余談ではありますが、今作品に登場するキャラクターたちの日常を描いたスピンオフを書こうと思っています。
そこで皆さんが読んでみたい話を募集させていただければと思います。
詳細はこちら↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=296171&uid=306946
辛い展開が続きますね。
今後も続きますよ。
感想等くださると、筆者は大変嬉しいため、何卒宜しくお願いいたします。
【イメージOP】
Roselia - 閃光
【イメージサウンドトラック集】
https://open.spotify.com/playlist/23xA5ZAHZfdUR77F4JZ9lB?si=07c60fc3a3934b45&pt=97747cf874e1c0b08fb8e40c52da1ec2
Question043 What do their new items contain?
?????
「江戸川美空の最大の能力は『吸収』だ」
新しいコーヒーフィルターを用意して、その中に挽いたコーヒー豆を入れる花奈に海斗が話しかけた。
突然のことに思わず海斗の方を見る花奈。
「吸収、ですか? それだったら私や貴方でも出来る筈じゃ」
「ああ。確かに私たちでも容易に出来る。ただ……格が違う」
スイッチを押すと、コーヒーメーカーの上部からお湯が出てフィルターを通過すると、サーバーの中に次々と出来上がった珈琲が溜まっていく。
「通常、上級のフォルクローが1つのアイテムを作り出すのに、最低でも3体のフォルクローを犠牲にする必要がある。
だが彼女の場合は、1体だけでとてつもない威力の物を生成することが可能だ。
だからアールたちは自我を失った彼女をすぐにカードにはしなかったんだ」
どうやらコーヒーが完全に出来上がったようだ。
各々マグカップを手に取って、再びコーヒーを注いで飲み始めた。
「ところで、君は一体何を作ろうとしているんだい?」
いきなりの話題の切り替わり。
花奈は手元のマグカップをデスクに置いて、海斗の後ろの方を向いた。それに合わせて海斗もその方を向く。
そこにあったのは、人の形をした銀色のロボットのようだ。
指は綺麗な円柱形をしており、顔はまるで
「私が今まで培ってきたロボット工学、AI工学の知識と経験と、下級フォルクローの力を使って、あれを完成させます」
「名前は、もう決めているのかい?」
「……え?」
「息子から聞いた話だと、君は天体観測が趣味らしいが、それに関する名前だろうか」
ふと花奈の方を見る海斗。
彼女の目は我が子を見守る母親のようで、何とも言えなくなってしまった。
とは言っても、自身よりも身長が10センチメートル以上も高いそれを子供と言うのは、あまりにもおかしな話ではあるが。
「そうですね……。『
「Arided……。良い名前だが、可愛げが無いね」
命名しようとしている母親に、第三者がダメ出しをした。
「じゃあ、こう言うのはどうですか?」
「ん?」
「
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2022.02.04 07:04 東京都 港区 高輪ゲートウェイ駅
『ドラゴン! ドラゴン! エボルドラゴン! フッハハハハハハハハハハ!』
「フェーズ2、完了」
嬉しそうに自身の両手を挙げて見つめるエボル。
自身の仲間を失った喪失から抜け出せない彼らが次に覚えた感情は、怒りだった。
ギュッと拳を握り締めて標的の方を見つめる。
「テメェっ!」
真っ先にシグルドが武器を持って向かって行った。
弓を振り下ろして刃の部分を当てようとする。
だがエボルはそれを軽々と避けた。
絶対に当てる。
その一心で猛スピードで武器を振り回すが、エボルはまるで香港映画に出てくる格闘家のように、左腕で刃を受け止めて避け流していく。
そして右手で強烈なパンチを食らわせた。
「ゴァッ!」
辛うじて武器で防いだが、あまりの威力に少しばかり後退してしまう。
「俺たちの仲間を殺したお前を! 許すわけにはいかないんだよっ!」
するとシグルドはドライバーのレバーを何回も押し込んだ。何回も、何回も。
『ソーダ! チェリーエナジースパーキング!』
全身に赤色のエネルギーが充満し、同じく赤いオーラが全身から滲み出ている。
そして彼は目にも留まらぬスピードで、エボルの周りを走り始めた。
あまりにも速いために、赤い円が出来上がっていく。
「成程な。だったら、こっちにも手がある」
エボルはトランスチームガンを取り出すと左手に持ち、そのスロットに自身の青いフルボトルを挿し込んだ。
『フルボトル! スチームアタック!』
さらに1本、ボトルを取り出した。
全体がメタリックグレーで、蓋には「T/G」と書かれたラベルが貼られている。
そのボトルをドライバーの空いたスロットに挿し込んだ。
