東方歌唱録   作:苦労人ーくろうにん

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幻想郷の治安事情


第五話

翔side

 

八雲紫が俺達の前に現れて俺達の幻想入りが発覚して暫くたった。

自分に何が出来るかが解ってきた、先ずは俺と翔子は同じ能力に目覚めたらしい。

頭に強くイメージすることでそのイメージしたものを取り出す事が出来る様だ。

とは言っても取り出すものについての情報や理解が足りないと駄目らしい。俺がいつの間にか握っていたあの刀は俺が無意識で作り出したものなんだろう。

因みにあの刀はあれから俺が肌身離さず、背中に吊っている。

そしてどうやら俺と翔子は歌う事で相手の精神に影響を及ぼす事が出来る様であることが解った。

これは恐らく吸血鬼としての能力だと思われる。

…………その代わりと言えるのか俺と翔子は吸血鬼の基本となる『魅了』が使えない。

あくまで俺達のイメージだが、吸血鬼とは異性を魅了し、惑わせて血を吸うものだと思う…………まぁこれを証明するには相当数の吸血鬼にあってみる位しか検証する方法が思いつかない訳だが。

そして紅零の能力は魔力を作り出し、体内に貯蔵するものであると思われる。

魔術師らしく言うとオドを作り、貯め込む、らしい。

 

オドってなんだよ?

って聞いた時の紅零の呆れたと言わんばかりの顔にはいささか傷付いたが、紅零はきちんと説明してくれた。

オドとは魔術師や魔法使いが体内で作る魔力らしい。

そしてマナと呼ばれるものもあり、これは酸素とかと同じと思えば解りやすいと言われた。

つまり空中に漂ってるのか?

まぁ考えるのは苦手なのでこのイメージで解釈しておくとしよう。

そして紅零は能力を得た後、今まで理解できなかった魔術書がいくらか理解出来る様になったとのこと。

 

魔法使えるのに魔術を学ぶのか?

と聞くとにこやかに

 

お前は名もない雑魚敵と遭遇する度にわざわざ全力で超必殺技をブチかまし続けるのか?俺はやだね。

 

なんて言われてしまったので素直に黙る事にした。

そんなこんなで幻想郷に来てから目覚めたらしい能力と自分が出来る事を把握した俺達は幻想郷での争いを平等に解決する為の方法『弾幕ごっこ』の練習に取り掛かっていた。

皆割と早く基本を身につけ、今は綺麗な弾幕を作る練習に入っている、ただ俺には一つだけ心配事というか気になる事があった。

 

幻想郷にいる全ての者がこの弾幕ごっこ……………………『スペルカードルール』に従うのだろうか

という事だ、元々、このルールは蹂躙されるだけの人間が人外と平等に争いを解決する為に敷かれたルールであるが、人間を食う妖怪などはどう思っているのだろうか?




次も翔目線です
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