三国仲良くさせてやるから待ってろよ!(オタク並感) 作:ストレスたまるん
なおその後歳には勝てずに家で動けず…
恐ろしい女。
もしあの者を言葉で示すとなればこれほど似合う言葉はなかったであろう。
今でも覚えている。
我が領地に訪れ、わしの元へ訪れた時のあやつの顔はまるで人当たりのよい、それこそ戦場ではなく劇団などに居るほうが似合うと思えるほど美しい風体の女性だと思った。
丁寧かつ相手を不快にさせない口調、どれをとっても好感を持てるこの者に初めこそわし自身、まっすぐに育った良き武人よ、と感心したものだ。
しかし、それが間違いだと気づいたのは話を始めたときだった。
会話の出始め、当たり障りのない世間話、街の風景、領民の様子と穏やかに会話が進んだものだ。
だが、本題に入ってすぐに穏やかなかの者の雰囲気が変わった。
表情は変わっておらんかった。
口調も、仕草も、何も変わっておらん。
だがどうしてか雰囲気がまるで煉獄の谷アリルの如く、吹き荒れる火山のように恐ろしいものへと変わったのだ。
初めてじゃった。
ここまで心が冷や汗で冷え切り、すぐにでも斬り殺すべきだと考えたのは。
だがここでするべきではないと思いとどまったのは今でも英断だと思っておる。
始めこそヤツの、アルディア殿の話を聞いて、何を世迷言を! と憤怒したものだ。
そうじゃろ? こやつはあろうことか、この先大量の死者が出る血を血で洗う恐ろしい戦争が起きる、その為に貴方の命を下さい、と言いおったんじゃからの。
そして追い打ちを掛けるように、まるでとうの昔から知っておったようにわしに告げたんじゃ。
ロナート様、貴方はレア様へ反旗を翻す気でございましょう?
とな。
背筋が凍るなど、久方ぶりじゃった。
そして間もなく恐怖が心を支配したわ。
恐ろしい女じゃった…。
天が荒れ狂い、稲光が轟く中、それを背にこちらをまっすぐに見続ける彼女が、たかだか20年を超えた程度の若造が、わしを追い詰めたのじゃ。、
即刻叩き出したわい。
あんな恐ろしい女の相手などしてられんとな。
だがアルディア殿はそれからも何度も我が屋敷に訪れた。
雨に打たれ、雷がなろうと、それでもアルディア殿は大修道院へ帰っていっては来て、帰っていっては来て、とわしが扉を開けるまで何度も訪問して来おった。
そしていつしかわしはこう思った。
こやつがそこまでして成し遂げたいこととはなにか、とな。
もちろんわしの中には今も尚もあの悪魔を滅するという心で滾っておる。
だがそれ以上に、アルディア殿の考えるそれに惹かれていたのも事実じゃった。
気がつけばわし自らアルディア殿を屋敷の中へ招き入れ、話を聞いていたよ。
話の内容は青い、というのが適当な言葉なほどに理想に寄った考えであった。
三国が仲良く手を取り合える未来が見たい
とな。
わしは何を世迷言を、言った。
だが彼女はそれでも尚、いいえ、達成してみせますよ、と曇りなき眼でわしを真正面から見据えた。
暫しの間、まるで戦場で武将同士が膠着状態故ににらみ合うようにお互いを見ておった。
そしてわしは…アルディア殿に手を差し伸べたよ。
良かろう、貴殿のその意思にわしは掛けてみよう、とな。
今考えても馬鹿げておると思う。
たかだか20年程度の若造の言葉に、わしの悲願を曲げてまで従うなんて、とな。
だが、良いではないか。
理想無くして苦難は乗り越えられん。
それにアルディア殿なら、もしかしたら、理想を現実に出来るやもしれんしのう。
ふっ、この老体が何処まで役に立てるか、見せてやろうぞ。
尚実際のところ営業とはしつこさがうりじゃぁ!という前世からの残念社畜魂が発動していたのでそう見えてだけだとか。
一部の方々より曇りが足りない(言ってない)というお言葉を頂き、一応考案しているバッドエンド、デッドエンドが1つずつあるのですが書くべきでしょうか?
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書くべきだろ
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うん今のままでよし