まさかの3日連続投稿です!
シーズン3の終わりに向けて猛スピードで動き始めます!
感想や読了報告等くださると筆者の励みになります故、何卒宜しくお願いいたします。
【イメージOP】
ソナーポケット - GIRIGIRI
【イメージサウンドトラック集】
https://open.spotify.com/playlist/23xA5ZAHZfdUR77F4JZ9lB?si=07c60fc3a3934b45&pt=97747cf874e1c0b08fb8e40c52da1ec2
Question079 Why has he become an ally of them?
2022.05.01 09:59 東京都 港区 鉄砲坂病院 3階
この日もあまねは日菜太の見舞いに来ていた。
果物やジュース、様々なジャンルの本を差し入れし、今は寝転んでいる日菜太の顔を丸椅子に座りながら微笑みながら眺めている。
「ねぇ、あまねちゃん」
「? 何?」
「僕さ、このまま幸せになっても良いのかな?」
彼の言葉の意図が解らず、あまねは首を傾げてしまう。
彼女のことを見ずに外方を向きながら、日菜太は続けた。
「……未だに覚えているんだよ。生き物を殺したあの感覚を、体が覚えているんだよ。得体の知れない化け物だったとしても耐えられないのに、ましてや、人の姿をしたやつだって……」
パラレインと記憶を共有させていた日菜太は、嫌でもその時の記憶が溢れてきてしまう。
殺めた時の感触が、殺めた者の怯える表情と言動が、今でも思い出してしまうのだ。
静かにシーツを右手で握り締める日菜太。
その様子を見たあまねも膝の上で両手を握り締めた。
「……ごめん。出て行ってくれない……?」
「え……?」
「もう、君には会いたくない。こんな僕に、もう会わない方が良いよ……」
静かに発せられた言葉にあまねは何も考えられなくなってしまう。
気が付いたら室外にいて、閉められていく引き戸をただ呆然と眺めていた。
そしてカチャリと音を立てて閉まったところで、あまねは無言で大粒の涙を流し始めた。
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2022.05.01 11:00 東京都 新宿区 SOUP
森田は警察庁本部への報告に、圭吾と薫はそれぞれ自身の研究に行っているため、今室内の中にいるのは春樹、碧、八雲、深月の四人だけだ。
各々が作業を行う中で、突然碧が話しかけた。
「ねぇ深月くん」
「? 何ですか?」
「もし、お父さんとお母さんが生き返るかもしれないって言われたら、生き返らせる……?」
こんな不謹慎な質問をぶつけられるのは、碧が同じような境遇であること他ならない。
けれどもただ暇つぶしや何となくのために訊いているのではない。
もしかしたら、海斗がフォルクローを作り出したのは、彼の妻、つまりは自身と八雲の母を蘇らせるためかも知れない。
それだけのために大勢の人を犠牲にしたのだ。
でも、もしかしたら自分も同じようなことをしてしまうのではないか。その何とも言えない感情で碧はどうにかなりそうな気がしているのだ。
「うーん、そうですねぇ……。しないですかねぇ。勿論、もう一度父さんと母さんに会いたいのは事実ですけど、失ったことで強くなったところが全て無駄になってしまうような気がするんですよね……」
──良かった。大体同じ意見だった。
「俺もそうだな。死者を復活させることは、ある意味冒涜とも取れる。だから……俺もしないな」
「以下同文」
春樹と八雲も回答をする。
失った者たちだからこそ分かる空気感がそこには渦巻き、話題が話題ではあったが徐々に笑顔を見せ始めた。
「そうだよねぇ。なんか、安心した」
その時だった。
突然彼らの端末が振動を始めた。
まさかと思い画面を見た彼らは、荷支度をすぐに済ませて部屋を飛び出して行った。
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2022.05.01 11:00 東京都 港区 日本体育館
そこは嘗て江戸川ミソラと戦った体育館の敷地内にある広場であった。
ソルダートたちがコンバットナイフを振り回しながらゆっくりと前進していく。
春樹たちが到着した時、全員があることに気が付いた。
ソルダートたちが何故か人を襲わない。鋭利な刃物を握ったにもかかわらず、まるでただ怯えさせるだけのようだ。
「もしかして、アイツら僕たちを誘き寄せるために現れたんじゃないですかね?」
圭吾が誰かに聞かせるように呟く。
「恐らくそうだろうな。フォルクローもいないのに自然発生するわけがない」
森田が答える。
「でも、一体何のためでしょうね? 私たちを誘き寄せるって──」
「メモリアルカードの回収のために零号が呼んだ、っていうのが妥当でしょうね」
薫の質問の答えを深月が言ったところで、四人は再びパソコンのモニターに目を向けた。
「じゃ、手っ取り早く倒して帰るか」
「そうだな」
「オッケー」
八雲の合図で三人はそれぞれアイテムを腹部や左の手首に出現させる。
そしてカードを取り出して装填をしようとした。
次の瞬間、何処からか何発の銃声が鳴り響いたのと同時に、ソルダートたちが黒色の液体となって消滅してしまった。
