まさか3日連続投稿になるとは──。
よろしくお願いいたします。
【イメージサウンドトラック集】
https://open.spotify.com/playlist/23xA5ZAHZfdUR77F4JZ9lB?si=07c60fc3a3934b45&pt=97747cf874e1c0b08fb8e40c52da1ec2
2021.11.19 19:58 東京都 中野区 トキワヒルズA
すっかり暗くなったマンションのエントランスに、あまねが溜息を
物理基礎の小テストの点数が振るわず、放課後に再テストとなった。
通常はこんなことないため、何か不吉なことの前兆なのではないかとほんの少し怯えている。
エレベーターで6階に上がり、自分の部屋に入っていった。
「ただいまー。……?」
まだ部屋の電気が点いていない。
いつもこの時間であれば、春樹と碧のうちのどちらかが帰って来ているはずだ。
二人の業務を考えれば、どうせ残業だろう。
そこまで深く考えず、手を洗ってリビングに入った。
その時、スマートフォンが可愛らしい音を立てて震え始めた。
何だ何だとブレザーのポケットから取り出し、画面を確認する。
碧からだ。
「もしもし」
『あまねちゃん? 今何処にいる?』
電話越しの保護者は、今までにないくらい焦った声で自分に話しかける。
すぐに只事ではないと悟った。
「どうしたの? そんなに焦って」
『……落ち着いて聞いてね。春樹が……春樹がっ……!』
その後の言葉は続かず、嗚咽だけがその後についてきた。
急いでスクールバッグを再び持ち、靴を履いて部屋を飛び出した。
「今何処にいるの!?」
────────────
2021.11.19 20:39 東京都 品川区 品川中央病院 5階
あまねが廊下を走ると、幾つかある病室のうちの一つの前で、碧と森田が立っているのが見えた。
すぐにそこに駆け寄る。
あまねが近くに来たところで、森田が話し始めた。
「第三十二号と三十三号が起こした爆発に巻き込まれて、それで……」
「ごめんね……。私が守ってあげれば……」
椅子に座り込んだ碧をあまねが優しく抱きしめる。
「大丈夫。ママはなにも悪くないよ」
廊下に啜り泣く音が反響する。
白く輝く廊下はやけに眩しかった。
1階のカフェテリアでは、深月、圭吾、薫の三人が同じテーブルを囲んでいた。
こんな遅い時間に客が来ることはそこまでないため、灯りは半分しか点いていない。
その中途半端な光だけが三人を照らしている。
「高エネルギー反応があって、何かくると思ったら、まさかの自爆アンド第二形態への変身……。想定外中の想定外でしたね……」
「しかもシェディングが逃走した際の飛行速度は時速300キロ。どうやって倒せば……」
ふと二人は深月の方を見た。
今まで見たことのない暗い顔が、灯りの少ないこの場所によく似合っている。
「なんか……こういうときに、どうして戦えないんでしょう……」
「……え?」
「春樹さんと碧さんみたいに直接戦うことの出来たら、どれだけ皆さんを助けられるだろうって。
いつも前線に立っているお二人に、やらせてばっかりじゃないかって……」
深月は机上に置かれている自身の左手をギュッと握りしめる。
歯を噛み締め、苦悶の表情を見せていた。
すると、圭吾がその上に自身の右手を重ねた。
「それは僕たちも同じですよ」
圭吾の言葉に思わず顔を上げる深月。
「どうしてあの人たちみたいに戦えないんだろう。どうしてもっと貢献出来ないんだろう。そんなことしょっちゅう考えます。
でも、僕たちは僕たちに出来ることをやるしかないんです。それがきっとあの人たちを助けることになるんですから……」
笑みを浮かべながら、薫もその上に自信の左手を重ねる。
「大丈夫ですよ。ていうか、あの人たち、ぶっちゃけ私たちがいなくても何とかなる人たちですから。
そう考えすぎないでください。ね?」
もやのようなものが取れたのだろうか。
表情が
下がっていた顔は上がり、目をまっすぐと向いている。
「はい!」
動いた影響か、影が小さくなる。
何故か灯りがより一層強くなったような気がした。
「さて、どうやって倒しましょうか?」
話を切り替える薫。
すると森田がカフェテリアに現れた。そして空いている席に座る。
「どうでした? 春樹さんの容体は?」
