まさかの3日連続投稿です。
多分、今後はペースが落ちます。
感想や読了報告等くださると筆者の励みになります故、何卒宜しくお願いいたします。
【イメージOP】
ソナーポケット - GIRIGIRI
【イメージサウンドトラック集】
https://open.spotify.com/playlist/23xA5ZAHZfdUR77F4JZ9lB?si=07c60fc3a3934b45&pt=97747cf874e1c0b08fb8e40c52da1ec2
Question073 What is in her USB memory?
2022.04.10 18:19 東京都 中央区
「そんな……まさか……」
碧の身体を奪ったパラレインが新たな姿に変身をした。
目の前の光景に驚愕をする他ない。
「ふざけんな……。碧を……碧を返せ……っ!」
春樹が残った力を振り絞って立ち上がり、ドライバーを出現させる。
そしてカードを挿し込んだ後に、トランスフォンをドライバーに装填した。
『"DECADE" LOADING』
「変身!」
『Here we go!』
アクトへと変身を遂げた春樹は、剣を取り出してパラレインに向かって行き、彼奴の目の前で剣を振り下ろした。
だがパラレインはアクトが剣を振り下ろそうとしたその一瞬の間に、何発ものパンチを食らわせた。
「ガッ……グッ……!」
さらには後退したアクトに次々と蹴りを入れていく。
攻撃を受けてすぐに分かった。
間違いない。これは碧の戦い方だ。相手に一切の隙を与えないよう、素早く攻撃を食らわせる。それが彼女のやり方だった。
目の前の奴が愛する者のやり方を真似していることにアクトは怒りを覚えようとしたが、覚える前に思いっきり右足で蹴り飛ばされた。
「グァァッ!」
変身を解除されてしまう春樹は、地面に叩きつけられて仰向けに倒れた。
そんな姿を見て、パラレインは本来の声で彼に語りかける。
「さて、そろそろ頂かせていただきますよ」
するとパラレインが取り出したのは、碧が使っているトランスフォンであった。
取り出したものを操作した彼奴が微笑んだように見えた瞬間、事は起きたのだ。
それに早く気が付いたのは、遊撃車の中でパソコンを見ていた深月であった。
「え、何だ、これ……?」
「? どうした?」
深月の呟きに森田が反応する。
「メモリアルカードが、どんどん無くなっていきます……!」
彼の報告に、全員がモニターを確認する。
開いた画面の中には、縦に15列、横に11行の四角が現れており、そのうちの殆どにメモリアルカードと同じ絵柄が描いてある。言わば、保有しているメモリアルカードを確認するための画面であった。
よく確認すると、なんと絵柄のあるカードの絵が閲覧出来なくなり、次々と「Being used」の文字で埋め尽くされていく。
「すぐにアクセスを切れっ!」
森田の指示で圭吾が急いでキーボードを操作。
結果として何枚かのカードは守り抜くことが出来たが、それ以外は全て抜き取られてしまった──。
「結構持っていらっしゃったんですね。やはり、想像通りでした」
トランスフォンを仕舞ったパラレインは、じっと倒れた春樹を見つめる。
立ち上がることも、何も言葉を発することも無い春樹の様子を確認したパラレインは、
「残りは後日回収させていただきます。では、またお会いしましょう」
それだけ言い残し、その場から立ち去って行く。
けれども春樹は、彼奴の言葉を聞いた瞬間に意識を失ってしまった。
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2022.03.31 15:51 東京都 中野区 トキワヒルズA 602号室
「ねぇ、八雲」
「?」
行為を終えた八雲と花奈。
ベッドの上で自身の下腹部の裂け目から流れる白いものをティッシュで拭き取りながら、花奈は右隣で寝転がっている八雲に話しかけた。
「もし、私がいなくなったら、絶対にUSBメモリを探して」
「どうしてだ?」
「……言ってしまえば、私の遺言状みたいなものだから」
花奈の真剣な表情を見た八雲は上体を起こし、彼女の手を握った。突然のことに、花奈はティッシュを持った手を止める。
「……絶対、いなくなったりしねぇよ」
「どうして?」
「……俺が絶対守るから……」
自分で言った台詞に恥ずかしくなった八雲を、花奈がニヤつきながら右手の人差し指で優しく突く。
それに吹き出して笑顔を浮かべた八雲は花奈の方を向き、互いの笑顔を見合うと、どちらからでもなく唇を重ね合わせた。
2022.04.12 07:53 東京都 中野区 トキワヒルズA 602号室
