翔side
レミリア嬢の部屋を出てレミリア嬢の親友である『パチュリー・ノーレッジ』の元へ向かう。
案内は先程同様十六夜咲夜がしてくれている。
翔
「なぁメイド長さん?」
紅零が来ないんだが?と聞こうとしたのだが前を歩いていた完全で瀟洒なメイドは振り返り俺の言葉を遮った。
咲夜
「先程言い忘れてしまいましたがどうぞ私のことは咲夜とお呼び下さい。
そこまで慎重になられるとくすぐったいですので」
苦笑いを浮かべる咲夜をみて、翔子と顔を見合わせる、一瞬の間に交わした声を介さない会話の内容はただ一つ。
翔、翔子
(か、可愛いーーーーー!?)
一呼吸置いて咲夜の方へ顔を向け返事を返す。
翔
「了解した、咲夜。
それなら俺達の事も呼び捨てにしてくれ、口調も崩して欲しい。
様付けで呼ばれた挙句丁寧語なんて使われたら背中が痒くなる」
翔子も後ろでこくこくと頷いている
咲夜
「ふふ、紅零にも言われたわよ。
じゃぁそうするわ。
ただし私はメイド、仕事と立場の方を優先させてもらうわよ?」
翔
「それで良いさ。
まぁ必要なとき以外は緩く接して欲しいってことだな」
だべりながら歩いていると、レミリア嬢の部屋と同じ位大きく、豪奢な造りの扉に辿り着いた。
咲夜
「ここが図書館
因みに紅零ならここにいるわよ?
事情は彼から聞いて頂戴ね。」
姿を消した咲夜を見送り大きなドアを開けると…………
紅零、赤毛の女性
「…………zzz」
紫色の服の少女
「…………」
本を読みながら寝ている紅零に寄り掛かって寝ているのはまず間違えなく紅 美鈴(ホン メイリン)だろう。
そして黙って本を読んでいる紫色の服の少女がレミリア嬢の親友、パチュリー・ノーレッジだろう。
まぁゲーム通りの見た目のおかげでわかるのだが…………。
翔
「失礼する、レミリア嬢に勧められてやって来た者だが」
図書館でははしゃぐのはマナー違反であろうと踏んで小声でパチュリーに話しかける。彼女は本に視線を落としたまま言葉を返してくる。
紫色の服の少女
「聞いているわ、貴方達の事は紅零から、ここに来るまでの経緯は咲夜を通してレミィから。
私はパチュリー・ノーレッジ。パチュリーで良いわ。
言葉遣いも良識の範囲内で崩して話して頂戴。
息苦しいのはキライなの」
早口で小さいがパチュリーの声は澄んでいてよく通った。
甘く憂鬱なその声は聞き続けると危険な気がしてならない。
魅力があるがどこか恐ろしい。
そんな声だった。
翔子
「紅零寝ちゃってるね…………どうしよう。」
翔
「叩き起こす。
ただし図書館の外でな」
パチュリー
「起こすなら美鈴もお願い。」
よし。ではこの二人には地獄を見て頂くとしよう。
もうちょっと
と言いましたがまだ続きそうです
引き続き生暖かい目でご閲覧下さい。