3日連続投稿!
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【イメージED】
フレン・E・ルスタリオ - フラクタル
【イメージサウンドトラック集】
https://open.spotify.com/playlist/23xA5ZAHZfdUR77F4JZ9lB?si=07c60fc3a3934b45&pt=97747cf874e1c0b08fb8e40c52da1ec2
2022.05.16 12:00 東京都 江東区
中央防波堤近くにある大きな公園でクロトはヒナタ、フロワ、ピカロの三人と向かい合っていた。土砂降りになった雨の中、傘を差していない彼ら全員が変身するためのアイテムを身に付けており、準備は万端である。
「ラスボス自ら来た気持ちはどうだい? 百四十三番」
「本当に良いねぇ。ここで一気に君たちを倒して良いんだから……!」
怒りや憎しみを混ぜた怒りを見せるクロトに対し、ヒナタは薄ら笑いを見せる。
「私のご主人様にそんなことはさせないから。ね、ピカロ」
「……うん……」
いつもとは違う反応をピカロがしたため、若干疑問を覚えるフロワであったが、すぐにネクスチェンジャーにカードを装填する。
「そんなこと言っていられるのも今のうちだよ」
ガシャットを起動したクロトに、カードを端末へと装填したヒナタ。
彼らは口々に、同じ言葉を放った。
「「「「変身!」」」」
仮面ライダーピアーズに変身したフロワとピカロの二人。
仮面ライダーパラレインに変身したヒナタ。
そして、仮面ライダーゲンム ゴッドマキシマムゲーマー レベルビリオンに変身したクロト。
姿を変えた彼らの戦いが幕を開けた。
パラレインが右手で繰り出したパンチをゲンムはそのまま受け止める。
何度もパンチやキックを巨体に向けて放つ。このゲームのラスボスの力は相当なものであったが、それをも上回る力を手に入れたプレイヤーにとっては、彼奴の攻撃で感じる痛みの量は雀の涙に等しい。
逆に一発パンチをお見舞いし、パラレインを後退させた。
それと交代するように、ピアーズの二人はディスペルクラッシャー ソードモードを持ち、標的の方へと向かって行った。
途中で高く跳躍し、剣を振り下ろす。
「「ハァァァッ!」」
だがその刀はゲンムによって軽々と受け止められ、押し返されてしまう。
そして右脚を長く伸ばし、回し蹴りを食らわせて吹き飛ばした。
「「アッ……!」」
立ち上がるピアーズ。
彼らはパラレインと共に新しい姿に変わるための準備を始めた。
『"KIKAI" LOADING』
『"PARA=DX" LOADING』
各々が変身の動作を終え、パラレインは金色のキカイシェープに、ピアーズは赤色と青色のパラドクスシェープへと変身した。
パラレインの背中から伸びた無数の触手がゲンムを狙う。
避けるために伸縮自在な両腕両脚を伸ばして上空へと逃げる。
だが追尾する触手たちが逃走を許すわけもなく、暫く逃げたところで彼は捕えられてしまい、さらに触手が一瞬離れたところでピアBの右の拳を思いっきりお見舞いされた。
「グッ……!」
地面に叩きつけられた影響で、砂煙が思いっきり舞う。
「じゃあ、一気に決めようか」
『『Are you ready?』』
『Get ready to do deathblow.』
取り出したディスペルクラッシャー ガンモードに端末をかざし、再びドライバーに戻すパラレイン。
同時にピアAは武器をガンモードに変形させ、ダイヤルを操作する。
『OKAY. "KIKAI" ALLEGORICAL STRIKE!』
『OKAY. "PARA-DX" BORROWING BREAK!』
2丁の銃がゲンムに向けられる。
銃口とピアBの両手に力が次々と溜まっていく。これで敵を倒すための準備は出来た。
対抗しようと立ち上がり体勢を整えるゲンム。