一体何事なのかと目を凝らすと、数メートル離れたところに海斗が立っていた。右手に握られた青色の銃の先からは白い煙が立ち込めている。
「お父さん……!」
「……!」
「やぁ。久しぶりだね。碧、八雲」
屈託の無い笑顔で挨拶する海斗。
「何しに来たんだよ?」
八雲が警戒しながら問いかける。
「何って、新しい武器を作り出したからね、ちょっと試し撃ちをしたくなったんだよ。これ作り出すのは相当大変だったからね」
彼の言葉で碧と八雲は身構えてカードをアイテムに挿し込もうとする。
すると二人のことを何故か春樹が止めた。
そして、海斗に静かに話しかける。
「お前、今度はコイツに寄生し始めたのかよ」
正確には、彼の中にいる何かにだ。
春樹の言葉に海斗は笑い出し始め、そして今度は逆に質問を投げかける。
「──どうして気が付いたんですか?」
「! 零号……!」
海斗の中にいるパラレインはニヤリと笑みを浮かべる。
「俺もお前に乗っ取られてたからな。何となく判るんだよ」
まさかまさかの答えに流石に驚いてしまう全員。中でも同じく寄生されていた碧は、そんなこと判るの、と目を大きく見開いている。
「そうですか……。バレずに上手くやり切ろうと思ったんですがね」
「流石にどっかでバレるだろ。……そんなことより、ガワの方に話があるって碧が言ってたんだけど」
え、私?
いきなり振られて驚く碧の前で、仕方ない、とパラレインは主導権を海斗に返した。
「えっと……どうしてフォルクローを作ったの?」
ずっと前々から気になっていたことだ。碧だけではなく、その場の全員が疑問に思っていたことである。
真剣な彼女の表情を見た海斗はそれまでの笑顔を捨て、神妙な面持ちで答えを示した。
「決まっているだろ。全て夏美のためだよ」
八雲の言った通りであった。
フォルクローの技術を使って夏美を甦らせる。それが彼の目的──。
「ただ君たちが想像しているのとは少し違う。私の本当の狙いはパラレイン君だ。殆ど全てのカードを揃えた彼を倒し、そのエネルギーを利用して夏美を甦らせる。……何せ、いくらフォルクローになったとしても生物を作り出すのは大変だからね」
それがどれだけ無謀なことなのか、パラレインと戦った張本人である春樹たちはすぐに分かった。
だが言うことは出来ない。
彼の目があまりにも熱意に溢れていたからだ。
なので代わりの言葉を八雲が絞り出す。
「そんなことのために、大勢の人を犠牲にしたのか……!」
「そんなこと? ふざけないでくれたまえ! 私は本気だ! 愛する彼女を甦らせるためであれば他の者がどうなろうと知ったことではない! 君たちだって、同じことを望んでいる筈だ! それを妨害するのなら……!」
すると海斗は銃を地面に置き、パラレインが使用している端末を取り出すと、カードをかざしてドライバーを出現させた。
『PARA-REIGN DRIVER』
「私が力づくで止めましょう。まぁ、不本意ですが」
パラレインに主導権を譲った海斗がもう1枚のカードを取り出す。
そこにはまるでロボットの体表とも見える金色の鎧が描かれており、下部には「Ⅳ KIKAI」と印字されている。
そのカードを端末のスロットに装填した。
『"KIKAI" LOADING』
電源ボタンを押すと、上に現れたゲートから等身大のロボットが現れた。ロボットのイメージを訊かれて、殆どの人が最初にイメージをするであろう、角張った金色のロボットだ。
端末を持った右手をゆっくりと挙げていき、そして海斗は叫び端末をドライバーに挿し込んだ。
「変身!」
『Here we go!』
金色のラインが入った黒い素体に変身した。体色こそ違うが、その顔は海斗がいつも変身しているディエンドに酷似している。
そこへロボットが分解して出来た、カードに描かれていたものと同じ鎧が装着されて変身が完了した。
『Gigantic, Destroy, Exiting! I have passion in my metal body! PARA-REIGN KIKAI! It’s the 4th shape.』
仮面ライダーパラレイン キカイシェープ。
たった一つのために全てをかける男と融合を果たした、第四形態が誕生した瞬間であった。
【参考】
東京の過去の天気 2022年5月 - goo天気
(https://weather.goo.ne.jp/past/662/20220500/)
真紀那レント|仮面ライダー図鑑|東映
(https://www.kamen-rider-official.com/zukan/characters/1902)
もうすぐシーズン3が終わるんですが、その最後に戦う相手って誰だと思いますか?
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パラレイン
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海斗
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アール
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ピアーズ
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クロト