東京都 新宿区 四谷
数ヶ月前、ビル建設のために作業をしていた工事会社が、地面から巨大な遺跡群を発見。
「四谷遺跡」と名付けられたこの遺跡は、
しかし、2010年12月25日14時3分。
「遺跡の最深部に到達した」という本部への報告を最後に、連絡が途絶える。
翌12月26日10時32分。
城南大学考古学研究室の調査チーム、六人全員が、遺跡前で遺体として発見された。
司法解剖の結果、遺体にこれと言った致命傷や毒物の検出も無かったため、死因は分からず仕舞い。
未確認生命体による犯行という可能性も大いに考えられたが、現場付近からは調査チーム以外のゲソ痕(靴裏の痕)は発見されず、また数週間以内に同様の事件が起きなかったことから、その可能性は無くなった。
その後も捜査が進められたが何も物象が出てこなかったため、結局、原因不明の事故死として捜査は終了した。
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2020年10月31日20時00分 東京23区全域
それは突然の出来事だった──。
ハロウィンで賑わう東京の大部分を激しい揺れが襲い始めた。
地震かと思った人々は、咄嗟にその場にしゃがみ込んで、持っていた荷物で地震の頭を守る。
だが、実際には地震ではなく、もっと奇怪な出来事が起こっていた。
突然辺りに物凄い高さの黒い円柱が何十本も聳え立った。
そしてその円柱の先が一枚の超巨大なガラスで結びつけられ、まるで屋根のような形になっていく。
人々は悲鳴を上げることもなく、この世の終わりだと何かに祈ることもなく、ただ高く聳え立っていくものを眺めていた。
大都市を囲うように全長10000メートルの巨大な屋根が建つ。
SFのような出来事に国民は驚愕し、恐怖した。
だがその屋根が経済的、健康的な被害を与えることはなかった。単に聳え立ち、こちらを見下ろしているだけのようだ。
とはいえ、いつどのような被害が出るかは判らない。
そのため政府は「ヒュージルーフ」と名付けられた、その屋根を解析するための組織「
関連省庁や民間企業から
以上三名を収集。ヒュージルーフの解析を始めた。
そして、現在───。