「目立った外傷も無ければ、内部にも何も無い。ライダーシステムを装着していたおかげだな。今は気絶しているだけだから、すぐに起きるはずだ。
ただ、医者からは絶対安静が言い渡されている。しばらくは戦闘に参加することも、そもそも病院を出ることも出来ないだろうな」
「そうですか……」
深月は何かを熟考している。
だが何かが引っ掛かるようで、眉間に皺を寄せている。
森田はそんな深月を横目に、圭吾に話かけた。
「ところで、新型の武器はどうだ?」
「はい。槍型の武器ですが、3つのパーツに分裂してディスペルクラッシャーと合体。ライフルのような形状になります。
ライフルモードには敵を15秒間だけ静止させる能力があり、その射程距離は10000メートルを超えます」
「良いですねー。1つの武器でそんな2つの能力が使えるだなんて……。
自分もそんな器用な人間になりたいですよ」
薫が独り言を呟いたその時、深月が自身の両手をパンと叩いた。
突然のことに驚く三人が音の方を向くと、頭の中に突如衝撃が走ったようで、目を見開いている。
「どうした作戦担当? 何か思いついたか?」
「はい……。思いついたんです。
春樹さんが、
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2021.11.20 09:05 東京都 品川区 品川中央病院 5階 513号室
ゆっくりと目を覚ます。
右側から差し込む光と、天井の灯りがやけに眩しい。
次に視界に入ってきたのは、スーツを着た若い男──深月だ。
「おはようございます。調子はどうですか?」
「……まぁまぁかな。強いて言うなら、ちょっと腰が痛い」
ゆっくりと上半身を起こす春樹。
すると深月はスマートフォンを取り出し、その画面を病院用ベッドのテーブルの上に置く。
そこに映っていたのは、ここにはいないメンバーたちだった。
『もしもし春樹? 元気?』
碧の顔が全面に出ている様子に、春樹は苦笑してしまう。
「まぁ、なんとか」
《いいか春樹君。今から反田君が作戦を説明する。その通りに実行してくれ』
「ちょっと待ってください。俺は今、腕も脚も腰も痛い、まさに満身創痍の状態だ。戦うことは──」
「大丈夫です。これから説明します」
深月が春樹に作戦の概要を説明し始めた。
聞いている間、何回も目を見開いて驚愕する。
「お前、よくそんな作戦思いついたな……」
「まぁ。こういうの真面目にやってきましたから。……行きましょう」
「ああ」
深月と春樹がスマートフォンの画面に、自分の手のひらを見せる。
同じく画面越しの碧、圭吾、薫、森田も手のひらを重ねた。
そして六人は気怠い声をあげて、戦闘態勢に入った。
「「「「「「うぇーい」」」」」」
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2021.11.20 12:01 東京都 北区
紅葉橋の上で、碧は仁王立ちをしながら来客を待っていた。
その手にはアンパンと牛乳が握られており、すごい勢いで貪る。
完食したところで、ようやくお出まししたのは、ドレッドヘアのマゼンタの怪人──ストラテジーだ。
すると碧は端末で何処かに電話をかける。
「もしもし。違う方が来た。こっちに来るのは2分後みたい。
来たら班長から連絡がくるから、準備しておいて」
通話を切ると、端末にカードをかざした。
『ACT DRIVER』
腹部にドライバーが出現する。
その右側に付いているカードケースの、後方のスロットから1枚のカードを取り出した。
そのカードには青空の中を駆け抜けて行く赤いスポーツカーが描かれており、下部には「No.121 DRIVING DRIVE」と白く印字されている。
それを端末の中に装填した。
『"DRIVE" LOADING』
電源ボタンを押す。
後ろにゲートが出現すると、赤いスポーツカーのようなものが現れ、碧の周りを走り回る。
その中央でポーズを決め、そして叫んだ。
「変身!」
『Here we go!』
端末をドライバーに挿し込むと、その体は青い素体へと変化する。
するとスポーツカーは分解。鎧として装着されていった。
両腕両脚に赤い鎧が着けられ、両足にはタイヤのような小さな部品がある。
上半身にも赤い鎧があり、両肩にそれぞれ1つずつタイヤが着けられ、胸には2つのタイヤがクロスをしながらそこに存在していた。