引き金が引かれる前に、彼に向かって拳をお見舞いしようとピアBが走り出そうとした──
だが攻撃が当てられたのはゲンムではない。
パラレインだった。
「!?」
少々後ずさるパラレインを見たピアAは攻撃を止め、ピアBの方を見る。
「何間違えているの、ピカロっ!」
「間違えてなんてないよ。寧ろこれで合ってるんだ」
ピアBの発言の意味が解らず、困惑するピアA。
それを他所に、ピアBはゲンムの元へと歩き、彼の隣に立った。
「パラレイン。お前を倒せばお姉ちゃんは僕のものになる。だから、ここで君を倒させてもらう……!」
「そういうことだから。……『コズミッククロニクル』、起動!」
次の瞬間、曇天の中で赤い輪が大量に現れた。
否。あれは輪ではない。
空から大量に降って来る隕石が落ちる際の衝撃波であった。
ありったけの隕石が雨と共に降り注ぎ、地面に落ちて爆発を起こした。
爆風が襲う中でその状況を見守るゲンムとピアB。
雨によって早く炎と黒煙が消え、現状を把握出来るようになったのと同時に、ピアBの変身が解けてピカロは元の姿に戻った。
「いない……?」
「逃げたね」
そう。二人共姿が消えてしまっていた。
だがこんな攻撃でやられる彼らではないことは、重々承知している。
ピカロの吐いた溜息は重く、ずっと沈んで地面に落ちる。そして退屈になったのか、彼も何処かに行ってしまった。
もうこの場に残っているのは、巨体に身を包んだゲンムだけとなった。
いや、そうではないらしい。
「そこで見ているだけで良いの?」
ゲンムが目線を自身の右側へと向ける。
そこには傘も差さずに彼のことを見つめていた春樹たちがいた。やはり彼らにもドライバーやネクスチェンジャーが付けられていて、言わずもがな戦闘態勢に入っていた。
「ここで貴方のゲームは終わらせる。この力を使って……!」
碧の右手には青色のサーバーが、左手にはトランスフォンが握られている。
ゲンムに立ち向かうため、それらを一つにしようとした──
だが、
「残念だけどそれは無理だよ。『メモリアルクロニクル』、起動!」
ゲンムの身体から紫色の粒子が大量に噴き出して来た。
避ける間も無く来たそれはすぐに碧の身体へと侵入。徐々に瞼を閉じていき、その場に倒れ込んでしまった。
「碧っ!」
倒れた碧を揺する春樹。だが眼を覚ます様子は皆無だ。
「テメェ……。やってくれたな……!」
『AUTHORISE』
怒りに顔を歪ませる八雲はアップグレードルーターを起動。
カードを装填し、走り出した。
「変身!」
『Let's go!』
ネクスパイに変身を遂げた八雲を見送った春樹も、オールマイティーサーバーαを取り出し、そこにトランスフォンを装填した。
『COMBINE』
タッチパネルをなぞり電源ボタンを押すと、彼の上に黄金の鎧とそれを囲む鎧たちを乗せた輪っかが現れる。
軽快な音楽の中で春樹はポーズを採った。
「変身!」
『Here we go!』
輪が降りた瞬間に春樹の身体は素体へと変貌を遂げ、そこに20個の鎧が沁み込みさらに黄金の鎧が装着される。
『All twenty in this server! This is perfect for me to fight! I’m KAMEN RIDER ULTIMATE ACT! It’s the strongest.』
仮面ライダーアクト アルティメットシェープへと姿を変えた春樹。
ふと自身の右下を見る。
ただ目を閉じてその場に蹲る碧が、そこにはいた。まだ目覚める様子の無い彼女をそのままにし、アクトは駆け出して行った。
大粒の雨が倒れた雨にぶつかる。
その冷たさを、彼女が感じることは無い。
新型未確認生命体の残り総数
各々が所持しているメモリアルカードの枚数
後3話でシーズン3は終了します。
その最後のエピソードに待ち受けているものは……かなりとんでもないものです……!
乞うご期待ください。