌舞鬼が、音撃棒 烈翠(れっすい)と呼ばれる2本の棍棒で次々とパラレインに緑色の炎を纏った打撃を食らわせようとするのだが、パラレインは自らの前に大きな物体を作り出した。それはまるで丸いガラスのようであって、今にも壊れそうである。

 

 本来の目的ではなくガラスに攻撃をしてしまった歌舞鬼。

 すぐに罅が入って全体に行き届き、割れる。

 割れたところから緑色や黒色、様々な色が入り混じった液体が噴射して歌舞鬼にかかり、そこで起きた爆発に巻き込まれて消滅してしまった。

 

 けれどもそれはただの囮に過ぎない。

 アクトがトレーラー砲からスポーツカーの形状をしている赤色の大きな弾丸を放つ。

 パラレインはその動きを寸前のところで強制的に止めさせると、向きを反対側にして行動を許す。するとアクトとリベードに激突する形となって二人は吹き飛ばされてしまった。

 

「グァァッ……!」

 

 衝撃でトレーラー砲を落としてしまうアクト。

 そこへパラレインが浮遊をして近付くと、強いエネルギーを秘めた両掌を向けて来た。それで首を絞めるか、腹部を貫くかして葬り去ろうとしているらしい。

 

『ULTIMATE SHOT!』

『ULTIMATE SLASH!』

 

 直前でする強烈な攻撃。

 効果はあったようで、パラレインは同じように後方へと吹き飛ばされてしまった。

 

 ゆっくりと武器を頼りにしながら立ち上がるアクトとリベードに対し、ダメージを負っているにも関わらず何事も無かったかのように平然と立ち上がるパラレイン。

 向かい合って互いの姿を睨み合う。

 余裕が有るか無いかで判断をすればパラレインの方が圧倒的に有利な状態で、もし一瞬でも気を抜けばそのまま何も成せずに死んでしまう。その恐怖が二人の間を駆け巡る。

 

 なので、賭けに出てみることにした。

 

「なぁ……。お前、その程度しか力を出せないのかよ……。こっちはまだピンピンしてるぞ!」

「?」

「言ってる意味が解らない? それくらいじゃ、私達は倒せないって言ってるのよ!」

 

 本当に一か八かの賭けだ。

 これで挑発すれば、彼奴は自分が限界を迎えるくらいの力を放出してくれるかもしれない。もしそうしてもらえれば、そのエネルギーを全て利用して壁を消し、三人纏めて異世界に転送出来る。

 だが失敗すれば、ただの無駄死にだ。八雲がどうなっているのか分からない今、自分達が敗北をすればこの世界は彼奴によって消されてしまうのだ。

 

 ──さぁ、どっちだ……。

 

 

 

 

 

「……boo-boo-boo-boo-boo-boo!」

 

 上手く行った……!

 

 パラレインの身体が白色と金色に発光を始めた。その光に際限など無く、前方に集中して一つの球体を形成していく。光と同じ色をした球は神々しく、思わず見入ってしまう。

 

 今がチャンスだと、アクトがオールマイティーサーバー・ビヨンドを自身とリベードの間に来るよう投げる。

 その両端にドライバーから取り外したサーバーを取り付けた。立方体の物体に直方体の物体が付着している様は、このためだけに用意されたような代物と言うのに適切なくらいに奇妙な形である。

 

 同時にパラレインの放った球から白い光線が放たれた。眩いまでに光るそれは一直線に伸びていって、アクトとリベードが持つ一つのサーバーへと集められていく。

 

「「ッ……!」」

 

 威力や反動は凄まじく、腕が捥げて全身が塵になりそうだ。何とか痛みと衝撃に耐えて作戦を成功に導こうと努力をする。

 歯を食いしばって粘る二人に対して、パラレインは更に力を込めて葬り去ろうとするのだ。

 

 けれども終わりが近くなってきたことは、パラレイン本人が一番分かっていた。

 何せ彼奴が放つ光線は細くなって、最終的には出発点である球ごと消えてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 そして、全てが始まった。

 

 

 

 

 

「あれは……!」

 

 遊撃車の中から窓の外を見つめていた深月が驚きを隠せない様子であったため、同じように窓の外を見る。

 

 そこから見えたのは、空に大量の白い粒子が飛んでいる様子であった。

 ゆらゆらと飛んで消えていくそれは天高いところから降って来ているわけではなく、高く聳え立っている屋根から放出されているようだ。屋根が次々と溶けていって、いずれ消えていく。その一部始終を彼等は見ているのだ。

 

 それは事が全て上手く進んでいることの象徴であったため、彼等はその光景を見つめながら笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 これから何が起こるかも露知らずに──。

 

 

 

────────────

 

 

 

?????

 意識が戻ってきた時、二人は自分達が固い床の上で寝ていることが触覚を通して伝わってきた。

 寝心地の悪さにゆっくりと目を覚まして身体を起こすと、自分達の変身が解かれ、服の上からドライバーが付いただけの状態となっていることが分かる。

 

 そこは先程いた遺跡よりも暗い大きな空間であった。灯りは少なく、暖色系の照明によってしっとりと照らされているのだ。

 

 その場所に見覚えがあった春樹と碧は、床に落ちていたサーバーを拾い上げて、壁面にある大きな窓の外を確認する。

 見えるのはただの更地だ。ビルや道路等の人が生きていた証の残骸が無惨に残っていて、見上げると白い空にオーロラがかかっている。

 

「成功したんだね……!」

「ああ……!」

 

 感慨深そうに二人は呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現時点で未確認物質解析班が把握している

新型未確認生命体の残り総数

通常0体

B群3体

合計3体

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q: How was that roof erased?

A: By using lots of devices.




完結まで、後4話。



【参考】
英語のオノマトペ(擬音語)一覧!日本語と比べて面白い|ENGLISH TIMES
https://toraiz.jp/english-times/book/8910/
仮面ライダーフォーゼ ファイヤーステイツ|仮面ライダー図鑑|東映
https://www.kamen-rider-official.com/zukan/forms/734
アーマードライダーマルス|仮面ライダー図鑑|東映
https://www.kamen-rider-official.com/zukan/kamen_rider_members/155
音撃棒・烈翠|仮面ライダー図鑑|東映
https://www.kamen-rider-official.com/zukan/items/1519

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