あの時味わった感触を、八雲は未だに忘れることが出来なかった。
窓の前で体育座りをする八雲は右手の人差し指と中指で唇を触る。カーテンは完全に閉め切られており、目に光は一切入らない。
後ろからゆっくりと春樹が部屋の中に入って来た。動こうとしない八雲の様子を見た春樹は、すぐに部屋から立ち去ろうとする。
するとその時、何かに気が付いた。
テーブルの上に緑色のUSBメモリが置かれていたのだ。何の変哲も無いものであったが、何故か引き寄せられてしまう。
それを手に取った春樹はまじまじと全体を見つめ、ポケットの中に仕舞って部屋から出た。
合鍵を使って施錠をすると、自分が住んでいる601号室のドアから、あまねが顔を出した。これからオンライン授業があるために、学校指定のジャージを着用している。
「八雲おじさん、大丈夫かな……?」
「……なんとも言えないな……」
二人とも神妙な面持ちになってしまう。
それを払拭するように、あまねは話題を逸らした。
「そうだ。明後日の放課後、日菜太くんのお見舞いに行って来るね」
「ああ、分かった」
春樹はあまねに背を向けた状態で、階段やエレベーターのあるに向かって廊下を歩き始める。
すると、
「ママのこと、お願いね……」
あまねの言葉に春樹は何も返事をせず、ただ前を向いたまま左手を挙げて立ち去って行った。
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?????
「まだ、カードを使わないんですか?」
アールが碧に乗り移ったパラレインに話しかける。彼の手元には一切カードが挿し込まれていないメモリアルブックが握られている。
笑顔で振る舞っているアールであるが、その笑みには何処か苛立ちのようなものを感じられる。
そんな彼に対し、碧はふと笑みを浮かべた。
「その時になったら、私が言いますから、どうか待ってください」
碧の笑顔にパラレインの怪しさが溶け込んで、より魅力的になっている。
だがその魅力にアールが屈することは無かった。
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2022.04.12 09:12 東京都 新宿区 SOUP
デスクに座る圭吾に対し、春樹はそっと緑色のUSBメモリを取り出した。
一体何なのか解らず、圭吾は春樹の顔を見る。
「何ですか、これ」
「中身の解析ってやってもらえるか?」
「何が入ってるんですか? 変なウイルスソフトとかあったら本当に怖いんですけど……」
「そんなのは入ってねぇよ。ただ、ちょっと厄介なのは入ってる……」
恐る恐るSUBメモリを圭吾が受け取ったとき、薫が誰かに聞かせるように独り言を呟いた。
「それにしても、どうやって零号は碧さんの
碧はあの時、パラレインの能力の一つである「憑依」を防ぐためのシールを首の後ろに貼っていた。これによって、パラレインの洗脳から身を守ることが出来た筈だ。
けれども碧にパラレインが憑依されたということは、シールが全く役に立たなかったことになる。初めてパラレインに変身した場でその効果は明らかであった筈なのにどうして──。
全員がそのことで頭を働かせる中、圭吾が呟いた。
「何だ、これ……?」
圭吾がキーボードを打つと、森田のデスクの横にあるモニターに彼が見ていた画面が映し出された。
黒い画面の中に大きく「パスワードを入力してください。」の文字があり、数秒毎に様々な言語に変わっていく。その下には検索エンジンでよくある、文字を入力するためのスペースが配置されていた。
「これ、誰が元々持っていたやつなんですか?」
深月が春樹に訊く。
「……多分、花奈だな」
春樹の言葉で全員が驚く。
言ってしまえば、これは花奈が遺した最後の物なのだから。
「ハッキングして強制的にパスワードを入力することは出来ないのか?」
森田の発言に、圭吾は首肯せずに首を横に振った。
「やってみているんですが、メモリアルカードくらいに構造が複雑で、やろうにも何ヶ月かかるか……」
「じゃあ圭吾さん、適当にやってみてくださいよ」
恋人からの無茶振りに圭吾は思わず目を見開く。
「いやいやいやいや。もし失敗したらどうなるか分からないですよ!」
「でもやらないことには始まらないでしょ! ……花奈さんって何が好きなんでしたっけ?」
薫が訊くと、森田に春樹、深月が答える。
「確か、AKBが好きだったな」
「じゃあ一曲ずつ入れていこうぜ。因みに、深月は何が好きだ?」
「僕は……『フライングゲット』ですね」
「オッケー! じゃあ圭吾さん! 『フライングゲット』って入れてください!」
