東方歌唱録   作:苦労人ーくろうにん

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訪問、香霖堂part3


第四十二話

「で?結局漁りに漁った結果残ったのは…………」

 

水色の腕輪と例のアロンダイトだけだった。

 

紅零

「翔、俺は武器ってものは扱いがわからない、日本刀には憧れることはあるけどここまで見事な西洋剣だと心得がない、何か扱うコツとかないのか?」

 

首を捻る紅零とうんうんと頷く霖之助。

俺は知っている限りを教えるとこにした。

 

「そうだな、先ずは切れ味の違いについてだ。

刀っていうのは鋭さと技術で文字通り切るものだ。

剣っていえば重さと力で叩き潰す様に切断するものだ、もちろんこれは基本的な話であって使い手や剣、刀の重さ、鋭さなんかでひっくり返すことも出来る。」

 

紅零はアロンダイトを見ながら頷き、霖之助に至ってはメモを始めた。

 

「次に振り方だが、剣はさっき言ったように相手に刃を向けて叩きつける。

刀は軌道が円を描くように扱う、遠心力を加えて相手に刃を当て、当たった瞬間に引くようにして相手を切りつける。この時角度が甘すぎると刀を振りきれずに相手に刃が食い込んだまま止まってしまったり刃がこぼれてしまうこともあるだろうな。」

 

紅零

「へぇ、刀って切り方大変なんだな、そう考えるとコイツは割と初心者向きかもしれないな」

 

そんな事を言いながら紅零がアロンダイトの柄を握り軽く持ち上げ、構えた瞬間だった。

埃をかぶっていたアロンダイトが輝きだした。

 

「なっ⁉︎」

 

この場の全員が眩さに目をそらしただろう、そして、アロンダイトが輝きをやめたのか、眩さは消えた…………何事かとアロンダイトを見やる。

 

「なんと…………」

 

埃をかぶっていた筈のアロンダイトが本来の剣としての輝きを取り戻していた。

もともと傷や刃こぼれはなかったが剣を覆っていた埃や泥や錆は欠片もなく、薄暗い香霖堂の店内では僅かな光源となっても良いほどに輝いている。

 

「…………派手な装飾はされていないが全く無骨でもない。

イメージカラーは銀と少しの蒼と言ったところか…………勝手なイメージだが円卓の騎士が持つに相応しいデザインだな」

 

紅零

「うーん、この蒼の部分が紅(アカ)なら言うことなかったんだけどなぁ」

 

紅零の発言とともにまたしても強烈な光。

今度はその場にいた全員がが光による目潰しを食らう形となった。

 

翔子

「うぼぁー…………っ⁉︎

翔!翔!見て!紅零の剣!」

 

バシバシと肩を叩かれる。

 

「痛て、痛てぇ!

まて馬鹿!まだ視力が回復してないんだ、つかまだ買ってないうちから紅零のもの認定するな店主に失礼だろ!」

 

何とか目を開けるが店内は暗いし目がチカチカしてピントは合わないし何がどうなっているのかわからないが…………。

 

「紅…………だと…………?」

 

そう、色だ。

紅零が構えていたアロンダイトの色合いが明らかに変わっていた。

そうわかった瞬間、俺の目は高速でアロンダイトへとピントを合わせた。

形こそ変わっていないが、先程までは銀色七割、蒼二割、その他の色一割と言った色合いが今は紅六割、銀三割、その他の色一割。

となっていた。

 

霖之助

「彼の好みに合わせてこの剣自体が自らの姿を変えた…………?」

 

俺も幻想郷に来たと同時に今現在も背中に釣っている…………【龍牙(リュウガ)】と名付けた、この刀と出会えたがそれと同じがそれ以上の武器と俺の相棒は出会えたようだ。




某作品のアロンダイトを基にしましたが全くの別物になりそうです
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