仮面ライダーアクト   作:志村琴音

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第十八話です。
正直、ちょっと手を抜きました。時間が無かったんです。
すみませんが、読んでいただければと思います。
よろしくお願いいたします。



【イメージED】
米津玄師 - 恥ずかしくってしょうがねえ

【イメージサウンドトラック集】
https://open.spotify.com/playlist/23xA5ZAHZfdUR77F4JZ9lB?si=07c60fc3a3934b45&pt=97747cf874e1c0b08fb8e40c52da1ec2


Question018 How did they solve this problem?

2021.12.09 11:48 東京都 大田区

 ディスペルクラッシャー ソードモードを取り出し、逆手持ちするリベード。

 それに向かってハイジャックは大量の管、というより触手を伸ばしてきた。

 

 湿気で濡れた土の上を走るリベードは、剣を逆手に持つと触手を一本一本斬り裂き、身軽な動きで前に向かって行った。

 

 そして標的まであと一歩の距離まで来たところで、ドライバーに付けられているプレートを押し込む。

 

『Are you ready?』

 

 端末を押し込んだ。

 

『OKAY. "EX-AID" DISPEL STRIKE』

 

 宙空にジャンプ、一回転をして両足で標的に何度も交互にキックをする。

 後退して行くハイジャック。

 そして胸部を両足で一度蹴ると、再度一回転。その右手に持った剣を順手に持ちかえて、相手を一刀両断した。

 

「テリャァァァ!」

 

 爆散するハイジャック。

 辺りに緑色の液体が飛び散り、地面の土から音を立てて煙を吹き出していく。

 

『THE END OF VOLKLOW』

 

 シャッターを切る。端末の中に1枚のカードが現れた。

 電球の中で緑色のラインが入った黒いパーカーが舞っている様子が描かれ、「No.133 HIJACK NECROM」と白く印字されている。

 

 変身を解除すると、遠くで救急車のサイレンが聞こえてきた。

 振り向くと、娘を抱き抱えた上司が出口にゆっくりと向かって行っている。

 

 大きく吐いた息の音は、地面が出す音によって掻き消され、それを聞いた者は誰もいなかった。

 

 

 

────────────

 

 

 

2021.12.09 11:48 東京都 品川区

 アクトはカードケースから1枚のカードを出した。

 残像を残しながら移動をする戦士の姿が描かれており、「CLOCK UP」と白く書かれている。

 

 そのカードを端末の裏側にかざした。

 

『CLOCK UP』

 

 ゲンムが弾丸を放つ。

 するとアクトの姿は突然消え、弾丸は後ろの花壇にある一輪の花に当たった。

 

 だがその花はすぐには地面に落ちない。

 それどころか、宙空で舞うこともなく静止していた。

 

 そうではない。

 静止しているかのように見えるほど速く、二人は動いていたのだ。

 

 高速でパンチやキックを繰り出す。

 ゲンムは食らいつくように一発一発を放つが、それをアクトは軽く受け流し、逆に何度も攻撃をして距離をとった。

 

 見るからに苛ついているゲンム。

 バグヴァイザーに無地の白いガシャットを挿し込むと、紫色のガシャットをドライバーの横に付いている、ホルダーのスロットに装填した。

 

『ガシャット! キメワザ!』

 

 それまで以上の速さで迫って来る。

 だがアクトはそれを横目に、焦ることなくドライバーのプレートに手をかけた。

 

『Are you ready?』

 

 端末を押し込んだ。

 するとドライバーから稲妻のようなエネルギーが流れ、角を経由して右足に集まる。

 

『マイティクリティカルストライク!』

『OKAY. "KABUTO" DISPEL STRIKE!』

 

 剣が横一文字に振られた。

 それを真上に跳ぶことで避けると、振られた左手を蹴り飛ばして再度跳躍。

 そして胸部に右足でエネルギーの籠った一撃をお見舞いした。

 

「グハァッ!」

 

 時が再び動いたと言うべきか。花は宙を舞い、地面に落下する。

 強烈な攻撃を食らった者は、紫色の粒子となって消えていった。

 

 地面に着地すると目の前に土管が現れ、そこからジャケットを着た青年(クロト)(しか)めっ(つら)で姿を見せた。

 出てくるや否や溜息を吐いてくる。

 

「ホント、イライラするなぁ」

 

 だがすぐに笑顔を見せる。

 何が何だかと心の中で首を傾げるアクト。

 

「でも、お陰で()()()は手に入れられた。面白くなるから、また遊んでね」

 

 再び粒子となって姿を消した。

 

 変身を解除して春樹の姿に戻る。

 端末を操作して左の耳元に当てると、誰かと通話を始めた。

 

「もしもしお疲れ。どうなった?」

『うん。上手くいったよ』

 

 相手は碧だ。

 声のトーンがいつもと同じように明るいため、ホッと一息吐く春樹。

 

「なら良かった」

『ねぇ、折角だし班長たちと今夜呑みに行こうよ』

「あぁ。そうしよう」

 

 

 

────────────

 

 

 

2021.12.09 19:08 東京都 新宿区 焼肉専門店 ぎゅう

「えー。皆さん、有難うございました」

「「「「「「うぇーい」」」」」」

 