『機関砲! ライダーシステム! クリエーション!』
レバーを余裕そうにゆっくりと回していく。
『Ready go!』
するとドライバーから同じメタリックグレーの色をしたパイプが右手の方へ伸び、それが変形して1丁の銃──ホークガトリンガーとなった。
同時に、高速で移動を続けるシグルドの弓にエネルギーが溜まっていく。
どうやら技を放つ準備段階らしい。
それを見たエボルはホークガトリンガーのダイヤルを回し始めた。
『
ホークガトリンガーの銃口を上に向ける。
そしてシグルドは矢を放ち、エボルは銃口を引いた。
赤い矢が周りから一気に放たれるが、上から降ってきたオレンジ色の弾丸が矢を撃ち落としていく。
残りの銃弾は走るシグルドを一気に攻撃した。
「!」
集中的な攻撃に足が止まってしまった。
これでようやく姿が目に見えるようになる。
そんな彼に向けて今度はトランスチームガンの銃口を向けると、エボルの後ろに大きな青い龍が現れ、シグルドを睨みつけた。
そして標的の方を見ること無く、エボルは引き金を引いた。
引いた瞬間に黄色いエネルギー弾が放たれ、弾丸がシグルドに命中。さらに龍がシグルドを噛んで駅の外へと放り出した。
さらに姿が見えなくなったのと同時に、大きな爆発音が聞こえ、その次に僅かではあるが外から悲鳴が聞こえた。
穴が空いた方に再びアイテムを向けると、赤色の粒子がアイテムの中へと入っていく。
それが何を意味しているのかは、もはや暗黙の了解であった。
「悪いが、疲れたから俺はもう帰らせてもらうぜ。チャ〜オ〜」
軽い挨拶をしたエボルは自身の身体を赤いゲル状にして、その場を後にした。
残された二人は誰もいない目の前をただ見つめることしか出来ず、少しも動くことが出来なかった。
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2022.02.04 08:30 東京都 新宿区 SOUP
「江戸川ミソラは、新型未確認生命体第四十七号として処理される。明後日のライブも中止だ」
「そう、ですか……」
遂に彼女にも番号が振られた。
森田から教えられた深月は、声を絞り出して下を向いた。
部屋の中には暗い空気が充満していた。
それもそのはず。何せ大切な仲間が一気に2人も消されたのだ。
「江戸川ミソラの能力は計り知れないですね。他のフォルクローの取り込んで進化していく。恐らく、今後も進化を続けますよ……」
薫の報告に全員が絶望をする。
これ以上に強くなる。どれだけ恐ろしいことか。
「倒し方は分かりませんが、進化を止めるにはあのよく分からない道具を破壊するしか無いですよ。でもどうやって……」
圭吾が頭を抱える。
考えても考えても、攻略法が浮かんでこないのだ。
圭吾の発言を最後に、部屋の中で会話が行われることは無かった。
少し離れたところにある医務室では、碧が椅子に座って一点を見つめていた。
彼女の見る方にいたのは、春樹だった。口元には酸素マスクが着けられ、目を瞑りながら安らかに眠っている。
「ねぇ春樹。お兄ちゃん、大丈夫かな?」
話しかける碧。
だが眠っている相手は返事を返すことは無い。
「
それでも懲りずに声をかける。
返事が返ってくるかどうかではない。
声をかけることが重要なのだ。
それ以降に聞こえるのは、心電図に合わせて鳴るピコピコと言う音と、二人の呼吸音だけだった。
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2022.02.04 19:44 東京都 新宿区 焼肉専門店 ぎゅう
いつも行く店のカウンター席で、八雲はじっと座っていた。
何を頼むわけでもなく、何かを飲み食いするわけでもない。ただサービスで出された水を飲むだけだ。
ふと左の方を見る。
そこは嘗て、リョーマたちが座っていた席だ。自分は他のメンバーたちと一緒にテーブル席に座り、彼ら三人はカウンター席で仲良く食事をしながら、よく八雲に話しかけていた。
だが、そんなことはもう無い。
何度何処かの誰かに頼もうとも、出来るわけが無い。
願うだけ無駄だと頭の中で理解をしながら、八雲は再び前を向いてコップの水面を見る。
その時、突然八雲は何かを思い出した。
ヨーコがやられ、シドもやられた。
と言うことは次は──。
「……リョーマ!」
急いで立ち上がって店の外に出る八雲。
その様子を新井夫妻は不思議に思いながら見、日菜太はふと笑みを浮かべながら見ていた。
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2022.02.04 19:58 東京都 北区
寂れた廃工場の中で、リョーマは虚な表情を浮かべていた。
彼がいる工場の中は暗く、工具は全て埃や砂を被っている。
すると
「こんばんはー」
後ろから女性の声が聞こえた。憎くて憎くて仕方の無い声だ。
「ようやく来てくれたね、江戸川ミソラ」
