東方歌唱録   作:苦労人ーくろうにん

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風を繰る男part2


第十九話

八雲紫のお願い改めお使いを簡単に説明すると

 

『親友が拾った外来人(外の世界から来た連中の総称らしい)の様子を見て来て欲しい、出来ればこれからどうするかをきき、自分に報告して欲しい。』

 

とのことだった。

八雲紫はここ最近、能力に目覚めそうな者、もしくは常識を外れた力を持つ者、人外などを無作為にこちらの世界に引っ張り込んでいるらしい。

俺達がここに来たのもそういう訳だと聞かされた。

で、引っ張り込んだのはよかったが親友の、『西行寺 幽々子(サイギョウジ ユユコ)』が外来人を拾ったらしく、そいつが変な気を起こさないかが心配らしい。

ま、西行寺 幽々子の正体を知る俺からすれば彼女がそんじょそこらの男に押し倒される事などほぼあり得ないと言い切れるのだが。

前報酬も頂いたことだし、上手くすれば俺と翔子は血液(ご馳走)にありつけるのだから断る理由はない、二つ返事で了承し、八雲紫から西行寺幽々子の住む『白玉楼(ハクギョクロウ)』へ行くための地図をもらって早めに休むことにした………………。

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

 

 

…………部屋のドアをノックする音で目が覚めた

誰だ?こんな夜中に。

 

「あ?紅零?何事だ?」

 

ドアを開けると、申し訳なさげに紅零が立っていた。

 

紅零

「悪いんだがこいつを試したいんだ、協力してくれないか?」

 

言いながら差し出したるはさっきもらっていた銃。

 

「撃つだけなら俺はいらないだろ」

 

紅零

「だからこいつから出る弾丸を弾いて欲しいんだ。」

 

……………………まて、こいつ今なんて言いやがった?

 

「寝ぼけてるのか?起こしてやろうか?」

 

能力でハリセンを作って紅零の頬に狙いを定める。

 

紅零

「わがままなのは解ってる、でも本気なんだ。

頼む」

 

………………………………珍しいな、こいつがここまで駄々をこねるとは。

普段は俺が無茶をしてこいつに後始末を押し付けがちだしな、ここで少しでも恩を返しておくか。

 

「…………外に出てろ、動きやすい格好に着替えて来る」

 

しばらくして、家からしばらく離れたところで俺と紅零は対峙している。

 

「撃ったことあるのか?銃なんて」

 

龍牙を正中に軽く構えると自信なさげにしている紅零に問いかける。

 

紅零

「ないからこうして頼んだんだよ」

 

俺と紅零の距離は15m程、上手く行けば2歩で間合いを詰められる。

 

「どうするよ?先手は譲ってやってもいいが?」

 

銃を構えたまま動かない紅零に軽口を叩くが紅零は動かない。

 

紅零

「なんか先に動いたらマズイ気がする」

 

「そうかい、ならこっちから行くぜ!」

 

俺は地面を蹴った。




タイトル詐欺発生してますね。
風を繰る男の登場はまだ先になりそうですすみません
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