 ジョッキで乾杯して、飲み物を飲む六人。

 そして各々焼き網で肉を焼き始めた。

 

「まさか第二形態があるとは、想定外でしたね」

「ああ。雨宮君が見つけ出してくれたおかげで、娘も救われた」

「いえいえ。僕は何もしてないですよ」

 

 謙遜をしながらも照れが隠しきれていない。

 そんな圭吾と森田の皿に、深月と碧が焼けた肉を装っていく。

 それを美味しそうに食べていると、酔ってきた薫が大声で独り言を呟いた。

 

「あーあ! 私も早く結婚して、あんな可愛い子供が欲しいなー!」

「うるせぇぞ。だったら婚活しろ」

「やってますよー! でも上手くいかないんですよーっ!」

 

 ジョッキに入ったビールを勢いよく呑む薫。

 何故か春樹は溜息を吐いてしまった。

 

 

 

 そこで深月はふと思い出してしまった。

 

 

 

 君は、何故椎名春樹が常田碧と結婚したのか知っているか?

 

 

 

 春樹と碧は側から見ると、どこにでもいる仲睦まじい夫婦だ。

 だが3ヶ月近くこの二人と一緒にいて気がついた。

 

 この二人は、ただの仲睦まじい夫婦ではない。

 確かに碧が春樹を見る目はキラキラと輝いている。所謂「ゾッコン」と言うやつだ。

 碧を見る時の春樹の目にも確かに輝きがあるが、碧ほどではない。

 本人の性格上、そこまで表に出さないのもあるだろうが、そういうわけでもなさそうだ。

 

 試しに訊いてみるとしよう。

 

 

 

「因みに、春樹さんと碧さんはどうして結婚したんですか?」

「確かに、聞いたことないですね。お二人の馴れ初め」

「どうしたらこんなイケメンな男と出会えるんですか、碧さーん!」

「五月蝿いぞ橘田君」

 

 話始めたのは碧からだった。

 明らかにニヤついているのは、お酒のせいだけではないだろう。

 

「あのねぇ、大学2年生の時に出会ったのよ。

 大学の図書室でずっと本読んでいたのね。それで気になって声かけて、そっから付き合うようになって、それで去年の3月7日に結婚したの……!」

「因みにどこが好きなんですか?」

「ん? 全部」

 

 何故か起こる拍手。

 そして他のメンバーが期待の目を向けるのは、惚気る妻の亭主だ。

 面倒くさそうに溜息を一つ吐いて言った。

 

「俺は……。何だったっけな。忘れた」

 

 逆に今度は野次が個室の中に響く。

 それに対して春樹は笑って誤魔化そうとする。

 

 だが、その目が笑っていないのを、深月は見逃していなかった。

 

 

 

────────────

 

 

 

?????

 大きな部屋の暗い室内で、カタカタと音が聞こえる。

 クロトは椅子に座って、パソコンに目をやっていた。パソコンには何かの機械が接続されており、そこに白いガシャットが挿さっている。

 その様子をアールたち三人が後ろから眺めている。

 

「ねぇ、何してるの? 帰って来てからずっとあんな様子だけど」

「なんか、()()()()()作ってるんですって」

「へぇ」

「それで、あんなにパソコンに齧り付いているわけですか……」

 

 そしてエンターキーを押すと、ガシャットを取り出して思わず立ち上がった。

 突然の行動に驚く三人。

 その顔はこれまで以上に喜びに溢れ、荒い息が口から漏れている。

 

「やっぱり……僕は天才だ……!」

 

 白いガシャットのボタンを押して起動する。

 前に現れたモニターに表示されるのは、ガスマスクのようなものを着けた白い戦士。

 そして禍々しい文字で記されたそのタイトルは──。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DANGEROUS ZOMBIE

 

 

 

────────────

 

 

 

2021.12.09 19:46 東京都 新宿区 SOUP

 SOUPにある室長室の中で、岩田はパソコンと睨み合いをしていた。

 ひと段落ついたのか、手を止めてコーヒーを飲む。

 

 すると、パソコンに一件のメールが入った。

 何かと確認をする岩田。

 

 しばらく見ていた岩田は、メールを見るや否や左手に持っていたマグカップを落としてしまった。落ちたカップからコーヒーが零れ落ちていく。

 そしてすぐさま固定電話で電話をかけ始めた。

 

「森田か? 緊急事態だ。すぐさま戻ってきてくれ」

 

 通話を切った岩田は頭を抱えて、溜息を一つ吐いた。

 再度メールを確認する。

 そのメールには、こう書かれていた。

 

 

 

 

 

We've succeeded to produce MEMORIAL CARDs ourselves.

We'll bring them to you tomorrow.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現時点で未確認物質解析班が把握している

新型未確認生命体の残り総数

通常133体

B群6体

合計139体

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q: How did they solve this problem?

A: To be the next shape.




一応、第1クールはEPISODE12で終わる予定です。
学期末までには書き上げたいなぁ。
どうぞお付き合いください。

今作のキャラクターたちの日常を描いたスピンオフがあったら、読みたいですか?

  • 読みたい。
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