三国仲良くさせてやるから待ってろよ!(オタク並感)   作:ストレスたまるん

45 / 52
難産オブ難産。

真面目にタイピングが進まんかった。

あれ書いては削除、これ書いては削除のオンパレード。

かなり強引に進めた感がありますが、許して…


グロンターズ平原・終戦

 風切り音がなった瞬間に響く金属音。

そして続くように聞こえてくる馬のいななき。

 

 突然の出来事に思わずハッと目を見開き、状況を確認する。

 

 先程まで私を殺すために目の前に居たはずのベレスが居ない。

 

「よう、待たせたな」

 

 居たのは馬に乗った背丈のでかい渋いおっさん。

 

 白馬の王子様でもなければイケメンでも無く、美女でも無いナイスミドルなおっさん、ジェラルトだった。

 

 どうしてここに…?

 

 本来ならここに居ないはずの人物に私は唖然とする。

 

「お、さてはその顔、自分が生きてることに驚いてんな?」

「あ、当たり前でしょ!」

「はっはっはっはっ!! 見事なまでの敗北だったみてぇだな!」

 

 先程までの様子が見えていたのか、それとも長年の経験からなのか、彼はまるで嬉しそうに笑う。

 

「まあなんだ。お前さんもまだまだってことだな」

 

 ポンポンと私の頭を撫でる彼に子供のように不貞腐れた声音で、うっさいわね、と返す。

 

 けっ! これでも善戦したんだぞ! むしろ生きてることに感謝しろよ!

 

 ふんだ、と子供のように悪態をつくと横腹の痛みが再びぶり返し、顔を顰める。

 

「お~お~、こりゃまた豪快にやられたなぁ。折れたか」

「見ての通りよ。それより軍は? 私兵団の皆はどう?」

「綺麗に撤退できたぞ。相変わらず良い腕してるぜ、あの紫髪の坊主」

「そう。なら良かった」

 

 無事に撤退できたことにホッと息をつく。

これで損害がありました~とか言われたら発狂ものだったからね。

 

 私は痛みが響く横腹を手で抑えながらゆっくりと立ち上がると、こちらに剣を向けるベレスに目を向ける。

 

「ここに来たのは貴方だけ?」

「いんやぁ? 同盟主の坊っちゃんのところにベレトを向かわせてある」

「あぁ、そう…」

 

 彼女に目を向けたまま、彼の言葉にクロード達の戦いがすぐに決着することを悟ると良かった、と再び安堵の声を漏らす。

 

「だそうよ、ベレス」

「…」

「どうする? 俺としちゃここで親子対決っていうのも悪かぁねぇけどよ」

 

 2対1。

片方は負傷してるから戦力として数えて良いとは思えないが、少なくとも現状での優勢ははっきりしている。

 

 その証拠にベレスは剣を構えつつも、苦々しい表情を浮かべていた。

 

「退くなら今しか無いぜ?」

「………仕方ないね」

 

 やはり彼女は冷静だ。

戦況やディミトリの事を聞いた彼女は速やかに剣を鞘に戻すと、そのままディミトリに向かって駆けていく。

 

「あ、ちょっと待ってベレス」

「…何?」

 

 足を止め、こちらを見つめるベレス。

 

 彼女を止めた訳。

その理由はたった1つ。

 

 ロドリグのことだ。

本来であれば彼の死でディミトリが立ち直り、王国を取り返す、という流れになる。

 

 だがこれを言うことはその流れを断ち切る可能性があるわけで…

 

「……」

 

 呼び止めたくせに悩んでいる私を律儀に待ってくれているベレス。

 じっとこちらを見続け、言葉を待つ彼女に罪悪感が生まれ始める。

 

「アルディア」

 

 悩む私の頭に乗せられる手。

突然のそれに思わずハッとなると、手の主であるジェラルトを見る。

 

「何を悩んでるのかは知らねえが、信じてやれ」

 

 ポンポン、と再び撫でてくれるジェラルト。

まるで父親のような対応と優しさに、自然と迷いが無くなる。

 

 そうだ。

彼女は主人公だぞ?

 どんな困難も打ち破ってきたじゃないか。

 

 私はふぅ、と一息入れるとジェラルトにありがとう、と言い、しっかりとベレスに向き直す。

 

「ベレス、女の子に注意して」

「女の子?」

「えぇ。絶対に油断しないで。失敗すれば貴方の知り合いの誰かが死ぬわ」

 

 それだけよ、と言い、用は終えたとばかりに話を終える。

 

 ベレスは表情こそ変わりはなかったが、分かった。注意する、と言うと再び駆け出していった。

 

「まるで預言者だな」

「預言者のほうがまだマシかもね」

 

 ジェラルトの言葉に呆れ半分自分への皮肉半分を混ぜて返すと、そのまま踵を返す。

 

「ほら、帰りましょう。クロードもベレトも来てるわ」

「みたいだな」

 

 これでどういう流れになるのか分からない。

ロドリグが生存したまま原作通りに流れるのか、それとも別の流れになるのか。

 戦後の先を見て選んだ私の告げ口がどういう結果になるかなんて私には分からない。

 でも彼女なら決して悪い方向にはしないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「横腹めちゃくちゃ痛い…」

「アルディア、ユーリスから伝言だ」

「…聞きたくないけど、何?」

「怪我を負った場合は帰還後説教だと」

「ベレト…一応聞くけど、ユーリスの顔はどんな感じだった?」

「…とてもいい笑顔だった」

「すぅぅぅぅぅ……横腹より頭が痛くなってきた」

「頑張れアルディア」

「お~お~、夫婦喧嘩はなんとやらだなぁアルディア」

「いやいやいや…夫婦って言って良いのか…?」

「まぁ、あの坊主はともかく、こいつがこれじゃあなぁ」

「大変だな、ユーリス…」

「…?」

「ベレスももう少しなんだがなぁ…」

「気づくと思う?」

「…父親として否定できんな」

「そこ、何ペチャクチャ言ってんのよ」

 

 

 

 

 

 

 

一部の方々より曇りが足りない(言ってない)というお言葉を頂き、一応考案しているバッドエンド、デッドエンドが1つずつあるのですが書くべきでしょうか?

  • 書くべきだろ
  • うん今のままでよし
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。