東方歌唱録   作:苦労人ーくろうにん

42 / 106
訪問、香霖堂


第四十話

紅零

「つまりお前は砂糖やミルクがたっぷり入った紅茶やコーヒーは偽物だって言いたいのか?」

 

「いや、待て。

それは話が違う。

ただコーヒーや紅茶をストレートやブラックで飲むことも忘れないで欲しいだけだ。

実際俺はミルクティーやミルクコーヒー、カフェオレも大好きだしな」

 

マジックアイテムを求めて魔法の森の入り口にある…………であろう『香霖堂(こうりんどう)』に向かって三人仲良く飛んで移動している最中、俺と紅零は紅茶、コーヒー談義に熱中していた。

翔子はそんな俺らを不思議そうに見つめながら少し後ろを付いてくる。

因みに俺と翔子は吸血鬼らしく羽根を使い飛行し、紅零は魔法で羽根を作り、飛行している。

 

翔子

「あ、アレじゃない?」

 

翔子が指差す先にはあからさまにそれっぽい建物があった。

 

 

翔 side out

 

 

outer side

 

 

ガラの悪そうな男

「あぁ?

小娘達に荒らされてんなら俺がここにあるもん持って行って何が悪いんだよ」

 

香霖堂…………。

人間と妖怪のハーフである『森近 霖之助(モリチカ リンノスケ)』がほぼ趣味で開いている店である。

そこにガラの悪そうな男が刀を買いたいとやって来て、それを無銭で持ち帰ろうとしたのを霖之助が止めて店の入り口辺りで口論が起きている。

 

霖之助

「彼女達にはくれてやってもいいと思う理由があるよ、片方の娘の親にはお世話になったしもう片方の娘は異変から護衛してもらったりもしているからね。

それに君は子供のやったことに一々腹をたてるのかい?」

 

ガラの悪そうな(ry

「てめぇ…………まぁいいさ。

力ずくで貰えばいい」

 

刀を抜いて霖之助に振り上げる男。

 

ガラの(ry

「悪く思うなよ?」

 

「貴方こそ悪く思わないでくださいね?」

 

刀が振り下ろされる事はなく男の手は振り上げた形のまま固定されていた。

 

outer side out

 

 

翔 side

 

翔子がガラの悪い男の手をがっしり捕まえている………………………。

背伸びして…………ヤバイかわいい。

 

翔子

「あ、ヤバイ足つりそう…………よいしょ」

 

背伸びが辛かったのか男の腕を捻る、声や動きから男をどうこうできるとは思えない…………が。

 

「なんっ!?」

 

男の体が宙に浮き地面に叩きつけられる。

 

紅零

「あれ?翔子ってあんな強いのか…………?」

 

「いや、基本的に人間じゃ吸血鬼には勝てんよ」

 

もともと翔子が争い事に手を出すことは少ないが吸血鬼である上に少しばかり護身術を仕込んでおいたのでいくら男であってもそれなりに鍛えていない限り翔子に指一本も触れられないだろう。

 

翔子

「…………?」

 

翔子が首を傾げてこちらを見ていた。

 

紅零

「ご指示を。

って感じだな、翔。」

 

「ちっと骨にヒビだけ入れて帰して差し上げろ」

 

男と翔子の横を通り過ぎるときに翔子に耳打ちする

男の悲鳴が聞こえたあたりで、森近霖之助であろう男に声をかける。

 

「相棒がマジックアイテムを入用なんだ、見繕ってほしい」

 




久しぶりの原作キャラ登場です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。