そしてその口にあたる部分に、エンジンを模したマスクが着けられ、上にはスポーツカーの羽根のようなものがついたものが着いている。
『Running, Searching, Exchange! Start your engine! DRIVING DRIVE! Will you drive with me?』
仮面ライダーリベード ドライブシェープ。
猛スピードで駆け抜ける戦士の姿を受け継いだ瞬間だ。
ストラテジーはかなり飛距離のあるジャンプをし、ひとっ飛びでリベードのもとに来た。そして大きなハンマーを出して、リベードに襲いかかる。
だがそこにリベードの姿はない。
困惑し始めたところで、誰かに背中を叩かれた。
後ろを向くと、そこに標的が立っていた。
ハンマーを横に振るうが、素早く避けられ、右足で蹴られた。
後ろに転がる怪物。
するとリベードはカードケースの前方のスロットから、1枚のカードを取り出した。
オレンジ色のタイヤが描かれており、「MAX FLARE」と書かれている。
そのカードを、ドライバーに挿し込まれている端末にかざした。
『Exchange tires! "MAX FLARE"!』
その瞬間、リベードに装着されている4つのタイヤの形状が変化を始めた。
「てりゃっ!」
まるで炎のような形状へと変化すると、リベードはストラテジーに向けて何発もパンチを食らわす。
続けて1枚、カードをかざした。
『Exchange tires! "FUNKY SPIKE"!』
再び形状が変わる。サボテンのように刺々しい見た目へと変化した。
「はっ!」
気合いを入れると、タイヤから棘のような鋭い弾丸が怪物を攻撃した。
火花を散らして後退する怪物。
『Exchange tiers! "MIDNIGHT SHADOW"!』
今度はまるで手裏剣のように、刃の付いた形になる。
するとリベードは突如分身を始め、4人になった。
4人の戦士が怪物を囲むと、タイヤから手裏剣の形をした紫色のエネルギー弾を発射。ストラテジーの体に火花を散らした。
分身が一つに戻ると、ドライバーに付けられているプレートを横に押し込んだ。
『Are you ready?』
端末を下に押し込む。
すると、リベードから鎧が離脱。再び赤いスポーツカーの形に戻った。
そのスポーツカーはストラテジーの周りを高速で回り始めた。
目にも止まらぬ速さのため、残像がくっきりと見える。
『OKAY. "DRIVE" DISPEL STRIKE!』
素体となったリベードはその中に飛び込むと、右足でスポーツカーを蹴り飛ばした。
するとどうだろうか。リベードはその勢いで反射。ストラテジーを蹴る。もう一度車体を蹴って再び反射、怪物を蹴る。その繰り返しが続いた。
「オリャァァ!」
そして最後に一発、右足で強烈なものを食らわせ、そして貫いた。
着地をしたリベードに鎧が再び纏われる。
立ち上がったタイミングで、後ろで爆炎が上がった。
前方のスロットから1枚のカードを取り出し、端末にかざす。
『THE END OF VOLKLOW』
端末を取り外して、シャッターを切る。
すると端末の中に1枚のカードが出現した。
「マイティアクションX」という人気のアクションゲームのパッケージと全く同じ絵が描かれており、「No.139 STRATEGY EX-AID」と書かれている。
「よし! あとは……」
その時だった。
後ろに何かの気配を感じた。
振り返ると、上空に黒い穴が開いている。
そこから
「来たーっ!」
すると怪物は攻撃をするわけでもなく、猛スピードで飛び去って行った。
飛び去った後から、風が吹いてくる。
その後ろ姿をリベードはまじまじと見つめていた。
因みに、イメージOPの歌詞は碧目線、イメージEDの歌詞は春樹目線だと思っています。
それを踏まえて聴いていただくと、今後の展開も見えてくるのではないかなと思っています。
今作のキャラクターたちの日常を描いたスピンオフがあったら、読みたいですか?
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読みたい。
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そうでもない。