振り向くことはせずに話をするリョーマ。
「そんな声じゃなくて、地声で話してはどうだい?」
指摘されたミソラは喉を鳴らしてチューニングをする。
そしてもう一つの声で話を続けた。
「待っていたのか? 俺のことを」
「ああ。どうせ君は私のことを狙いにくると思ったからね。でもボスに迷惑をかけるわけにはいかない」
「だから一目につかないここにいたのか」
「そうだ」
ようやくリョーマは振り向いて、ミソラの方を見た。
彼女の腹部にエボルドライバーが着いているのを確認すると、リョーマも同じようにゲネシスドライバーを装着する。
「二人を殺した君を私は許せない。だから、ここで葬らせてもらう」
するとリョーマは新しいロックシードを取り出した。
赤い果実が描かれ、正面には「E.L.S.-HEX」と黒く印字されている。
『ドラゴンフルーツエナジー!』
スイッチを押すと宙空にクラックが現れ、開いた空間から赤い果実が現れる。
「そうか。なら、俺もその気でやらなくちゃな。この、フェーズ3の力で」
同じくミソラも2本のボトルを取り出した。
左手のボトルはいつも使っている黒いボトルだが、右手のボトルは新しい赤色のボトルで、下部には兎の形をしたオブジェがある。
二人はそれぞれのアイテムをドライバーに装填した。
『ロックオン!』
『ラビット! ライダーシステム! エボリューション!』
レバーを回すと、ミソラの前後に鎧が現れて両端のパイプで繋ぎ止められる。
そして彼女が両腕をクロスすると、各々が同じ言葉を言った。
『Are you ready?』
「「変身!」」
『ソーダ!』
ミソラが両腕を上げた瞬間、彼女らは姿を変えるための過程が始まった。
鎧がリョーマの頭部に被されると彼の体は変化し、鎧は実用的な形へと変形する。
一方のミソラには前後の鎧が着けられ、2つの複眼が兎を模した形態になった。
『ドラゴンエナジーアームズ!』
『ラビット! ラビット! エボルラビット! フッハハハハハハハハハハ!』
仮面ライダーデューク ドラゴンエナジーアームズ。
仮面ライダーエボル ラビットフォーム。
新たに完成した形態は共に赤い。
デュークのものは炎のように明るく、エボルのものは血のように暗い。
だが暗い室内ではどちらの赤も全く同じに感じてしまう。
そして二人は、静かに足を進め、戦闘を開始した。
【参考】
「仮面ライダービルド」第35話『破滅のタワー』
(脚本:武藤将吾, 監督:柴崎貴行, 2018年5月13日放送)
デネブ- Wikipedia
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%83%87%e3%83%8d%e3%83%96)
DXチェリーエナジーロックシード|商品情報|仮面ライダー鎧武/ガイム|バンダイ公式サイト
(https://rider.b-boys.jp/gaim/products/els_01/)
https://rider.b-boys.jp/gaim/pdf/els_01.pdf
仮面ライダービルド - Wikipedia
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%e4%bb%ae%e9%9d%a2%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%80%e3%83%bc%e3%83%93%e3%83%ab%e3%83%89)
エボルドライバー 音声集 - YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=Df5UyqXcN2A)
百発連射 DXホークガトリンガー|仮面ライダーおもちゃウェブ|バンダイ公式サイト
(https://toy.bandai.co.jp/series/rider/item/detail/5134/)
DXドラゴンフルーツエナジーロックシード|商品情報|仮面ライダー鎧武/ガイム|バンダイ公式サイト
(https://rider.b-boys.jp/gaim/products/ls_pb06/)
そう言えば、椎名夫妻とSOUPのメンバーの出会いを書いていなかったのですが、読んでみたいですか?
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本編で読みたい。
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スピンオフ形式で読みたい。
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どっちでも読んでみたい。
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そんなに読みたくない。