薫の無茶振りにもう応える他無くなった圭吾は、仕方無く「フライングゲット」と入力した。
すると、どうだろうか。
ピンポーンという音と共に緑色の文字で「COMPLETE」と表示され、今度は白い画面に切り替わった。
「「「「出来た!」」」」
まさかの事に全員が驚く。中でも最初に言い当てた深月が一番びっくりしていた。
白い画面に表示されたのは、何かの設計図のようだ。
黒い線で高さの長い直方体が描かれており、横にはその解説らしき文字や図がびっしりとある。
そして、一番上に大きく書かれていた文字は──
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2022.04.14 11:40 東京都 文京区 春日公演
この日は昼から雨が降るために、公園の中に人は全くいない。
そのため、中にいるのは碧とクロトだけであった。向い合う二人はお互い腹部にドライバーを装着しており、碧の手には端末が、クロトの手にはガシャットが握られている。
「一体何のようですか? 私を呼び出して」
「……復讐しに来た」
クロトの目はじっと碧のことを睨んでおり、今までの彼のような楽しさは一切感じられない。
「復讐? もしかして六十二番のことですか?」
「そうだ。お姉ちゃんは僕の唯一の心の拠り所だった。それをお前は奪ったんだ……!」
「大丈夫ですよ。残りは君を含めて10体。すぐに彼女の元に送ってあげますよ」
彼女が見せる屈託の無い笑顔は、火に油を注ぐ役割として本当に丁度良かった。
ガシャットを握る右手に、クロトはさらに力を込めた。
「それともう一つ」
クロトは右手をゆっくりと挙げた。
「リベードは返してもらうよ。僕の大切なおもちゃを、君に奪わせたままでいられないからね」
『マイティアクションX』
ガシャットの黒いボタンを押すと、クロトの後ろにモニターが現れる。
それを見た碧は、端末の中にカードを挿し込んだ。
「良いでしょう。かかって来なさい」
『"PARA-REIGN" LOADING』
電源ボタンを押すと、碧の上に現れたゲートから紅色の鎧が姿を見せると、碧は端末を持った右手をゆっくりと上に挙げていく。
同時にクロトも右手を前に出して、ガシャットを回転させた。
そして二人は同時に声を発し、アイテムをドライバーに装填した。
「「変身!」」
『ガシャット! ガッチャーン! レベルアップ!』
『Here we go!』
二人の身体が変化していく。碧は紅色の鎧を纏った黒色のものへ、クロトは紫色を基調としたコミカルな見た目の戦士へと。
その様子を、春樹は遠くから見ていた。
本当であれば今すぐにでも彼らのところへと向かって行きたいところであるが、先程のやりとりを思い出して気が引けてしまっていた──。
2022.04.14 08:59 東京都 新宿区 SOUP
「一応、形だけですが出来ました!」
圭吾が春樹に対して銀色の直方体を渡してきた。
底面が立方体となっており、高さが底辺の2倍近くはあるその直方体には、底面には何かを挿し込むための細長いスロットがある。
さらに正面は透明になっており、右側の面にはトランスフォンのようなボタンが、左側の面には縦に伸びる細いタッチパネルが配置されていた。
「圭吾さん、結局これは何なんですか?」
薫が問いかけると、圭吾は彼女だけではなく全員に解説を始めた。
「これは簡単に言えば、零号を含めたフォルクローの細胞組織を分解する働きを持った、最強の兵器です。仮に『サーバー』とでも呼びましょうか。このサーバーを利用すれば、零号を完全に消滅させることが出来るかもしれません。
……ただ……」
「? ただ?」
言葉の続きを中々紡ごうとしない圭吾。
だが意を決して春樹の方を真っ直ぐと向き、口を開いた──。
「碧さんが犠牲になる可能性が極めて高いんです。下手すれば、春樹さんも──」
【参考】
東京の過去の天気 2022年4月 - goo天気
(https://weather.goo.ne.jp/past/662/20220400/)
AKB48 フライングゲット 歌詞 - 歌ネット
(https://www.uta-net.com/song/117976/)
先日のR-18版に関するアンケートで、碧のコスプレ姿を見てみたいという声が一番多かったのですが、その中で何が見たいですか?(もし書くとしたら、スク水と特定の人を殺すセーターを着る回は絶対書きます!)
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